子どもたちの笑顔に囲まれながら働く保育の仕事「転職を考えているけどどんな仕事があるの?」「目指してみたいけどど資格が必要なの?」そんな疑問をお持ちの方へ、この記事では保育系の仕事の種類や必要な資格について詳しくご紹介します!
保育の仕事はただ子どもを見守るだけではなく、一人ひとりの成長を支え、大切な瞬間をともに分かち合うやりがいに満ちた仕事です。
転職を考えている保育士さんや、これから保育の世界に踏み出したい方、進路に迷っている学生さんが前向きな一歩を踏み出せるヒントになれば幸いです。
目次
保育系お仕事の種類と内容
保育系の仕事は子どもたちの成長を支える大切な役割を果たします。
一口に保育といっても、働く施設や環境によって仕事内容や必要な資格が異なり、
ここからは、具体的な施設ごとの特徴や仕事内容、どのような資格が必要かについて詳しくご紹介します。
保育園
保育園は、0歳から小学校入学前までの子どもたちをお預かりする施設です。
おもな仕事は、日常生活サポートや遊びを通じた保育活動、保護者との連携など。
保育士資格が必要となる場合が一般的で、子どもたちの年齢に合わせた柔軟な対応力が求められます。施設によっては資格がなくても働ける場合もあります。
また、保育園によって英語教育やリトミックなど保育内容に特色を持たせた施設もあります。
参考:厚生労働省 「保育士になるには?」
幼稚園
幼稚園は、満3歳から就学前の子どもたちが対象の施設で、おもに教育を中心とした活動をおこないます。
幼稚園教諭が必要で、工作や運動、行事の企画、保護者との連携などが日々の業務に含まれます。
教育要素が強いため、子どもの創造力や社会性を育むことが大切です。
保育士資格をあわせて持つ場合、更に幅広い就職先も想定されています。
参考:文部科学省 「幼稚園教諭と保育士の比較」
認定こども園
認定こども園は、保育園と幼稚園の両方の機能をもつ施設です。
施設の種類によっても異なりますが、保育士と幼稚園教諭の両方の資格が求められる場合が多く、保育と教育の両方をバランスよくおこないます。
子どもたちの成長を総合的に支える役割を担い、保護者支援や地域連携などの業務も含まれることもあります。
参考:子ども家庭庁 「認定こども園概要」
小規模保育事業
小規模保育事業は、6人から19人の少人数の子どもたちをお預かりする施設です。
アットホームな環境の中で、家庭的な保育を実施します。
保育士資格が必要で、個々の子どもに寄り添ったきめ細やかな対応が求められます。
とくに、0歳~2歳児までの乳児保育に力を入れているケースが多いのが特徴です。
参考:こども家庭庁 「地域型保育事業の概要」
放課後等デイサービス
放課後等デイサービスは、障がいをもつ子どもたちの学びや遊びを支援する施設です。
児童指導員任用資格や保育士資格が求められる場合があります。
子どもたち1人ひとりの個性やニーズに寄り添いながら、学習支援や社会性を養う活動をおこなうのがおもな仕事です。
参考:厚生労働省「放課後等デイサービスガイドライン」
児童発達支援
児童発達支援は、おもに未就学の障がいをもつ子どもたちの発達を支援する施設です。
保育士資格や児童指導員任用資格のほか、作業療法士や言語聴覚士など、専門的な資格をもつ方が活躍しています。
子どもの発達や日常生活をサポートする療育が中心です。
家庭と連携しながら、子どもの成長を支えるための多角的な取り組みが求められる現場です。
参考:厚生労働省 「1-1. 児童発達支援センターの最低基準及び指定基準(案)の概要」
学童
学童は、小学生を対象にした放課後の保育施設です。
子どもたちの宿題をサポートしたり、遊びやイベントを通して安心して過ごせる環境を提供します。
保育士資格や教員免許が求められる場合がありますが、資格がなくても働ける施設が多いです。
また、放課後児童支援員という資格をもっていると、就職や転職の際に有利になります。
参考:
厚生労働省 「放課後児童クラブの基準等について」
厚生労働省 「放課後児童支援員に係る都道府県認定資格研修ガイドラインの概要」
児童館
児童館は、地域の子どもたちが自由に遊んだり交流できる場を提供する施設です。
保育士資格や幼稚園教諭免許、社会福祉士の資格が必要で、イベントや体験型プログラムの企画・運営がおもな業務です。
幅広い年齢層の子どもたちと関わるため、多様なスキルが求められます。
参考:厚生労働省 「児童館について」
保育系のお仕事でつかえるお役立ち制度
保育系の仕事を目指す方や、すでに働いている方が利用できる便利な制度をご存じでしょうか?
保育業界では、資格取得を目指す学生や保育士の方々が働きやすくなるよう、さまざまな支援制度が整っています。
ここでは、使える資格とセットで知っておきたい代表的な制度をご紹介します。
ご紹介する制度を活用することで、保育の仕事がより身近になり、充実したキャリア形成をサポートしてくれるはずです。
借り上げ社宅制度
保育士として働く場合、自治体や保育施設による『借り上げ社宅制度』を利用できるケースがあります。
借り上げ社宅制度は、保育士が住む家賃の一部を自治体や保育施設が負担するため、生活費を大幅に抑えることが可能です。
とくに都市部で働く保育士さんにとって、家賃負担の軽減は大きな魅力といえます。
応募条件や補助額は地域や施設によって異なるため、勤務先の制度を確認してみましょう!
参考:首相官邸ホームページ 「保育士に宿舎借り上げ支援事業」
修学資金貸付制度
保育士を目指す学生向けに『就学資金貸付制度』が設けられている自治体があります。
就学資金貸付制度では、学費や生活費の一部を無利子で貸付してもらえ、卒業後に一定期間保育士として働くことで返済が免除されるケースもあります。
保育士資格取得を目指す方にとって、経済的な負担を軽減する心強い制度です。
各自治体のホームぺージで、申し込みのタイミングや条件をしっかり確認して、計画的に活用しましょう!
参考:厚生労働省 「保育士修学資金の貸付け等について」
奨学金返済支援制度
保育士を支援する取り組みのひとつに『奨学金返済支援制度』を導入している自治体もあります。
保育士として勤務し続けることで、奨学金の一部または全額を負担してもらえるため、奨学金返済の負担を軽減したい方にとって非常に有益な制度です。
対象条件や支援内容や地域によって異なるため、詳細を確認してみてください。
参考:千代田区 「保育士奨学金等返済支援事業補助金」
保育士就職準備金貸付制度
新たに保育士として働く方が利用できる『就職準備金貸付制度』もチェックしておきたい制度です。
就職に必要なスーツや教材の購入、引っ越し費用などを補助するための制度で、一定期間保育士として働けば返済が免除されることがあります。
とくに、保育士資格を取得したばかりの方や、遠方で働き始める方にとっては大きな助けとなるでしょう!
参考:
さいたま市 「保育士就職準備金貸付事業(返還免除有り)を実施しています」
横浜市 「横浜市保育士就職準備金貸付事業」
子育て支援員研修制度
『子育て支援員研修制度』は、保育士資格がなくても研修を受講することで保育の補助業務に従事できるようになる制度です。
子どもたちの生活のサポートや遊びの見守り、保護者支援など保育現場で役立つ知識やスキルを学ぶことができます。
学童保育や保育園、小規模保育施設、放課後児童クラブなどで、補助的な役割を果たすことが可能です。
地方自治体が運営しているため、受講料が無料または低額に設定されていることが多く、経済的負担を抑えて保育の仕事を体験できるのも魅力です。
参考:厚生労働省 「子育て支援員研修について」
保育系のお仕事を探すには
保育系の仕事を探す際には、自分に合った方法を選ぶのが大切です。
とくに、初めて保育の仕事を探す方や転職を考えている方には、効率的かつ的確に仕事を見つけられる手段を活用するのがおすすめです。
下記では、保育系の仕事を探す際に役立つおもな方法をご紹介します。
学校や専門機関の就職支援
保育士を目指している学生さんは、養成校や大学のキャリアセンターを利用するのも1つです。
また、実習先からの直接採用や講師の方からの紹介がきっかけで就職に結びつくケースもあります。
とくに、保育士養成校では、卒業生が活躍している施設とのつながりが強く、信頼できる職場を紹介してもらえる可能性があります。
保育の求人サイトを活用する
保育士や幼稚園教諭向けの求人サイトは、エリアや希望条件などを絞り込んで効率よく検索できます。
また、給与や勤務時間、福利厚生などの詳細情報を事前に確認できるため、自分の希望に合った職場を見つけやすいのが特徴です。
忙しい方や、働きながら就職・転職活動を進めたい方におすすめの方法です。
転職エージェントを活用する
保育業界に特化した転職エージェントは、仕事探しの強い味方です。
求人の紹介だけでなく履歴書や職務経歴書の書き方、面接対策など活動全般を幅広くサポートしてくれます。
また、登録することで、一般には公開されていない非公開求人を紹介してもらえることも。条件の良い求人と出会える可能性が高まるのもメリットです。
就職・転職が初めての方や、自分に合った職場を効率よく探したい方にとって心強い選択肢といえるでしょう!
ハローワークを利用する
地域の求人情報を幅広くとり扱うハローワークも、保育系の仕事探しに役立ちます。
とくに地域密着型の求人や、地域限定の求人情報を探したい方におすすめです。
また、応募書類の添削や面接のアドバイスもおこなっており、初心者でも安心して利用できます。
保育系のお仕事まとめ
保育系の仕事は、子どもたちの成長を支え、未来をつくる素晴らしい職業です。
また、保育園や幼稚園、認定こども園、学童など、働く選択肢は多岐にわたり、それぞれに求められる資格や役割があります。
保育士としての経験を活かした転職や、新たに保育士を目指す学生さんには、多くの支援制度や資格取得のチャンスがあります。
あなたのスキルや想いを活かせる職場がきっと見つかるはず!
ぜひ一歩を踏み出し、子どもたちと未来をつなぐ仕事に挑戦してみませんか?