この記事では、保育士の面接でよく聞かれる「質問リスト」や「回答・例文」、さらに面接官側の「質問の意図」までご紹介します。
記事後半では、面接時の「志望動機」や「自己紹介(短所・長所)の仕方」「マナー」「年代・季節ごとの適した面接の服装」についてもご紹介します。
また、面接官に「質問はありませんか?」と聞かれた時の「逆質問」の回答例についてもご紹介いたします。
この記事を読んで、保育士面接への備えを万全にしましょう。
目次
- 1 この記事でわかること【保育士の面接】
- 2 保育士の面接でよく聞かれる10の【質問と回答例】
- 2.1 保育士の面接でよく聞かれる質問と回答①【自己紹介をお願いします】
- 2.2 保育士の面接でよく聞かれる質問と回答②【当園を選んだ理由(志望動機)を教えてください】
- 2.3 保育士の面接でよく聞かれる質問と回答③【幼稚園ではなくなぜ保育園なのですか?】
- 2.4 保育士の面接でよく聞かれる質問と回答④【保育士はどうあるべきだと思いますか?】
- 2.5 保育士の面接でよく聞かれる質問と回答⑤【保育者として大切にしていることはなんですか?】
- 2.6 保育士の面接でよく聞かれる質問と回答⑥【あなたの長所と短所(強み・弱み)を教えてください】
- 2.7 保育士の面接でよく聞かれる質問と回答⑦【当園に採用されたらどのように働きたいですか?】
- 2.8 保育士の面接でよく聞かれる質問と回答⑧【何歳児を担当したいですか?】
- 2.9 保育士の面接でよく聞かれる質問と回答⑨【今後どのような保育士になりたいですか?】
- 2.10 保育士の面接でよく聞かれる質問と回答⑩【他の園にも応募していますか?】
- 3 【中途】保育士の転職の面接で多い質問
- 4 【新卒】保育士面接で多い質問
- 5 保育士面接でよくある「質問はありませんか ?」の【逆質問】回答例
- 6 保育士面接で聞かれた【その他の質問集】
- 7 保育士面接での保育園の【呼び方(敬称)】
- 8 保育士面接で面接官が知りたい【ポイント5つ】
- 9 保育士面接時に印象をよくする【3つのポイント】
- 10 保育士面接で緊張してしまう場合【対処法】
- 11 保育士面接に挑む前に確認しておきたい【面接マナーと流れ】
- 12 保育士面接で成功するために【事前に準備しておくべきこと4つ】
- 13 保育士面接【電話・メール】マナー
- 14 保育士【面接にかかる時間】は?
- 15 保育士面接【結果がわかるまでの時間】は?
- 16 保育士面接【服装・メイク・髪型】注意点!
- 17 保育士面接当日【持ち物】
- 18 オンライン面接【ポイント】
- 19 保育士の面接のまとめ
この記事でわかること【保育士の面接】
「もうすぐ保育士の面接があり、不安」「どんなことを聞かれるんだろう?」
保育士として働く職場の面接を前に、このように不安な気持ちでいる方も多いかと思います。
面接で焦らないためにできる対策があるなら、保育士面接の前に準備しておきたいですよね。
そのような方は、事前に「保育士面接でよく聞かれる質問」に対し、自分なりの答えを考えておくことをおすすめします。
保育士面接で聞かれる質問は同じような内容が多いため、いくつかの質問への回答を用意しておくだけで採用率をぐんと高められる可能性があります。
この記事では、保育士面接でよく聞かれる質問をご紹介するとともに、「質問の意図(面接官が知りたいこと)」と、「回答例」を参考としてご紹介します。
保育士面接は、「ここで長く活躍できる人材なのか?」「ミスマッチで早期退職しないか?」などを見極める目的でおこなわれます。
そのために面接官が知りたいのは、「熱意・人間性・適性・経験スキル・コミュニケーション能力」といった項目です。
面接での質問はこれを知るためのものであり、これら質問の意図を正しく汲んでおくことで面接官の心を掴む可能性がかなり高くなります。
記事後半では、あわせて「面接時やメール・電話でのマナー、服装のマナー」まで細かくご紹介します。
さらには、面接官から「質問はありませんか?」と聞かれた時に、どのように返答した方が良いかもポイントを押さえながら解説していきます。
この記事を参考に、保育士面接への備えを万全にしていきましょう!
保育士の面接でよく聞かれる10の【質問と回答例】
まずは、保育士面接でよくある質問を10個ご紹介します。
ここでは回答例もご紹介しますが、実際の面接では内容に加え、「どう話すか」も重要です。
理由として、同じ内容でも話す順序によっては伝わりにくい話になってしまうためです。
回答のポイントとしては、「結論から話す」ことを意識しましょう。
結論から端的に話すことで、話が相手に伝わりやすくなるため、ぜひ意識してみてください。
それでは、保育士面接でよく聞かれる質問をご紹介していきます。
保育士の面接でよく聞かれる質問と回答①【自己紹介をお願いします】
- 【質問の意図】:第一印象や人物像を知りたい。簡単なやりとりで緊張を解きたい
自己紹介を求める質問は、第一印象や人物像を知るため、またアイスブレイクの目的でされることが多いです。
面接スタート時の自己紹介では、内容よりも印象が大切です。”ハキハキ”とした口調と笑顔を意識しましょう。
人の印象は出会って数秒で決まるとされているため、ここでよい印象を与えられると採用の可能性がかなり高まります。自己紹介を求められたときは、名前と経歴を簡潔に答えることがポイントです!
経歴・経験も簡単に盛り込むことで面接官へのアピールになりますが、自己PRと区別するため、ここでは簡単に紹介する程度にとどめましょう。
- 「保育花子と申します。これまで、〇〇市の認可保育園で5年勤めてまいりました。これまでの経験をいかし、即戦力として働ける保育士になりたいと思っております」
- 「保育花子と申します。小さいころから保育士になるのが夢で、専門学校在籍中も保育ボランティアなどに参加してきました。今後は実際の保育の場で、プロの保育士として経験を積んでいきたいと思っています」
保育士の面接でよく聞かれる質問と回答②【当園を選んだ理由(志望動機)を教えてください】
- 【質問の意図】:園への熱意を知りたい(すぐに辞めてしまう人材ではないかを判断したい)
志望動機は、園に対してどれだけの熱意をもってきてくれているのかをみる質問です。
ここではありきたりの回答ではなく、自分の経験や考えから、自分にしか答えられない理由を伝えることがポイントとなります。
志望する園や施設に熱意が伝われば、「これだけの想いで来てくれているのだから、きっと長く働いて貢献してくれるだろう」と思ってもらえます。
また、この質問への回答では、熱意だけでなく、あなただけの保育観や信念を伝えられるよう意識してみてください。具体的には、園の理念に共感を示したうえで、経験や自分の保育への考えを伝えるようにするといいでしょう。
なお、履歴書に志望理由を記載している場合は、基本的には履歴書の内容と大きくずれないような回答を意識するといいでしょう。
- 「貴園を志望した理由は、『自然と共に心を育む』という保育理念に強く共感したためです。私は自分自身の幼少期の体験から、自然と関わりのなかで生命のつながりや温もりを学ぶことを大切にしたいと考えておりますが、前園では人工的な遊具がほとんどで、子どもたちが自然と触れ合う機会をあまりつくることができませんでした。自然に恵まれた環境のなかで子どもの心を育んでいきたいと考えられている貴園であれば、私がやりたかった保育を実践できると思い、今回志望させていただきました」
- 「貴園を志望した理由は、『子ども一人ひとりの個性を大切にする』という保育理念に大変共感したためです。保育実習では、実際に子ども一人ひとり、こんなにも個性が違うのかということを体験しました。そして、その個性をどう伸ばしていくかが、保育士のかかわりとして大切な部分なのではないかと思っています。このような保育理念を掲げられている貴園であれば、子ども一人ひとりに寄り添った保育ができると考え、志望いたしました」
保育士の面接でよく聞かれる質問と回答③【幼稚園ではなくなぜ保育園なのですか?】
- 【質問の意図】:保育園への熱意を知りたい、違いを理解しているかを確認したい
保育士面接では、幼稚園、あるいは認定こども園を選ばなかった理由を聞かれることがあります。
質問の意図としては、保育園・幼稚園・認定こども園の違いを理解しているかや、保育への熱意を確認したいというねらいがあります。
この回答では、他の施設形態との違いを理解していることを示したうえで、保育への熱意を伝えるようにしましょう。
- 「保育園を選んだ理由は、子どもたちとより深くかかわりたいと考えたからです。幼稚園であれば、立場的に指導という側面が強くなります。一方、保育園のほうがより家庭に近い環境で、子どもたちと深くかかわっていけるのではないかと考えました。また、乳児期から幼児期まで一貫して保育が行えることも魅力の一つとして考えました」
保育士の面接でよく聞かれる質問と回答④【保育士はどうあるべきだと思いますか?】
- 【質問の意図】:保育観から保育士の適性や人間性を知りたい
保育士はどうあるべきかという質問は、相手の保育観を尋ねる質問です。
回答により、保育士への適性や人間性を確認するねらいがあります。
ポイントとして、自分が保育において大切だと思っていることを伝えるようにしましょう。そのうえで、保育士はどう子どもとかかわるべきか、自分の考えを述べるようにしてください。
- 「保育士は、第一に子どもの安全と安心を確保することが大切だと考えます。そのうえで、親代わりとなり、愛をもって人としての優しさ、考え方を伝えていくことができる状態が、あるべき姿だと思います」
保育士の面接でよく聞かれる質問と回答⑤【保育者として大切にしていることはなんですか?】
- 【質問の意図】:保育観や考え方を知りたい
保育士として大切にしていることを聞かれる質問では、保育観や考え方をみています。
自分なりに保育士として一番大切だと思うことに加えて、具体的にどんな行動を取るようにしているかを伝えるといいでしょう。
- 「保育士として大切にしているのは、『子どもの心に寄り添うこと』です。乳児期・幼児期に受ける大人からの限りない愛情が、自分自身を大切にし、周りを大切にすることに繋がっていくと私は考えています。保育園はその人間関係の基礎をつくる大切な場所なので、否定や押しつけをせず、子どもたち一人ひとりの存在を肯定し、それぞれの心に寄り添うことを大切にしています」
保育士の面接でよく聞かれる質問と回答⑥【あなたの長所と短所(強み・弱み)を教えてください】
- 【質問の意図】:保育士の適性や人間性を知りたい
長所・短所を聞く質問は、保育士としての適性や人間性を見極めたいという意図があります。
また、短所を聞く理由は「自己分析ができているか?」を確認する狙いもあります。
短所をネガティブに捉えているだけでは、「常に笑顔」が大切な保育士には不適合である可能性があるのです。
逆に言うと、短所を理解しつつ、ポジティブに変換できる能力がある人は、保育士に向いているといえます。
よって、長所・短所の回答では、短所をポジティブ変換するところまでがセットと考えましょう。また長所については、単なる特技や自慢ではなく、保育士の適性に結びつくような性格面での長所を話すといいでしょう。
- 「私の長所は、コミュニケーション能力が高いところです。自分から人に話しかけることが得意で、年代問わず『話しかけやすい』とよく言われます。そのため、保育の仕事においてはどんな子どもでも心を開いてもらえる自信があります」
- 「短所は、緊張しやすいところです。人が好きな半面、意見を求められる場面などでは緊張してうまく話せないことがあります。そのようなときには、緊張するということは失敗したくない気持ちの裏返しだと考え、『緊張してもOK』と自分に言い聞かせて、落ち着いて対応できるよう心掛けています。また、真面目であることをポジティブに活かせるように、事前準備などができる場合には予め時間を取るようにしています」
短所の【ポジティブ変換】一覧表
以下に、よくある短所のポジティブな言い換えをご紹介します。
ぜひ参考にしてください。
【短所】 | 【ポジティブに言い換え】 |
---|---|
飽きっぽい | 好奇心旺盛 |
心配性 | 慎重、計画的 |
優柔不断 | 考えが柔軟 |
神経質 | 几帳面 |
緊張しやすい | 真面目 |
気が弱い | 優しい、思いやりがある |
マイペース | 何事にも落ち着いて対処できる |
ひとりで抱え込む | 責任感が強い |
面倒くさがり | 効率重視 |
大雑把 | おおらか |
頑固 | 芯が強い |
保育士の面接でよく聞かれる質問と回答⑦【当園に採用されたらどのように働きたいですか?】
- 【質問の意図】:園への熱意、採用のメリットを知りたい
採用後、どのように働きたいかを聞く質問は、熱意や考えの深さを確認する意味もありますが、言い換えると「あなたを採用した場合、うちにはどのようなメリットがありますか?」と聞いている状態ともいえます。
はっきりとしたビジョンを提示できれば、「ぜひ採用してみたい」と思わせることができるでしょう。
ポイントとして、園独自の特徴を踏まえて、自分の経験や保育観から採用後に自分ができることを相手に示すことが大切です。
- 「採用後は、これまでの保育経験をいかし、クラスをまとめる立ち位置で保育にあたれるかと思います。これまでも大規模な園で働いてきましたので、貴園のクラスであれば問題なくまとめられると思っています。また、貴園の特徴である運動を中心としたかかわりについては、新人に戻ったつもりで1から勉強させていただければと思います」
- 「採用後は、得意分野である運動をいかしつつ、まずは乳児保育に関する専門性を高めたいと思っています。理由として、これまでは実習でも乳児にかかわる機会が少なく、経験不足を感じているためです。先輩の先生に教えていただきながら、乳幼児ならではのかかわり方を学んでいきたいと思います。運動分野では、体操部での経験をいかし、専門性のある指導ができると思っています」
保育士の面接でよく聞かれる質問と回答⑧【何歳児を担当したいですか?】
質問の意図:得意不得意を見極めたい、採用後の配置を考えたい |
- 【質問の意図】:得意不得意を見極めたい、採用後の配置を考えたい
何歳児を担当したいかという質問も、保育士面接ではよく聞かれます。
質問の意図としては、採用後の人員配置のために得意不得意を考慮しておきたいというねらいがあります。
この質問については考えすぎず、自分が得意とする年代を伝えるといいでしょう。
ただし、希望が狭すぎると配置に困る可能性があるので、「希望が叶わなくても問題ない」ということを一緒に伝えられればさらに柔軟性のある印象を与えることができます。
- 「前園では5歳児のクラスに配置されていたので、5歳児との関わりには自信があります。そのため、貴園でも、年長児のクラスの担当ができれば嬉しいですが、そのほかのクラスでも責任をもって対応させていただきます」
- 「基本的にはどんな年齢でも大丈夫です。あえて希望をお伝えするなら、子育て経験がありますので、0歳や1歳だと、子育てを始めたばかりで不安や心配事が多い保護者のお力になれる場面があるかと考えます」
保育士の面接でよく聞かれる質問と回答⑨【今後どのような保育士になりたいですか?】
- 【質問の意図】:意欲や将来への展望など考え方を知りたい
「今後どのような保育士になりたいか?」は、熱意や意欲を確かめる質問です。
自分の中の理想があいまいだと答えられない質問のため、どのような返答があるかで保育士への熱意をはかることができます。
ポイントとして、学び続ける意欲を示すようにしましょう。意欲のある人材だと示せれば、将来性を感じてもらえます。
- 「私の中の理想の保育士像は、どんな子どもたちの思いも笑顔で受け止め、心を開いてもらえるような人物です。そのために、多くの経験を積み、さまざまな性格や個性をもった子どもたちとのかかわり方を学んでいきたいと思っています。また、保育園内の職員方とよくコミュニケーションをとり、意思疎通がしやすい環境作りができるような保育士になりたいと思います」
保育士の面接でよく聞かれる質問と回答⑩【他の園にも応募していますか?】
- 【質問の意図】:本当に当園を希望しているか熱意を確かめたい
他の園にも志望しているかを聞く場合、園への熱意を確認したいというねらいがあります。
園としては、「どこでもいいから採用されたい」と考える人材よりも「この園だから志望している」という熱意ある人材を採用したいと考えるのが当然です。
他にも志望している園がある場合は正直に答えてかまいませんが、ポイントとして、この園が第一志望であると伝えるようにしましょう。
- 「他にも応募させていただいた園はありますが、私としては貴園を第一志望と考えています。貴園の保育理念は他にはなく、貴園であれば私の理想の保育が実現できると思っています」
【中途】保育士の転職の面接で多い質問
次に、転職(ブランクからの復職含む)の場合の保育士面接でよくある質問と回答例を2つご紹介します。
保育士の転職の面接で多い質問①【転職(退職)の理由を聞いてもいいですか?】
- 【質問の意図】:長く働き続けられる人材かを見極めたい(同じような理由ですぐに辞めてしまう人材ではないかを判断したい)
転職の場合の退職理由は、採用者として最も気になるポイントです。
もしも性格面や考え方に問題があり職場を変えているような人であれば、採用してもまたすぐに辞めてしまうリスクがあるためです。
安心して採用してもらうためには、転職理由がただの不満として伝わらないよう、ポジティブに言い換えることが重要です。
そのうえで、客観的に「その理由なら続けるのは難しかったよね」「うちでは同じ状況になることはなさそうだな」と思ってもらえるとベストです。
以下によくある転職理由の言い換え例をいくつかご紹介しますので、参考にしてみてください。
- 前園では、挨拶をしても返してもらえないなど保育士間のコミュニケーションがうまく取れておらず、そのために思うような保育をできずにいました。こちらから積極的に話しかけるなど改善できるよう努力もしましたが、残念ながら改善にはいたりませんでした。大人の都合よりももっと子どもに向き合って子どものための保育を追求していきたいと思い、転職を決意しました。
- 転職を希望する理由は、前園では保育士の能力に応じた評価制度がなかったことです。例えば行事の担当をはじめ多くの業務をかけもちしたとしても、私自身は達成感や自分の成長としてのやりがいは感じていたのですが、給料を含めて園からの評価やフィードバックはいただけないという状況でした。そのため園全体として職員の向上心が低く、前向きな意見や行動が出にくい雰囲気になってしまっている点についてもどかしく感じていました。その点、貴園では資格や能力を評価していただける制度が設けられており、自分自身も周囲の職員もより意欲をもって働き続けられると感じました。
- 前園を退職した理由は、持病による体調悪化のためです。毎月60時間以上の残業に加えて新人職員フォローのための持ち帰り仕事も重なり、半年以上睡眠不足が続いたことがきっかけでしたが、現在は約3か月間の療養を経て、心身共にしっかり回復しております。医師からも保育士業務について問題なく働けると診断をいただいています。自分の体力を過信していた部分もあったと思いますので、以降は生活習慣を見直すようになり、今は自己管理やストレス管理も含めて徹底しております。
保育士の転職の面接で多い質問②【前園ではどのような経験をされましたか?(どんな保育が得意か)】
- 【質問の意図】:経験やスキルを見極め即戦力になる人材かを判断したい
前職での経験を聞かれる場合、どのくらいの戦力になる人材なのかを見極めたいねらいがあります。
ここで経験をしっかりアピールできれば、採用に有利にはたらくはずです。
この質問の回答では、自分の能力が相手に伝わるような回答を心がけましょう。
- 前園では3年間勤務し、4歳児クラスと5歳児クラスの担任を担当させていただきました。そのため、年長児との関わりには自信があります。また大人数のクラスを経験しておりますので、集団の対応にも慣れております。もちろん、乳児クラスとのかかわりもありましたので、どんな年齢でも問題なく対応できると思っております。
【新卒】保育士面接で多い質問
続いて、新卒の場合の保育士面接でよくある質問と回答例を2つご紹介します。
新卒保育士の面接で多い質問①【なぜ保育士になろうと思ったのですか?】
- 【質問の意図】:保育に関する熱意や保育観、適性を知りたい
「なぜ保育士になろうと思ったのか」という質問は、特に新卒者への保育士面接でよく聞かれる質問です。
面接官は主に、どれだけの熱意で保育士を目指してきたのかを知りたいと考えています。
ポイントとして、「子どもが好きだから」というありきたりな理由ではなく、「なぜ子どもが好きだと思うようになったのか?」まで深く掘り下げ、その原点を理由として話すことが大切です。
この質問は熱意や保育観を面接官にアピールするチャンスです。自分の経験をもとに、これまで保育士を目指してきた想いをしっかりと伝えていきましょう。
- 「保育士を目指したきっかけは、私自身が保育園の先生が大好きだったことが原点です。保育園のときの先生は、厳しいけれどあたたかい人で、やんちゃだった私を叱りつつも、『花子ちゃんなら大丈夫』と、いつも最後は肯定し、勇気づけてくれました。当時の先生の言葉は、今でも心の中で私を励まし続けてくれています。私も子どもたちの心に残る存在になりたい、勇気づけられる存在になりたいという想いから、これまで保育士を目指してきました」
- 「保育士を目指した理由は、当然子どもが大好きだからなのですが、さらに原点を考えると子どもの頃の環境が関係していたと思います。私が小学生くらいのころ、弟や妹、さらに近所の子どもたちを集めて毎日遊んでいました。年下の子どもたちは、私が新しい遊びを考えて提供すると、とても喜んでくれました。さらに、保育士の学校では遊びの先に『子どもたちの成長』を描くことが、保育士として大切なのだと学び、感銘を受けました。私もプロの保育士として、子どもの成長をサポートする存在になりたいと思っています」
新卒保育士の面接で多い質問②【学生時代に一番思い出に残っていること(力を注いだこと)は何ですか?】
- 【質問の意図】:行動力や物事への取り組み方など、人間性を知りたい
学生時代に力を注いだことなど、印象に残っていることを聞く質問は、特に新卒者に多く出されます。
質問の意図は、具体的なエピソードからその人の物事への取り組み方など、人間性を判断することが目的です。
そのため、この質問への回答では、いかに具体的で人となりがわかるエピソードをもってくるかが大切になります。自分の人間性や行動力を伝えられるよう意識しながら、自分にしかないエピソードを伝えるようにしましょう。
加えて、自分の経験を保育にどういかしていくかまで話すことができると、面接官もあなたを採用するメリットを感じやすくなるでしょう。
- 「学生時代に私が一番力を注いできたのは、ダンスのサークル活動です。ダンスは大学からはじめたのですが、こんなにも楽しい世界があるのかと、気付けばのめり込んでいました。サークル活動では、グループをいかにまとめるかなど、人間関係において大切なことも学ばせてもらったと思っています。4年次には、部長も経験しました。仲間と力を合わせ、企業の方に協賛していただいて、大きなホールで発表会を開催した経験は、忘れられない思い出です。ダンスサークルでの経験は、必ず保育の場面でもいかせると思っています。表現することの楽しさを、子どもたちにも伝えていきたいと思います」
保育士面接でよくある「質問はありませんか ?」の【逆質問】回答例
- 【逆質問の意図】:意欲ある人材かを見極めたい
保育士面接では、面接の最後に、「何か質問はありますか?」という、逆質問をされることがよくあります。
このとき、「特にないです」と答えるのは、実はNG。
質問の意図として、面接官は相手にどれくらい意欲があるかをチェックしている可能性があります。
「何もない」では意欲なしと捉えられてしまう可能性があるため、真剣度を伝えるためにも、逆質問に対する返答を用意しておきましょう。
以下に、逆質問の回答例(質問例)を複数ご紹介します。
- 「貴園で働く前に、勉強や準備をしておいた方がいいことがあれば教えてください」
- 「貴園ではモンテッソーリ教育を導入されていますが、モンテッソーリ教育についておすすめの教材やテキストなどがあれば教えていただけますか?」
「私は絵本専門士の資格を持っております。資格をいかし、保育に役立てられると嬉しいのですが、何かお役にたてそうな場面などはありますでしょうか?」
保育士面接で聞かれた【その他の質問集】
ここまで、保育士面接でよくある質問をご紹介してきました。ただ、実際の面接で何を聞かれるかは当日までわかりません。
なかには、できる対策はすべてしておきたい人もいるでしょう。
そこで、本章では保育士面接で実際に聞かれたその他の質問を一覧でご紹介します。
細かなところまで対策をしておきたい方は、ぜひこちらの質問にも自分なりの回答を考えてみてください。
保育士面接で聞かれた【その他の質問集】
- 保育関連で最近気になったニュースはありますか?(このニュースについてどう思うか)
- 待機児童についてどう考えていますか?
- 子どもの頃はどんな子どもでしたか?
- 学生時代に学んだことは何ですか?
- あなたの成功体験・失敗体験を教えてください
- 今までで一番うれしかったこと
- 悔しかったこと
- 感動したことは何ですか?
- あなたはまわりからどんな人だと言われますか?
- あなたを一言で表現するなら?(漢字、色、動物で例えると?)
- 最近読んだ本を教えてください
- 好きな絵本を教えてください(理由も含め)
- 絵本の読み聞かせではどんなことに気をつけていますか?
- 子ども同士のケンカにどのように対処しますか?
- 保護者対応の中で、大切にした事はありますか?
- 連絡帳を書く上で大切にしていることはありますか?
- 他の職員とコミュニケーションをとる上で大切にしたいことはありますか?
- 保育園選びでは何を重視していますか?
- やってみたい(得意な)行事はありますか?
- 今後のキャリアプランを教えてください
保育士面接での保育園の【呼び方(敬称)】
一般的に、面接先の企業のことを書面では「貴社」、対面では「御社」と呼び分けます。
話し言葉では「御〇」と呼ぶのがマナーですが、保育園の場合は「御園」とは言わず、面接でも「貴園」と呼ぶのが一般的です。
ただし、民間の保育施設など運営元が株式会社である場合は、「御社」、NPO法人など法人の場合は「御法人」と呼ぶようにしましょう。
ただ、「貴園」と言う言葉は聞きなじみがないため、呼び方に意識を奪われて、面接の返答に詰まってしまう方もいるかもしれません。その場合は、かしこまりすぎず、「〇〇保育園さま」や、「こちらの園」など言いやすい呼び方で呼ぶのもOKです。
保育士面接で面接官が知りたい【ポイント5つ】
保育士面接を有利に進めるためには、面接官が何を知りたいと思っているのか、相手のニーズを把握しておくことが重要です。
質問の意図を汲み取り、相手の知りたい答えを提供できれば、採用の可能性がぐんと高まります。
保育士面接で面接官が知りたいポイントとしては、主に以下の5つがあげられます。
これら5つのポイントについて、以下に詳しくご紹介します。
保育士面接で面接官が知りたいポイント①【熱意】
面接官が知りたいポイントの1つめは、「熱意」です。
熱意には、保育という仕事自体への熱意と、「この園だから働きたい」という園への熱意の2つがあげられます。
保育に熱意があれば、仕事も一生懸命に取り組んでくれることが予想されますし、園自体に熱意をもって来てくれたのであれば、共通の保育理念のもと、長く働き続けてくれる人材になるはずです。
よって、面接官は保育や園への熱意をもった人材を採用したいと考えるのです。
保育士面接で面接官が知りたいポイント②【人間性】
面接官が知りたい2つめのポイントが、「人間性」です。
人間性とは、その人が生まれ持った性質のことを指し、思いやりや気遣い、愛情などがどれくらいある人なのかを主にみられます。
人間性は、その人が大切に思っていること(価値観)に特にあらわれます。そのため、「保育士に一番大切なことは?」「学生時代で一番学んだことは?」などの質問では、主に人間性をみられているといっていいでしょう。
人間性をうまく伝えるためには、自分が一番大切にしていること(価値観)を言語化できるよう、事前に書き出してみるといいでしょう。
- 保育で大切にしていることは?
- 学生時代に学んだ大切なことは?
- 人生で心に残っている経験は?
- 人生で一番大切にしたいことは?
保育士面接で面接官が知りたいポイント③【保育士の適性】
面接官が知りたい3つめのポイントが、「保育士の適性」です。
いくら熱意があっても、仕事には適性があり、性格的に適していなければのちのちトラブルになったり、辞めてしまったりする可能性があります。
そのようなトラブルを回避するため、採用者は面接で保育士の適性を判断しているのです。
保育士の適性とは、例えば以下があげられます。
これらすべてをもっていなければ保育士に向かないというわけではないですが、当てはまる項目が多いほど保育士に向いているといえます。
よって、保育士面接では、これらの適性があることをアピールできるような回答を心がけると採用に近づきやすくなるでしょう。
保育士面接で面接官が知りたいポイント④【経験やスキル】
面接官が見ているポイントの4つめが、「経験・スキル」です。
転職や復職など経験者はもちろん、新卒の学生であっても、これまでどのような経験を積んできて、それをどのように保育にいかせる可能性があるのかをみられます。
よって、保育士面接では、学生であれば保育にいかせるようなスキルや経験を、転職・復職の方であれば、前職での経験や育児経験をうまくアピールすることが大切です。
保育士面接で面接官が知りたいポイント⑤【コミュニケーション能力】
面接官が見ているポイントの5つめは、「コミュニケーション能力」です。
これは、子どもだけでなく大人、つまり面接官とのやりとりでどれだけうまくコミュニケーションをとれるかをみられています。
大人とのコミュニケーション能力をみる理由は、職場で人間関係を円滑にできる人材を確保したいためです。どんなアンケート調査をみても、職場を辞める際の多くの理由は人間関係が上位にきています。
つまり、長く働ける人材を確保するためには、園としてもコミュニケーション能力の高い人材を採用することが重要になってくるのです。
コミュニケーション能力をアピールするためにも、保育士面接では、できるだけ肩の力を抜き、面接官との会話を楽しむつもりでコミュニケーションをとれるといいですね。
保育士面接時に印象をよくする【3つのポイント】
保育士面接で印象をよくするポイントとして、以下の3つをぜひ意識してみてください。
人は全体の印象からその人の人となりを判断するケースが多いため、これらのポイントを意識するだけで好印象を与えられる可能性があります。
これら3つのポイントについて、以下に詳しくご紹介します。
保育士面接時に印象をよくするポイント①【受け答えは明るくハキハキと】
まず、面接官との受け答えの際は「明るさ」を意識しましょう。
普段声が低めの方は、1段上のトーンを意識してみてください。声のトーンを上げることで、元気で明るい印象を与えることができます。
面接官は面接をしながら、「この人ならどんな保育をするだろう」と想像しながらやり取りをしているため、面接から明るい印象を残すことが大切です。
実際に子ども相手に保育をしているつもりで、面接に臨むのもいいかもしれません。
保育士面接時に印象をよくするポイント②【緊張してもとにかく笑顔で】
緊張すると顔が硬くなってしまいますが、とにかく「笑顔」を意識しましょう。
面接官の話を聞く際も、口角を上げて「笑顔で聞く」を意識してみてくださいね。
保育士面接時に印象をよくするポイント③【話を聞くときは相手の目を見て相槌(あいづち)をうつ】
「相槌(あいづち)」も、コミュニケーション能力で好印象を与えるための大切なポイントです。
相槌があるとなしでは、聞いてもらえている感覚がまったく変わってきます。
面接官の質問を聞く際は面接官の目を見ながら、適度に「はい」と相槌を入れながら聞いてみてください。
保育士面接で緊張してしまう場合【対処法】
面接の場面では、どうしても緊張してしまう人は多いと思います。
そこで、緊張しやすい方への対処法として、以下3つをご紹介します。
この3つについて、以下に詳しくご紹介します。
保育士面接で緊張する場合の対処法①【緊張をプラスに捉える】
まず、考え方として、緊張をプラスに捉えることが大切です。
緊張という現象を、以下のように捉えてみてください。
「大切な場面に備えて、脳が全身にエネルギーを送ってくれている」
反対に、「こんなに緊張しやすい自分はなんてダメなんだ」と、緊張してしまう自分を否定するのはNGです。否定することで、自信もなくなり、より緊張を助長してしまいます。
プラスに捉えるだけで、緊張に飲まれにくくなりますよ。
保育士面接で緊張する場合の対処法②【難しく考えすぎず、熱意を大切にする】
保育士面接に向けていろいろと準備をしてきた人ほど、「うまく喋れるかな?」「用意していないことを聞かれたらどうしよう」と不安になってしまうと思います。
ただ、最終的に大切なのは用意してきた内容よりも、あなた自身の「熱意」です。
面接本番ではあまり考えすぎず、これまでの想いを大切に、あなたの熱意を伝えることに意識を向けてみてください。
緊張でうまく話せない部分があったとしても、人は熱意によって心動かされるもの。熱意が伝われば、面接官の心も動くはずです。
保育士面接で緊張する場合の対処法③【焦らずゆっくり話す】
面接で緊張しやすい人は、焦らずゆっくり話すことを意識しましょう。
ゆっくり話すことで、思考もまとまりやすくなります。
もしも頭が真っ白になってしまったときは、「少しお時間をいただいてもよろしいでしょうか?」などと伝え、考えを整理する時間をもらうのもいいでしょう。
どうしても答えが思いつかないときは、素直に「わかりません」と答えても大丈夫です。
保育士面接に挑む前に確認しておきたい【面接マナーと流れ】
次に、面接のマナーとともに、一般的な面接の流れをご紹介します。
保育士面接に向かう前には、失敗や失礼のないようマナーを確認しておきましょう。
保育士面接のマナーと流れ①【面接前のチェック項目】
保育士面接の当日は、面接開始時間の5分~10分前を目安に面接会場に到着するようにしましょう。
遅刻はもちろん、早すぎるのも失礼にあたる場合があります。
面接中に携帯が鳴ってしまうと失礼にあたるため、面接が始まる前に携帯電話の電源を切っておきましょう。
保育士面接のマナーと流れ②【保育園に入る時のマナー】
- 入室前から見られている意識をもつ
- 明るい挨拶、靴を揃えるなど第一印象に気を配る
インターホンを押す前には、上着を脱いで片手にかけておきましょう。
次に、インターホンを押し、応答があったら「〇〇時から面接を受けさせていただきます〇〇です。よろしくお願いします。」と元気に伝えます。
(インターホン越しに声や顔を見られていることを意識しましょう。面接はここから始まっています!)
玄関で対応いただいた方にも挨拶をしましょう。
園内に入る時は、保育園のルールに従って靴を脱ぎ、片づけましょう。
例えば…
- 所定の靴箱にいれる
- 袋を持参し靴をしまう
- 玄関に置く
玄関に靴を置く場合、子どもが玄関を通るときに邪魔にならないよう、靴は揃えて端に寄せておきましよう。
保育士面接のマナーと流れ③【入室時のマナー】
入室時は、ドアを3回ノックするのがマナーです。
入室する際は、「失礼いたします」と声をかけてから入室しましょう。
ドアの開閉も大きな音を立てないよう、慎重に開閉してください。後ろ手でドアを閉めるのもマナー違反のため、ドアの方を向いて閉めるようにしてください。
保育士面接のマナーと流れ④【面接中のマナー】
面接の席では、「どうぞお座りください」とすすめられてから座るのがマナーです。
面接官と顔を合わせた際は、「はじめまして。本日はよろしくお願いいたします」と一言声をかけてから座ると印象がよくなります。
イスに座る際は、背もたれに寄りかからず、少し手前に座り背筋を伸ばすようにすると、姿勢がよく見えます。
また、もし面接中にお茶を出されたら、マナーとして以下の3つは、意識しておきましょう。
- お茶を出していただいた方にお礼を言う(もしくは会釈をする)
- すぐに飲まず、勧められたら飲む
- お茶を飲む際は、手を添えて飲む
保育士面接のマナーと流れ⑤【退室時のマナー】
退室時には、「本日はありがとうございました」とお礼の言葉を伝えてから席を離れます。
退出時はドアを開ける前にドアの横に立ち、「失礼いたします」と挨拶します。それからドアを開け、退出しましょう。
保育士面接で成功するために【事前に準備しておくべきこと4つ】
本章では、保育士面接でよくある質問への回答以外にも、採用のために事前に用意しておくといいことをご紹介します。
少しでも面接に備えるために事前にできることとしては、以下の4つがあげられます。
これら4つについて、以下に詳しくご紹介します。
保育士面接の成功のための事前準備①【園について下調べしておく(よい点を書き出す)】
保育士面接への対策として、園についてよく下調べしておくことをおすすめします。
HPをみることはもちろん、応募する園のいいなと思う部分をいくつか書き出してみてください。
事前に書き出しておくことで、脳にも残りやすくなり、園への熱意をアピールしやすくなります。
保育士面接の成功のための事前準備②【自分の志望動機・自己PRを見直しておく(質問を想定)】
保育士面接では、事前に提出した履歴書をもとに質問をされることも少なくありません。
そのため、面接前には自分が書いた志望動機や自己PRをもう一度見直してみましょう。見直すことで一貫性のある回答をできるようになりますし、質問を想定し備えることもできます。
保育士面接の成功のための事前準備③【可能なら事前に園見学に行く】
保育士の面接を受ける際は、可能であれば面接前に一度、園見学に行くことをおすすめします。
保育士面接では、園への熱意がどれだけあるのかを伝えることがポイントになります。そのためには、園について知っておくことが重要です。
園見学をすれば熱意があることのアピールにもなりますし、実際の園の雰囲気を見てさらによい部分を見出すことができます。
保育士面接の成功のための事前準備④【時事ニュースをチェックする】
面接では、話題として時事ニュースが取り上げられることも少なくありません。
特に、子どもや保育関連のニュースはしっかりチェックしておきましょう。
それに対して意見を求められた際に答えられるよう、自分の意見を書き出しておくと安心です。
保育士面接ではピアノの試験がある場合も!
なお、園によっては保育士面接とあわせてピアノの試験を実施する場合があります。
課題曲を指定されるケースと自由曲を選べるケースがあるため、事前に確認し練習しておきましょう。
保育士面接【電話・メール】マナー
保育士面接では、電話やメールで園の担当者とやり取りをする機会も多いと思います。
そこで、本章では電話やメールのマナーを簡単にご紹介します。
保育士の面接のマナー①【電話】
電話をかける際は、「お忙しいところ恐れ入ります。〇〇と申します」と名乗りましょう。
すでに面接が決まっている場合は、「今度面接をさせていただく〇〇」と、自分がどんな関係であるかも伝えてください。
園では採用担当でない方が電話をとるケースが多いため、「採用担当者さまはいらっしゃいますでしょうか?」と、担当者に代わってもらうよう伝えてください。
電話を切る際は、「ありがとうございました。失礼いたします」と挨拶し、相手が電話を切るのを確認してからこちらも電話を切ります。先に電話を切るのはマナー違反のため注意しましょう。
保育士の面接のマナー②【メール】
メールを送る際は、まずタイトルに内容を要約します。
例えば、「採用面接の件についてー保育花子」など、名前と内容がタイトルでわかるようにしてください。
メールの冒頭では、「採用担当〇〇さま」など担当者の名前を記載したのち、「お世話になっております」などの挨拶から書き出し、端的に内容を伝えます。本文の最後には、フルネームで本名を記載しましょう。
折り返しの連絡が必要な場合は、電話番号やメールアドレスもあわせて記載しておくと、担当者が連絡しやすくなります。
保育士【面接にかかる時間】は?
保育士面接にかかる時間は、一般的に30分程度です。
長くても1時間以内で終わるケースがほとんどです。
保育士面接【結果がわかるまでの時間】は?
保育士面接後は、「結果が遅い」「いつ通知がくるんだろう」と悩む人も多いようです。
面接から結果通知までの時間は、1週間~10日程度であることが多いようです。
面接終了時に、「〇月中旬までに結果をお伝えします」などと通知時期を伝えられるケースも多くなっています。
事前に知りたい場合は、面接終了時に「結果通知はいつ頃になりますでしょうか?」と聞いておくといいでしょう。
保育士面接【服装・メイク・髪型】注意点!
保育士面接の服装は、スーツ+シャツやブラウスが基本です。女性はパンツ・スカートどちらでもかまいません。
清潔感があり、社会人らしい服装を心がけましょう。結婚指輪以外の余計なアクセサリーは外しておいてくださいね。
女性の場合、メイクは派手すぎないナチュラルメイクに。まったく化粧をしないのも血色が悪く見えるため、チークやシャドウの色味を控えつつ、自然な印象を意識しましょう。
私服でよいと言われた場合も、できる限りスーツを着用することをおすすめします。
ただ、保育士面接ではピアノの試験などがある場合もあり、動きやすい服装で来てくださいと言われることがあります。
私服で行く場合には、オフィスカジュアル寄りのきちんと感のある服装を意識し、襟(えり)付きのジャケットなどを羽織るといいでしょう。カーディガンもロング丈やオーバーサイズでなければ問題ありません。
なお、マスクの着用について、以前はマスクを外すことが礼儀でしたが、今はコロナの影響でマスク着用での面接も多いようです。マスクは清潔感のある白の不織布マスクを使用するといいでしょう。
【年代別】保育士面接の服装の注意点!
次に、保育士面接に適した服装を年代別にご紹介します。
基本的には、紺(こん)や黒などの落ち着いた色合いのスーツで臨むことをおすすめしますが、下記では年代ごとの注意点などをお伝えします。
保育士面接の服装の注意点①【20代に適した服装】
新卒など20代の面接では、社会人としてのきちんと感を意識しましょう。
リクルートスーツ着用を基本とし、中に着るシャツやブラウスも白をおすすめします。スーツは2つボタンを選ぶときちんとした印象になります。
女性の場合、スカート・パンツどちらでも問題ありません。
スカートを選ぶ場合、座ったときにひざから5センチ以上短くならないものを選びましょう。ストッキングは無地のベージュを選びます。
保育士面接の服装の注意点②【30代に適した服装】
30代以降の転職、中途採用などでは、新卒者が着るリクルートスーツよりも、きちんと感のあるビジネススーツをおすすめします。
インナーは白系を基本とし、女性がブラウスを選ぶ際は胸元が開きすぎないものを選ぶようにしましょう。
保育士面接の服装の注意点③【40代に適した服装】
40代の保育士面接では、黒や紺などダークカラーのビジネススーツまたはビジネスジャケット(襟ありのもの)を着用しましょう。
女性の場合、ベージュ系カラーのスーツやジャケットを選ぶのも、優しい印象になるためおすすめです。
インナーは、白系のブラウスかシャツを選びます。ツヤ感のある素材を選ぶと、血色をよく見せてくれます。
保育士面接の服装の注意点④【50代に適した服装】
50代の方には、ダークグレーなど落ち着いた色合いのスーツやジャケットがよく似合います。
Aラインのスカートや丸襟のものを選ぶと、穏やかで落ち着いた印象になりますよ。
【季節別】保育士面接の服装の注意点!
次に、季節別に、保育士面接の服装の注意点をご紹介します。
保育士面接の服装の注意点①【春の服装】
春の面接では、肌寒い場合は薄手のコートを着用していきましょう。
脱いだコートは2つに折り、利き手と反対の腕にかけるようにしましょう。
保育士面接の服装の注意点②【夏の服装】
暑い夏の面接ではジャケットを脱ぎたくなりますが、基本的に面接中にジャケットを脱ぐのはNGです。腕まくりもしないよう注意しましょう。
男性の場合も、ジャケットの袖口からシャツが少し見える状態がマナーのため、夏でも長袖シャツを着用したほうがいいでしょう。
保育士面接の服装の注意点③【秋の服装】
肌寒い場合は、春同様に薄手のコートを着用します。
気候によって、インナーを調節するのもいいでしょう。
保育士面接の服装の注意点④【冬の服装】
冬の面接でも、コートの下はスーツ+シャツやブラウスに変わりありません。
寒いからといって、ニットやセーターなどをジャケットの下に着るのはやめましょう。寒い場合、インナーにヒートテックなどを着用することをおすすめします。
保育士面接当日【持ち物】
最後に、保育士面接当日の持ち物をご紹介します。
カバンは黒系のビジネスバッグを持参しましょう。
面接では書類を渡されることも多いため、書類をきれいに持ち帰れるようクリアファイルを持参しておくことをおすすめします。
また、採用連絡日など重要なことをメモできるよう、メモ帳と筆記用具を持参しておくといいでしょう。その他、保育士証や履歴書・職務経歴書などの持参を指示された場合は、そちらも忘れずにカバンに入れておきましょう。
なお、多くの園では来客用にスリッパが用意されていますが、上履き持参と指定がある場合は、忘れずに持参しましょう。
女性でスカートを履く場合、伝線してしまったとき用に替えのストッキングを持っていくと安心です。
オンライン面接【ポイント】
最近は新型コロナウィルスの影響で、面接をWEBで行う保育園も増えています。
ここでは、オンライン面接時ならではのポイントをご紹介いたします。
オンライン面接【準備のポイント】
オンライン面接では、画面上で資料説明やテストなどをおこなう可能性があるため、スマートフォンではなくパソコンで準備しましょう。
また、あらかじめ案内があった場合、ZoomやGoogle meetなど、パソコンで使用するツールを確認しインストールをしておきましょう。
ツールを立ち上げたら、マイクとビデオが機能しているか、インターネットが問題なく繋がるかを前もって確認しておきましょう。有線の回線をお持ちの場合は、使用するとより通信が安定するのでおすすめです。
また、事前に音声や画面のオンオフ、チャット機能などを確認して、必要があれば面接官の指示通りに切り替えができるようにしましょう。
画面上では、映っている自分の顔が暗くなっていないかも確認しましょう。背景は、ぼかすか白などの落ち着いた単色で用意する、または背面を壁にするなどして、乱雑な印象を与えないようにしましょう。
オンライン面接【当日のポイント】
当日は、まずパソコンが充電されているか改めて確認をしましょう。
面接中に充電が切れてしまうと面接が途切れてしまうだけではなく、自分自身が焦ってしまうこともあるかもしれません。パソコンに充電器が接続されているかも改めてチェックしておきましょう。
服装は、私服ではなく基本的には上下スーツを着用しましょう。オンラインといっても正式な面接となりますので、マナーをしっかりと意識しましょう。
また、画面から面接官に与える印象はとても大切です。
画面の中央に顔が映るようにして、カメラから遠すぎたり近すぎたりしないようにしましょう。マスクはできるだけ外し、表情が相手にわかるようにすると印象がより良くなります。
保育士の面接のまとめ
保育士面接ではよく聞かれる質問が決まっているため、あらかじめ自分なりの回答を用意しておくと安心です。
質問の意図を理解しておくと、採用につながる回答を考えることができるでしょう。
服装やマナーにも注意し、万全の体勢で保育士面接当日を迎えてくださいね。
なお、弊社「保育士人材バンク」では、保育士の転職をサポートするサービスとしてキャリアパートナー制度を設けています。
転職エージェントのキャリアパートナーは、専任のスタッフが個別に面接に向けたアドバイスなどを行いながら、採用までサポートいたします。
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