観察力は、あらゆる職場や仕事で役立つ能力です。この記事では、観察力がある人に向いている仕事を7つご紹介します。
また、どのような場面で仕事に生かせるかも解説するので、持ち前のスキルを生かし方もわかりますよ。ぜひご一読ください。
観察力がある人とは
観察力とは周囲の状況を注意深く観察し物事を正確に判断したり、ささいな違いに気が付いたりできる能力のことです。
観察力がある人は、以下のような仕事や職場に向いているでしょう。
- 人と関わる仕事
- 周囲とコミュニケーションを取りながら進める仕事
- 周りの状況を即座に把握する必要のある仕事
- 正しい判断や気づきを求められる仕事
具体的な仕事は、次の「観察力がある人が向いてる仕事」で紹介します。
観察力がある人が向いている7つの仕事
ここからは、観察力がある人に向いている仕事(職業)を紹介していきます。
今回紹介するのは、以下7つの仕事です。
・保育士 ・教員 ・介護士 ・看護師 ・カウンセラー ・営業職 ・コンサルタント |
1つひとつの仕事について解説していきます。
保育士
保育士は、0~6歳の未就学の乳幼児と関わり、支援や指導を行う仕事です。
3歳未満の乳幼児は、まだ身の周りのお手伝いが必要です。
食事や着替え、おむつ替えやトイレの介助などをしながらも、子どもの様子を確認し、体調や機嫌はどうか、異変はないかを観察し続ける必要があります。
3歳以上となると、だんだん自分のことを自分でできるようになる一方、動きや遊びが活発になります。
遊び相手をすることや、一歩引いて見守りをすることが必要です。また、ケガをしている子はいないか、ケンカなどのトラブルは起きていないかなど、周囲の様子をつねに観察し続けます。
観察力があり、周囲の状況や子どもの状態によく気付ける人に向いている仕事です。あわせて、何か問題が起きたときに対応を即座に考えられる、判断力も必要でしょう。
教員
教員は、小学校から高校までの各学校で子どもたちの支援や指導を行う仕事です。
小学校では全科目、中学校、高校では自分の受け持つ科目の授業を行い、それ以外にも、クラス運営や地域活動、生徒指導、進路指導、部活動指導まであらゆる業務を担います。
大人数の子どもを相手にして、1人ひとりの子どもの言動や個性を見極めながら、子ども同士のつながりや、関係性の構築にも関わる必要があり、観察力や洞察力が不可欠です。
子どもが何を考え、どうしたいのかをくみ取りながら最善とされる選択肢は何にあたるのかと考え、日々子どもと前向きに向き合える力も必要でしょう。
介護士
介護士とは、障がい者や高齢者など、日常的な介護を必要とする人を対象に日常生活のサポートを行う仕事です。
主な職場は以下に挙げる通りです。
・老人ホーム ・訪問介護事業所 ・デイサービス ・グループホーム ・障がい者施設 ・病院 |
障がい者や高齢者の中には、自分の気持ちや意思を言葉で伝えにくい人もいます。表情や仕草から気持ちをくんで動くには、観察力や注意力が必要でしょう。
看護師
看護師は、けが人や病人に対して、医師の行う診療や治療の補助をしたり、療養上のケアを担ったりする仕事です。看護師として働くには、国家資格の取得が必要です。
看護師の職場はさまざまで、以下のようなところがあります。
・病院やクリニック ・介護施設 ・保育園 ・福祉施設 ・一般企業 |
どこで働く場合にも、患者の状態を即座に見極め、的確な対応をするために、観察力は不可欠でしょう。
カウンセラー
カウンセラーとは、さまざまな分野で、問題や悩みを持つ人の相談を受けたり、助言をしたりして、問題を解決できるまでサポートする仕事です。
最もメジャーなのは心理カウンセラーで、以下のような職場で働きます。
・病院やクリニック(精神科や心療内科、小児科など) ・一般企業 ・学校 ・療育施設 |
心理カウンセラーとして働く場合、職場によっては国家資格の公認心理師や、民間資格の臨床心理士、産業カウンセラーなどの資格が必要です。
相手の抱える問題や悩みの内容や深さを見極め、対話の中で適切な助言や対応を行うためには、観察力がなくてはなりません。
営業職
営業とは、お客さんとなる人や会社を相手に、自社の商品やサービスを売り込む仕事です。
相手の言葉はもちろん、表情や仕草などの反応から、何を求めているのか察し、それぞれのニーズに合った商品やサービスを提案することで、利益を生み出さなければなりません。
観察力に加え、注意力や洞察力も必要となる仕事です。
コンサルタント
コンサルタントとは、特定の組織や会社の目的を達成したり、課題を解決したりするために、戦略や計画を立てたり、アドバイスをしたりする仕事です。
目的を達成する、あるいは課題を解決するためにはどうすればいいのか、何をする必要があるのかを見極めるには、組織や会社の状況や問題を見つけられるだけの観察力が必要です。
仕事への生かし方
観察力は、あらゆる仕事に役立つ能力です。
特に仕事に生かせるのは、以下のような場面でしょう。
・人と関わる場面 ・チームで行動するとき ・トラブルが発生したとき |
ここからは、1つずつのシチュエーションと生かし方を見ていきましょう。
人と関わる場面
多くの仕事は、人と関わる場面がありますよね。
同僚や先輩、上司など、仕事を一緒に進めていく人たちはもちろん、お客さん、患者さんや園児、児童生徒など…どんな人と関わる場合でも、観察力を生かせます。
観察力で得た、ほんの小さな気づきをきっかけにして起こした行動が、仕事の成果やトラブル防止につながる場合もあるでしょう。
また、相手の言動や表情、仕草などを注意深く観察することで言葉には出ない気持ちや考え、状況などを推察できます。
相手の気持ちや考えに気が付き、寄り添うことで、相手との心理的な距離感を縮められるかもしれません。
チームで行動するとき
チームで動く仕事や職場はたくさんあります。あるいは基本的に個人作業がメインの仕事でも、ときにチームで進める業務に携わる場合もあるでしょう。
チームワークの必要な場面では、周囲の動向や作業の進捗を観察し段どりよく進めることで、業務がスムーズに、よりよい形で進められます。
自分だけでなく、周りのミスに気が付くことで、フォローに回ることもできるでしょう。
トラブルが発生したとき
トラブルが発生したときにも観察力があれば、状況の変化にすぐ気づき、いち早くトラブル終息への道筋を描けるでしょう。
発生するより前に、トラブルにつながりそうな違和感を覚えて未然に防ぐための行動を取ることもできるかもしれません。
このように観察力があれば、さまざまな場面で仕事に生かせます。


観察力がある人の向いてる仕事まとめ

観察力とは、周囲の状況を注意深く観察し、物事を正確に判断したり、ささいな違いに気が付いたりできる能力です。
観察力がある人は、以下のような仕事に向いているでしょう。
・保育士 ・介護士 ・教員 ・看護師 ・カウンセラー ・営業職 ・コンサルタント |
また、働く職場に関わらず、以下のような場面では、観察力を生かして働けるでしょう。
・人と関わる場面 ・チームで行動するとき ・トラブルが発生したとき |
ご自身に観察力があると自覚しているならば、それを生かして働ける職場で働けば、誰よりも活躍できるのではないでしょうか。
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