この記事では、保育士の履歴書の書き方をご紹介しています。
わかりやすい見本があり、フォーマット(雛形)もご用意しています。
記事後半では志望動機や自己PRの例文や書き方のポイントも細かくご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
- 1 この記事でわかること【保育士の履歴書の書き方】
- 2 保育士の履歴書の書き方【左面】
- 3 保育士の履歴書の書き方【右面】
- 4 保育士・幼稚園の履歴書の書き方【封筒の書き方】
- 5 保育士・幼稚園の志望動機【書き方・例文】
- 6 保育士・幼稚園【自己PRの書き方・例文】
- 7 保育士の履歴書における【敬称】ポイント
- 8 【パート保育士・非常勤・正規職員】履歴書の書き方の違い
- 9 【転職・復職・新卒】履歴書の書き方の違い
- 10 【よい印象を与える】保育士の履歴書は?
- 11 履歴書を書き終えたら【必ず最終チェック】を!
- 12 保育士の履歴書にまつわる【よくある質問】
- 13 みんなの失敗談から学ぶ【保育士の履歴書】注意点!
- 14 職務経歴書の見本・書き方
- 15 保育士・幼稚園の履歴書の書き方【まとめ】
この記事でわかること【保育士の履歴書の書き方】
この記事では、保育士や幼稚園教諭の方向けに、履歴書の書き方をご紹介します。
見本と文例を用いながら、書き方のポイントをわかりやすく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
なお、特に悩む項目である「志望動機」「自己PR」欄の書き方については、記事後半に転職や新卒などいくつかのパターンごとの文例をご紹介しています。
採用者から見て好印象となる履歴書のポイントもご紹介しますので、ぜひ最後まで目を通してくださいね。
保育士の履歴書の書き方【左面】
まずは、左面(日付・氏名・生年月日・住所・電話番号・写真・学歴・職歴)の書き方を見本と一緒にご紹介します。
ダウンロードした履歴書などに下書きを記載しておくと、書き損じをしにくくなるためおすすめです。
志望動機の書き方「左面」①【日付】
【日付の書き方のポイント】
- 「提出」する場合……提出当日の日付を記載します。
- 「持参」する場合……持参する日の日付を記載します。
- 「郵送」する場合……投函した日の日付を記載します。
※西暦・和暦は履歴書全体で統一します。
志望動機の書き方「左面」②【氏名】
氏名の書き方のポイント
- 名前は大きく丁寧に記載します
- 姓と名の間は少しスペースを空けると読みやすくなります
- 「ふりがな」とある場合……ひらがなで名前の読みを記入します
- 「フリガナ」とある場合……カタカナで名前の読みを記入します
志望動機の書き方「左面」③【生年月日】
生年月日の書き方のポイント
- 西暦・和暦は日付の書き方に合わせて記載します。(例:日付が2022年の場合、生年月日も1985年)
- 満年齢は、「今現在(記入時点)」の年齢を記載します
志望動機の書き方「左面」④【住所】
【住所の書き方のポイント】
- 都道府県名から書きます(省略しない)
- 横書きでは算用数字を用い、正式な住所を書く必要があるため、「丁目」や「番地」も「‐(ハイフン)」で省力せずに書きましょう
- マンションやアパート名も省略せず、建物名と部屋番号まで記載します
志望動機の書き方「左面」⑥【電話番号】
電話番号の書き方のポイント
- 電話番号は携帯電話でもOKです(採用者から連絡することもあるため、確実に連絡がつく番号を記載する)
- 固定電話の記入欄がある履歴書で、自宅に固定電話がない場合は「なし」と記入します
志望動機の書き方「左面」⑤【写真】
写真のポイント
- 3ヶ月以内に撮影した写真を使用します
- 服装:スーツやブラウスがおすすめです
- 表情:歯を見せない自然な笑顔が好印象になります
- 髪型:髪の毛で顔が隠れないようにしてください
- 髪色:明るすぎないカラーで撮りましょう
- 背景:必ず「無地」で撮りましょう
- 撮影場所:写真館がおすすめですが、無人証明写真機でもOKです
※スナップ写真の切り抜きやプリクラは絶対NGです。
※帽子やサングラスはNG、ピアスやアクセサリーも外しましょう
※体は正面に、目線もカメラを見ましょう
志望動機の書き方「左面」⑦【学歴】
学歴の書き方のポイント
- 1行目の中央に「学歴」と記し、2行目から学歴を書きます
- 学校名から1マスあけ、「入学」もしくは「卒業」と記載します
- 学歴は高校の入学年月から記載します(義務教育を終えた高校から書くのが一般的)
- 学校名・学部・学科は省略せずに正式名称で記載します(×高校→〇高等学校)
- 高校以降は、入学・卒業年次ともに記載します
志望動機の書き方「左面」⑧【職歴】
職歴の書き方のポイント
- 学歴の最終行から1行あけ、中央に「職歴」と記入します
- 時系列順に入職・退職年月を記入します
- 会社名から一マスあけ、「入社/退社」もしくは「入職/退職」と記載します
- 職歴の最後に、現在も在職中の場合は「現在に至る」退職した場合は「一身上の都合により退職」と記入します
- 最終行に右寄せで「以上」と記載します
※株式会社などは「入社/退社」を使用、社会福祉法人やNPOは「入職/退職」を使用します。
※保育の経験がある場合、園児の数や従業員数を記載すると採用者に経験が伝わりやすくなります。
※保育にかかわる仕事であれば、アルバイト経験も記載しましょう。
※正職員・正社員以外での勤務だった場合は、「非常勤/アルバイトとして入社」などと記載し雇用形態を明らかにしましょう。
- 「短い期間しか働かなかったから書かなくていい?」→ きちんとすべての職歴を記載しましょう。
- 「何度も転職していて職歴が長いから削ってもいい?」→ いくつもの施設を経験している人は経歴が長いことのマイナス部分を心配されますが、自己判断で削ることはやめましょう。
迷うことがあれば、弊社「保育士人材バンク」のキャリアパートナーへご相談ください。個別の事情やこれまでの経歴を踏まえたうえで、どのような記述方法がいいかアドバイスいたします。
なお、転職や復職の方は履歴書以外に「職務経歴書」を用意することをおすすめします。
職務経歴書の書き方は、記事最後「職務経歴書の見本・書き方」のところでご紹介していますので、参考にしてください。
保育士の履歴書の書き方【右面】
次に、履歴書の右面(免許・資格・志望動機・自己PR・趣味特技・その他・通勤時間・扶養・配偶者)の書き方をご紹介します。
保育士の履歴書の書き方「右側」①【免許・資格】
免許・資格欄の書き方のポイント
- 資格を取得した順に正式名称で記入します
- 取得年月日は西暦か和暦に統一します
- 資格名のあとにスペースをあけ、「取得」と記入します(例:保育士資格 取得)
- 幼稚園教諭免許状は「第一種」や「第二種」、「専修免許」など、種類も明記します
- 取得資格が多く、書ききれない場合はその他や備考欄への記載も可能です
※保育士は【資格】、幼稚園教諭は【免許】です
※基本的には保育の仕事にいかせる資格を書き、その他の資格を記載したい場合は「趣味」欄などで軽く触れる程度にしましょう
学生の方など、まだ取得していないものの、現在資格取得に向けて勉強している場合は、最後に「取得予定」として記載することも可能です。
ただし、取得予定がないのに記載することは避けましょう。
保育士の履歴書の書き方「右側」②【志望動機・自己PR】
【志望動機】書き方ポイント
- 保育園の理念や大切にしていることなどに対して自分自身が「どこに共感し、なぜそう思ったか?」を記載しましょう
- 自分の大切にしている思いと保育園が大切にしていることの結びつきを意識して記載しましょう
- ネガティブな内容ではなく、ポジティブな文章で読み手にとって良い印象になるように意識しましょう
【自己PRなど】書き方のポイント
- 自分のアピールポイントを記載して、「どのように仕事に活かせるか?」を記載しましょう
- 過去に担当したクラスや行事など、活かせる経験があれば記載しましょう
- 客観的な事実(資格やスキルレベル)などを織り交ぜると、より信頼性のある内容になるでしょう
志望動機・自己PR【共通のポイント】
- 文量は長すぎず、短すぎず、適量を意識しましょう(記入欄の半分以上)
- 句読点を意識して、読みやすい文章を心掛けましょう
- 全て書き終わったら、「誤字脱字が無いか?」繰り返し読み直しましょう。また、この文章を読んだ採用者は、「あなたを採用したいと思うか?」という観点で自分なりに振り返ってみましょう
※面接前に今一度志望動機欄などを見返すことで、「面接官ならこの文章を読んだ時、ここが気になるかな?」と面接時の質問について、想定ができるかもしれませんね
志望動機や自己PRの欄は、採用者がチェックする重要な項目です。
例文や書き方のポイントは記事後半「4.志望動機の書き方と例文」「5.自己PRの書き方と例文」の章で詳しく解説していますので、ぜひ目を通してみてください。
保育士の履歴書の書き方「右側」③【本人希望欄・その他(趣味・特技・要望)】
履歴書によって、「その他」や「本人希望欄(要望)」といった欄が設けられています。
選ぶ用紙によって見出しは異なりますが、それぞれの書き方のポイントを簡単にご紹介します。
【本人希望欄(要望)欄】書き方のポイント
- 入職先へ伝えておきたい項目や、勤務に関する希望などを記載します
- 特に要望がない場合、「貴園(貴社)の規定に従います」と書きましょう
※給料や待遇への要望は記載しない
【趣味・特技欄】書き方のポイント
- 「趣味・特技」と記載されている欄には、保育に役立ちそうな趣味や特技があれば優先して記載します
- 採用者にあなたの”人柄”を伝える内容を意識しましょう
「趣味は音楽鑑賞です。昔からピアノを習っており、流行の曲も弾くことができます。貴園で採用となった際には、子どもたちにもいろいろな曲を弾いてあげられると思います。」
「器械体操を6年習っていました。教えることも得意なので、運動あそびなどで子どもたちにも体操の楽しさを伝えられればと思います。」
【その他欄】書き方のポイント
- 絶対にゆずれない項目や希望する科や部署などがあれば記載しましょう
- 何も希望がない場合でも「特になし」と記述し、空欄のままにしておくことはやめましょう
保育士の履歴書の書き方「右側」④【通勤時間】
【通勤時間】書き方のポイント
- 自宅から園までのトータルの通勤時間を記載します(例:自宅から駅まで+電車移動時間+駅から園まで)
- 5分単位で記載します
- 交通手段も記載しておくことをおすすめします(通勤手当にかかわるため)
※1時間を超える場合は「1時間〇分(× 90分)」と記載するのがマナーです
保育士の履歴書の書き方「右側」⑤【扶養・配偶者など】
【扶養・配偶者】書き方のポイント
- 扶養家族は配偶者を除いた扶養人数を記載します
- 配偶者は有/無どちらかに「〇」をつけます
- 「配偶者の扶養義務」では、あなたが配偶者を養う義務があるなら「有」、配偶者があなたを養っている場合は「無」に〇をつけます(主に健康保険における扶養義務者)
■子どもや自分が、すでに配偶者の扶養に入っている場合
……扶養人数は「0人」となります
■自分が子ども(2人)と配偶者を扶養する場合
……扶養人数は「2人」となります(※配偶者は人数から除く)
※扶養関係は税金や健康保険にかかわる項目のため、間違えないよう注意しましょう。
保育士・幼稚園の履歴書の書き方【封筒の書き方】
履歴書は、郵送の場合だけに限らず、手渡しの場合も封筒に入れるのがマナーです。
表面と裏面、それぞれの書き方をご紹介します。
おすすめの封筒サイズ・色
- 履歴書を折らずに入れられる角形2号サイズ
- 封筒の色は白色
保育士・幼稚園の履歴書「封筒の書き方」①【表面】
【封筒表面の書き方のポイント】※手渡しの場合は住所・宛名の記入は不要です
- 数字は縦書きの場合、漢数字を使用するのが正式な書き方です
※漢数字……十を省略して書く(例:番地「31」× 三十一 → 〇 三一、部屋番号「403」× 四百三 → 四〇三)、部屋番号「403」などの「0」は「〇(まる)」を使用
- アルファベットは一文字ずつ縦に書きます
- 住所が長くなる場合、左の列に少し下げて書きます
- 宛名は封筒の中央にくるように書きます
※個人名なら「様」、部署宛てなら「御中」と書きます
- 左下に赤字で「履歴書在中」と書き、赤い線で周りを囲みます
※市販の履歴書用封筒にはあらかじめ「履歴書在中」の文字が印刷されたものもあります。
保育士・幼稚園の履歴書「封筒の書き方」②【裏面】
【封筒裏面】書き方のポイント
- 裏面左下に、自分の住所と氏名を書きます
- 封を糊(のり)付けする場合(郵送の場合)は、閉じた箇所に「〆」と記しましょう
保育士・幼稚園の履歴書「封筒の書き方」③【郵送は添え状を忘れずに】
履歴書を郵送する場合、「添え状」を同封することがビジネスマナーです。
添え状は採用者への挨拶の役割をもつため、忘れずに同封しましょう。
以下に添え状のサンプルを掲載しますので、参考にしてください。
保育士・幼稚園の志望動機【書き方・例文】
ここからは、採用者に好印象を与え採用を有利にする志望動機の書き方をご紹介します。
志望動機は、採用者が特に重視するポイントです!
ありきたりにならないよう、内容をよく考えてから記載するようにしましょう。
志望動機には、以下の3つの内容を盛り込むといいでしょう。
ポイントは、採用者にあなたを採用することの”メリット”が伝わる書き方をすることです。
例えば、保育園の理念とあなたの保育観がマッチングしている記載があれば、「採用後も長く頑張って働いてくれそう」と思ってくれるかもしれません。
また、過去に実践していた保育内容や担当した行事を上手くアピールすることで、「採用したらこんな姿で仕事をしてくれるのだろうな」と、入社後の働くイメージを採用者により具体的に持ってもらいやすくなるでしょう。
志望動機を書く上でまず最初に、文章の構成を考えていきましょう。
ここでは、文章構成を考えるための3ステップを参考例文も合わせてご紹介いたします。
履歴書の構成①【応募先に惹かれたポイント】
最初は、園の理念に共感をしたことなど、応募先に惹かれたポイントを記載します。
貴園を志望した理由は、自然あそびのなかで子どもたちの好奇心を大切にする保育理念に共感したためです
履歴書の構成②【なぜ、そのポイントに惹かれたのか?】
次に、「なぜ、そのポイントに惹かれたのか?」前職や実習の経験を踏まえ自分の思いを説明。
私自身も幼少期は自然の中で過ごし、植物や生き物との触れ合いをきっかけに様々なことに興味をもつようになりました。このことから、前職でも自然を取り入れた保育を大切にし、子どもたちの好奇心が広がる場面を数多く見て参りました
履歴書の構成③【応募した園への貢献】
最後に、上記2点を踏まえ「応募した園に就職ができたら園や子ども達、保護者にどのような貢献ができるか?」を記載します。
この様な前職の経験を活かしながら、貴園でも自然あそびを取り入れた保育をより多く実践し、子どもの好奇心を育みたいと思い志望いたしました
※順番や挿入する内容は自分の伝えたいことや、応募先の施設・園に合わせ構成を整えるようにしましょう
このようなポイントを踏まえ、自分にしかない経験をもとに、自分にしか書けない志望動機を考えていきましょう。
以下に、「転職」「復職」「新卒」のパターンごとの例文をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
【転職】志望動機の書き方・例文
貴園を志望した理由は、自然あそびのなかで子どもたちの好奇心を大切にする保育理念に共感したためです。
私自身も幼少期は自然の中で過ごし、植物や生き物との触れ合いをきっかけに様々なことに興味をもつようになりました。このことから、前職でも自然を取り入れた保育を大切にし、子どもたちの好奇心が広がる場面を数多く見て参りました。
この様な前職の経験を活かしながら、貴園でも自然あそびを取り入れた保育をより多く実践し、子どもの好奇心を育みたいと思い志望いたしました。
【復職(ブランクあり)】志望動機の書き方・例文
保育士として3年間経験を積み、出産を機に6年間、子育てに専念しておりました。保育の仕事は昔からの夢であり、ブランクはありますが、当時と変わらない熱意は今もあります。
貴園に惹かれた理由は、「親も子ども、地域も一体になって子育てを」という理念に共感したためです。私自身も親になり、地域とのかかわりや社会全体で子育てをすることの大切さを強く感じています。
保育経験は3年という短い期間ではありますが、自身の子育て経験もありますので、子どもたちとの関わりには自信があります。子育て中もさまざまなあそびを学んでおりますので、貴園での保育にいかしたいと考えています。
【新卒】志望動機の書き方・例文
貴園を志望した理由は、あたたかみのある園の雰囲気に惹かれたためです。見学に伺った際に職員の皆様や子どもたちの表情がとても明るく、ぜひ貴園で働きたいと感じました。「一人ひとりの心に寄り添う」という理念にも、強く共感しております。
保育の実務経験はありませんが、学生時代には保育ボランティアに数回参加し、また実習でも実際に働く場面を想定しながら精一杯取り組んでまいりました。なにより昔から子どもたちと接するのが大好きで、先生として一緒にすごしながら、身近で成長を見守っていくことがずっと夢でした。
貴園に採用された際には、学校で学んだ知識をいかしつつ、先輩の先生方から学ぶ気持ちを大切にし、常に向上心をもって勤めていきたいと思っています。
また、今回ご紹介した内容以外にも、年代別や保育園の形態に合わせた志望動機の書き方をこちらの記事でもご紹介しております。
志望動機を書く際には、是非合わせてご活用ください!
>>【例文付き】保育園の志望動機の書き方は?保育士の転職や再就職のアドバイス、中途の面接対策!
保育士・幼稚園【自己PRの書き方・例文】
次に、自己PRの書き方のポイントと例文をご紹介します。
自己PRには、以下の3つの内容を盛り込むと良いでしょう。
自己PRとは、趣味・特技・能力・人柄など、自分のよさをアピールするものです。
アピールポイントを踏まえ、「どう保育にいかすかまで記載する」と、採用者にあなたを採用するメリットが伝わりやすくなります。
具体的なエピソードを盛り込みながら伝えられると、より相手があなたの人柄をイメージしやすくなります。
以下に、「転職」「復職」「新卒」のパターンごとの例文をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
【転職】自己PRの書き方・例文
私はどんなことにも楽しみを見出すことが得意です。前職では、子どもたちと遊ぶなかでよく新しい遊びをつくり出し、一緒に楽しんでいました。私自身が好奇心旺盛なため、子どものわくわくした気持ちを理解し、それを盛り上げることができます。
また前職では3~5歳児を担当しており、20人以上のクラスでクラス担任を務めておりました。集団をまとめることは得意ですので経験を活かし貴園に貢献したいと存じますが、採用いただきましたら初心に返って、貴園の保育を学びながら取り組んでいきたいと思っております。
【復職(ブランクあり)】自己PRの書き方・例文
手先が器用で、工作が昔から得意でした。以前勤めていた園では、手作りのペープサートを作成し、とても喜んでもらったことが思い出として残っています。細々とした作業でも最後まで飽きずにやり遂げる性格のため、製作のみならずどんな仕事でもやり通す自信があります。
【新卒】自己PRの書き方・例文
幼いころからピアノを習っており、歌とピアノには自信があります。以前、旅行中にストリートピアノで、近くにいた子どものために、当時はやっていた「パプリカ」の曲を弾いた経験があります。ピアノを弾くだけで子どもが笑顔で踊り出してくれた経験は、感動の思い出として残っています。
保育の仕事に就いた際には、音楽を通じて子どもたちを笑顔にしてあげたいと思っています。
保育士の履歴書における【敬称】ポイント
園や施設によって、「相手の敬称をどう記載するか?」迷ってしまう方もいるかもしれません。
保育園の場合は「貴園」で問題ありませんが、それ以外の場合は運営母体によって、以下をご参考にしてください。
- 貴園:一般的な保育園を呼ぶ場合(施設名称が「〇〇園」と記載されている場合)
- 貴社:株式会社、合同会社などを呼ぶ場合
- 貴法人:学校法人や社会福祉法人、NPO法人などを呼ぶ場合
- 貴院:病院を呼ぶ場合(院内保育で、運営母体が病院の場合など)
- 貴校:学校を呼ぶ場合
なお、話し言葉では「貴〇」は使わず、「御園」「御社」「御法人」のように「御〇」を使用します。
面接時に混同しないように注意しましょう。
【パート保育士・非常勤・正規職員】履歴書の書き方の違い
パートや非常勤として保育士の求人に応募する場合も、基本的には履歴書の書き方に違いはありません。
ただし、パートや非常勤では以下の内容を盛り込むようにすると採用されやすくなります。
- 具体的な保育経験
- 得意なこと、対応できる仕事
「ピアノを弾ける」「〇歳児の対応が得意」など、得意なことを明記することで採用者が採用後の働き方をイメージしやすくなるでしょう。
保育経験がある場合は、「クラス担任経験」など、どんな経験があるかを具体的に記載しましょう。
また、時給で働く場合は出勤できる時間も明記しておくと採用者の参考になります。
【転職・復職・新卒】履歴書の書き方の違い
「転職・復職・新卒」の場合、状況によって訴求すべきポイントが異なります。
なぜなら、経験者は”経験”が重視されるのに対し、経験がない場合は”人柄”が重視される傾向があるためです。
また、転職の場合は転職(退職)理由がチェックされます。
転職がマイナスな理由であった場合、採用者は「採用してもまた辞めてしまうのでは?」と考えるためです。
よって、それぞれの履歴書の書き方のポイントは、以下のとおりです。
- 転職:転職理由をプラスイメージで伝える
- 復職:ブランクの理由を記載しつつ経験をアピール
- 新卒:熱意と自身の考え方を記載する
採用につながる履歴書を書くためには、採用者の求める人物像を”客観的”に考え、自分の「経験・特技」をメリットとして伝えることが大切です。
【よい印象を与える】保育士の履歴書は?
採用者によい印象を与える履歴書は、基本的に以下のようなポイントを押さえています。
保育士は連絡帳をはじめ、字を書くことが多い仕事だからこそ、字のきれいさや丁寧さが重視される傾向があります。
字がきれいで丁寧に書かれていると、採用にプラスにはたらきやすくなります。
また、ありきたりな内容ではなく、具体的に掘り下げた内容を記載することで、人柄が伝わりやすくなります。
志望理由は具体的かつ前向きに伝えることがポイントです。
ただし、「待遇がいいから」などの自分本位な理由は”NG”ですよ。
加えて、「目を引く経験・特技」があれば、採用者の目にとまりやすくなります。
面接時にはその話題から会話を広げることもできるため、なるべく自分にしかない経験を記載するようにしましょう。
履歴書を書き終えたら【必ず最終チェック】を!
履歴書を書き終えたら、封筒にしまう前に必ず全体を読み直し、最終チェックを行いましょう。
誤字脱字などがある状態で渡してしまうと、気付かないところでマイナス評価になりかねません。
以下の項目をチェックしてみてくださいね。
- 誤字脱字はないか?
- 数字に間違いはないか?
- 空欄になったままの項目はないか?
- 読みやすい履歴書になっているか?
- 志望動機を聞かれても返答できるか?
問題なく仕上げたら封筒やプラスチックケース、クリアファイルなどに入れ、履歴書が折れ曲がる心配のないようにしましょう。
お見合い写真を相手に届ける気持ちで最後まで抜かりなく準備することが大事です。
また、面接時には履歴書の内容から質問されることも多いため、内容を忘れないようコピーを取っておくことをおすすめします。
保育士の履歴書にまつわる【よくある質問】
保育士の履歴書にまつわる、”よくある質問”をご紹介します。
ぜひ参考にしてください。
履歴書のよくある質問①【趣味・特技は何を書けばいい?】
特別な趣味や特技がない場合、「自分の好きなことで保育の仕事につながるものがないか?」を考えてみましょう。
例えば、「はやりの音楽をよく聞く」という方であれば、趣味は「音楽鑑賞」と書くことができ、保育の仕事である「お遊戯(ゆうぎ)」などにもつなげられます。
運動が得意な方や運動部だった方などは「サッカーを10年やっていた」と書くことができ、「子どもたちと運動を通して関わりたい」などと保育につなげることができるでしょう。
履歴書のよくある質問②【履歴書は手書きの方がいい?】
保育の仕事の場合、手書きでの作成をおすすめします。
なぜなら、保育の仕事では書き物が多いためです。
ただし、職場によっては書き物が少ないケースもあるため、状況に応じてPCで履歴書を作成しても問題はありません。
PCで作ることで、PC操作能力のアピールにつながる場合もあります。
履歴書のよくある質問③【どんな履歴書を買ったらいい?】
応募先からの指定がない場合、どんな履歴書を使用しても問題はありません。
ただし、状況に応じてアピールしたい項目、書き込みたい項目は異なるため、”自分にあった履歴書”を選ぶことをおすすめします。
以下に、条件ごとのおすすめの履歴書をご紹介しますので、ご参考にしてください。
【転職・復職】おすすめの保育士の履歴書
学歴や職務経験が多い場合や保有資格が多い場合は、それらを記載できる欄が確保された履歴書を選ぶといいでしょう。
転職者や中途採用の方向けに、退職理由を記入する欄が設けられた履歴書もあるため、該当の方は検討してみてください。
【新卒】おすすめの保育士の履歴書
職務経験が少ない新卒者の場合は、熱意や人柄をアピールできるよう、志望動機や自己PRの欄が大きいものを選ぶことをおすすめします。
【パート・非常勤】おすすめの保育士の履歴書
「希望勤務日・時間帯」欄(らん)が設けられている履歴書を選ぶと便利です。
なお、以下に履歴書のサンプルをご用意していますので、ぜひご活用ください。
履歴書のよくある質問④【家にプリンターがなく印刷ができない】
自宅で印刷ができない場合、コンビニでも印刷が可能です。
方法としては、スマートフォンのメールに添付して送付するとよいでしょう。
その他、履歴書データを保存したメモリーカードからもコンビニのプリンターで印刷できます。
詳しい操作方法はコンビニごとに異なるため、事前にご確認してください。
みんなの失敗談から学ぶ【保育士の履歴書】注意点!
これからご紹介する4つのエピソードは、前職で保育園の園長や採用担当をしていた、現「保育士人材バンク」職員が体験した保育士の履歴書作り失敗事例です。
採用者視点のアドバイスも合わせてご紹介いたします。
履歴書作りに失敗しないよう、ぜひ参考にしていただければと思います。
保育士の履歴書の注意点①【 文字が多すぎる履歴書】
履歴書には、学歴と職歴を書くところがありますが、職歴の欄に本来職務経歴書に書くべき内容がびっしりと書かれていました。
熱意は伝わったのですが、シンプルに読みにくかったので、職務経歴書にまとめて書いていただけると嬉しかったです。
見やすい履歴書や職務経歴書を提出できれば、「保護者や職員にも見やすい資料がつくれそう」と良い印象を与えることもできるかもしれませんね。
保育士の履歴書の注意点②【履歴書がボロボロ】
面接当日に持ってきていただいた履歴書が、ボロボロになっていたことがありました。
持ってくるときに折れ曲がったのか、しわくちゃになっていたり、何かこぼした跡が付いていたり…。
内容は素敵なことを書いてくださっていたのですが、結果的にそのときの応募者様は不採用になりました。
物を粗末に扱うということは、仕事も雑なのではないかという印象をもってしまったというのが本音です。
ましてや人に渡す物は、相手のことを思って大切に扱いたいですね。
保育士の履歴書の注意点③【少ない志望動機と沢山ある勤務条件】
職場を探すときには、家から近いという理由を大事にする方も少なくありません。
実際、志望動機にそのまま「家から近い為」と一文だけ記載されている履歴書がありました。お気持ちはわかったのですが、「家から近いだけで選んだのだろうか?」「保育園の理念や方針にきちんと共感してくれているのだろうか?」と心配になりました。
また、一方で、正社員希望にも関わらず、勤務可能曜日や時間、仕事内容や休憩時間の指定まで、勤務条件については沢山の記載がありました。
短い志望動機と山盛りの勤務条件というのは、一緒に仕事をしても「一方的に自分の意見を通そうとするのではないか?」と想定され、良い印象とは言い難いところがありました。
履歴書を書くときは、これだけは譲れないという条件は記載してもよいですが、採用者の立場になって「どんな人を採用したいか?」と考えてみましょう。
保育士の履歴書の注意点④【趣味の種類】
保育士の履歴書の趣味の書き方①【ギャンブル編】
趣味欄を書くときには、ある程度その内容を理解をしてもらいやすいものを書くとよいでしょう。
以前、履歴書の中で「競馬」と記載している方がいました。
法律で認められているギャンブルをしてはいけないという訳ではないですが、金銭関係のトラブルを連想させてしまうこともあるので、わざわざ趣味の欄に書かなくても良いでしょう。
保育士の履歴書の趣味の書き方【不安なフレーズ編】
そのまま読むと面接官が不安になる内容が記載されていた事例です。
以前、趣味に「SNSのライブ」と記載している方がいました。
保育士のプライベートの姿が保護者を含む大勢の人の目に触れると、保育園自体のイメージにも影響が出る可能性があるので、正直ややリスキーな印象をもちました。
もし「SNSのライブ」を記載したいのであれば、顔や本名を出していないなど、リスク管理を意識して行っている旨も一緒に記載するとよいでしょう。
せっかく記入をする趣味の欄、良い印象を与えられる内容にしたいですね。
職務経歴書の見本・書き方
転職や復職の方は、履歴書の他に「職務経歴書」を用意しましょう。
職務経歴書があることで、具体的な経験やできること(能力)を伝えることができます。
以下に職務経歴書の書き方見本をご紹介しますので、参考にしてください。
保育士【職務経歴書】作成時の注意点!
- 「私」「僕」などは書かない
- 個条書きにする
- 行頭や行末をそろえる
- 記入は黒のボールペンを使用
- 間違えても修正液は使用しない
- 必ず、提出前にコピーをとっておく
- 誤字・脱字がないように必ず見直しをする
保育士の職務経歴書①【書式】
パソコンなどで作成します。
枚数はA4サイズ1~2枚程度が基本です。
保育士の職務経歴書②【氏名】
氏名の署名は手書きで書きましょう。
保育士の職務経歴書③【法人名】
勤務先の規模を明記しましょう。
・保育園の場合:主な事業内容や資本金、職員数を書きましょう。
・企業の場合:事業内容・資本金・売上・従業員数を書きましょう。
保育士の職務経歴書④【職務内容・実績】
担当者が職務経歴書に目を通す時間は短時間です。
「見やすさ・分かりやすさ」を重視して、簡潔に箇条書きで書きましょう。
職務内容・担当した年齢・実績などはと具体的に書き、仕事内容を一覧で記入すると良いでしょう。
保育業務以外の仕事内容も自己PRとして大切な項目ですので、必ず記入するようにしましょう。
保育士の職務経歴書⑤【自己PR】
「自分の能力や保育に対する考え方」など、「今まで心掛けてきた」ことや、「今後何をしていきたいのか?」など、意欲や方向性などについてPRしましょう。
以下に職務経歴書のサンプルを例文と合わせて掲載しますので、参考にしてください。
また、職務経歴書の書き方を更に知りたい方は以下の記事もチェックしてみてください!
雇用形態別や役職別の書き方もご紹介しています。
>>保育士の職務履歴書の書き方は?そのまま使える【テンプレ付き】【自己PR例文あり】
保育士・幼稚園の履歴書の書き方【まとめ】
保育士の履歴書は、求職者のイメージを決める大切な書類です!
書類選考がある場合には、履歴書の書き方しだいで面接前に落ちてしまうこともあります。
よいイメージを与え、採用されやすくなるためには、項目を正しく書くだけでなく、”熱意”を伝えたり、自分だけの「経験・特技」から”採用者側のメリット”を伝えることが重要です。
ぜひ今回の記事を参考に、あなたのよさを最大限に伝える履歴書を作成してくださいね。
あなたの就職・転職がうまくいくことを祈っています。
履歴書の作成や面接に、もし不安があるようであれば、無料転職サポートにご登録のうえ、「保育士人材バンク」のキャリアパートナーへぜひご相談ください。
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NG 入職と退職を1行で書く
NG 退職を記載しない
NG 「同上」や「〃」で退職の行の法人・事業所名を記載する
このような書き方はNGです。
手間ではありますが、1行ずつきちんと書きましょう。