幼稚園教諭として働く中で、「もっと子ども一人ひとりと向き合いたい」「異年齢の子どもと関わる環境で成長を支えたい」と考え、転職を検討している方も多いのではないでしょうか? 

保育園や放課後デイサービスなど、新たな環境へ転職する際には、面接での転職理由の伝え方が重要です。

本記事では、転職を成功させるためのポイントや、面接で役立つ転職理由の例文をご紹介します。転職を成功させるために、ぜひ参考にしてみてください!

目次

【幼稚園教諭の転職理由】保育園の面接

【幼稚園教諭の転職理由】保育園の面接

幼稚園教諭から保育園への転職を考える際、面接での転職理由は重要なポイントです。

面接では「なぜ幼稚園から保育園へ転職するのか」という理由を明確に伝えることが求められます。

ここでは、よくある転職理由と、面接での回答例をご紹介します。

乳児と関わりたい

これまで幼稚園で3歳以上の子どもたちと関わり成長を見守る中で、たくさんのやりがいを感じてきました。

しかし、乳児期の生活習慣や愛着形成の大切さを知るうちに、この時期の子どもたちの成長を支える仕事がしたいと考えるようになりました。

そこで、乳児保育の環境が整っている保育園で経験を積みたいと思い、転職を決意しました。

小規模な環境でじっくり関わりたい

幼稚園ではクラスの人数が多く、子どもたち1人ひとりに目を向けることが難しいと感じる場面が多くありました。

もっと1人ひとりとじっくり丁寧に向き合い、それぞれの成長に合わせた関わりができる環境で働きたいと思い、小規模な保育園を希望しました。

子どもの個性を大切にしながら、より深く関わる保育を実践したいと考えております。

日常生活を大切にした保育をしたい

幼稚園では行事やカリキュラムが中心で、子どもたちの大きな成長や達成感を感じられる一方で、日々の生活を通じた学びに十分時間を割けないこともありました。

もっと子どもたちの日常生活に寄り添いながら、一緒に成長を見守る保育をしたいと考え、保育園への転職を決意しました。

これまでの経験を活かしながら、子どもたちの生活に寄り添い、自信を育む保育を実践していきたいと考えています。

保護者との関わりを深めたい

幼稚園では、行事の際や送り迎え時に保護者の方とお話しする機会はありましたが、1つ1つのご家庭とより密接に関わることは難しいと感じていました。

保育園では、保護者の方と日々コミュニケーションをとりながら、一緒に子どもの成長を支えていくことができる点に魅力を感じています。

子育てのパートナーとして、保護者の方と信頼関係を築きながら、共に子どもたちの成長を支えていきたいと考えています。

シフト制を活かして柔軟に働きたい

幼稚園では決まった時間での勤務が基本でしたが、保育園のシフト制では早番・中番・遅番があり、柔軟に働ける点に魅力を感じました。

勤務外の時間は、自己研鑽をしたり、リフレッシュをしたりして仕事に集中できるコンディションを整えたいと思っております。

【幼稚園教諭の転職理由】認定こども園の面接

【幼稚園教諭の転職理由】認定こども園の面接

ここでは、幼稚園教諭が認定こども園へ転職する際によくある転職理由と、その回答例をご紹介します。

幼児教育と保育の両方に関わりたい

認定こども園では、幼児教育と保育の両方の視点を持ちながら、子どもたちを長期的に見守れるのが魅力であると感じています。

これまでの幼稚園での経験を活かしながら、保育の視点も取り入れた関わりを学び子ども1人ひとりに寄り添った保育を実践したいと思い、転職を決意しました。

異年齢保育に興味がある

幼稚園では、同年齢の子どもと関わることが多い中、年上の子が年下の子をお世話する姿や、年下の子が学ぶ様子を通じて異年齢保育に興味を持つようになりました。

認定こども園では、異年齢の関わりを活かしながら1人ひとりの個性を尊重した保育ができると考えています。

私もその環境の中で、子どもたちの主体性を引き出せる関わりを学びたいと思いました。

地域の子育て支援に関わりたい

幼稚園ではおもに在園児の保育をおこなってきましたが、保護者の方と関わる中で、地域全体の子育て支援にも興味を持つようになりました。

貴園では、未就園児の親子向けイベントや育児相談など、地域の子育て支援の機会が多くあると知り、転職を決意しました。

将来的には、保護者の方が気軽に相談できる存在になり、子どもだけでなく、家庭全体をサポートできる保育者を目指したいです。

【幼稚園教諭の転職理由】学童の面接

幼稚園教諭が学童へ転職する際によくある転職理由と、その回答例をご紹介します。

小学生の成長を支えたい

幼稚園では、幼児の心身の成長をサポートすることにやりがいを感じてきましたが、卒園後の子どもたちが小学校という新しい環境で過ごす様子を見て、小学生の成長にも関わりたいと考えるようになりました。

学童では、学校生活の延長として安心できる環境を提供しながら、学びや遊びを通じて自主性や社会性を育むことができると考えています。

これまでの経験を活かし、小学生の成長を支える役割を担いたいと思い、転職を決意しました。

保護者支援や地域との連携に興味がある

幼稚園では園内での保育や行事運営が中心でしたが、保護者とのやりとりを通じて、家庭や地域全体の子育て支援にも関心を持つようになりました。

学童では、保護者が安心して仕事と子育てを両立できるよう、送迎時や連絡を通じた密なコミュニケーションが大切だと考えています。

また、小学校や支援機関と連携しながら子どもたちが安心して過ごせる環境づくりに貢献したいと思っています。

これまでの経験を活かし、子どもだけでなく、保護者や地域と協力しながら学童保育に携わりたいと考え、転職を決めました。

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【幼稚園教諭の転職理由】放デイ・児童発達支援の面接

【幼稚園教諭の転職理由】放デイ・児童発達支援の面接

幼稚園教諭が放課後等デイサービス(放デイ)や児童発達支援へ転職を考える際によくある理由と、その回答例をご紹介します。

子どもの発達を専門的にサポートしたい

幼稚園で子どもたちの成長を支える中で、発達に特性のある子どもたちと関わる機会がありました。

その際、1人ひとりの発達に合わせた支援の必要性をひしひしと感じ、より専門的な知識やスキルを身につけたいと考えるようになりました。

児童発達支援(放課後等デイサービス)では、個々の発達に合わせた療育プログラムを通じて、子どもの成長をより長期的な視点で支援できることに魅力を感じています。

幼稚園で培った経験を活かしながら、専門職の方々と連携し、より専門的な支援をおこなっていきたいと思い、転職を決意しました。

子どもの個性に合わせた関わりがしたい

幼稚園では、クラス全体の活動や園のカリキュラムに沿って保育を進めていくことが多かったですが、その中でもっと子ども1人ひとりのペースに寄り添った支援をしたいと考えるようになりました。

放課後等デイサービス(児童発達支援)では、子どもの特性や興味に合わせた関わりができるため、その子に合った方法で成長をサポートできることに魅力を感じています。

私もその一員として、子どもたちの可能性を広げるサポートをしたいと思いました。

活躍の幅を広げたい

幼稚園では、3歳以上の子どもたちの保育をおこない、集団生活での社会性や生活習慣を身につけるサポートをしてきました。

その経験を活かしながら、より個別に寄り添った支援をおこない、多角的な視点で子どもたちの成長をサポートするスキルを身につけたいと考えています。

児童発達支援(放課後等デイサービス)では、子どもだけでなく保護者支援や専門職との連携など、幼稚園とは異なる視点での関わり方が求められると感じています。

私自身も、より幅広い知識を学びながら、新しい環境で成長したいと思い、転職を決めました。

幼稚園教諭が転職するメリット

幼稚園教諭から保育園や児童発達支援、学童保育などへ転職すると、新たな働き方ややりがいが見つかります。

転職によって得られる4つのメリットをご紹介します。

ワークライフライフバランスを整えられる

幼稚園教諭は、行事の準備やカリキュラム作成、保護者対応などで勤務時間が長くなりがちです。とくに、運動会や発表会など大きなイベントが近づくと、プライベートの時間を確保するのが難しい場合も。

また、幼稚園の勤務時間は固定されているものの、始業前の準備や終業後の会議などで、結果的に長時間労働になってしまうケースも少なくありません。

一方で、保育園や学童保育など他の職場では、シフト制を導入している場合が多いため、勤務時間が調整しやすいのがメリットです。

早番・中番・遅番の交代制を活用することで、仕事とプライベートのバランスが取りやすくなるでしょう。

給与アップを狙える可能性がある

運営母体によっても異なりますが、転職することで今よりも給与アップが狙える可能性があります。

とくに、私立の幼稚園では給与が比較的低めに設定されているケースもあるため、経験年数による昇給が緩やかで、長く働いても大幅な収入アップが目指せないことも。

一方で、認可保育園や福利厚生の整った保育施設であれば、幼稚園よりも高い給与水準が設定されていたり、手当が加算されたりするケースもあります。

新しいスキルや経験を身につけられる

幼稚園教諭の仕事は、幼児教育やクラス運営の知識やスキルが求められますが、他の職場へ転職することで、さらに幅広いスキルや経験を身につけることができます。

たとえば、保育園では乳児との関わり方や保護者との密な連携の仕方など、また違った視点で学びがあるでしょう。

幼稚園教諭としての経験を活かしつつ、新たなスキルを獲得できる環境に転職することで、将来的なキャリアの選択肢が広がるのもメリットです。

子ども1人ひとりと丁寧に向き合える

幼稚園では、1クラス20~30人の子どもたちをまとめるため、個別対応が難しく、1人ひとりと向き合う時間が限られがちです。

一方、保育園や放課後等デイサービスでは少人数制が中心で、個々の成長に寄り添いやすい環境が整っています。

たとえば、児童発達支援では個別支援計画に基づき、その子に合った療育を提供できるのが大きな魅力です。

子ども1人ひとりと丁寧に関わりたい方にとって、こうした環境への転職は大きなやりがいにつながるでしょう!

幼稚園教諭が転職するデメリット

幼稚園教諭が他の職場へ転職することは、メリットがある一方で、不便に感じる点やギャップを感じる部分もあります。デメリットは次のとおりです。

シフト勤務に慣れない

幼稚園教諭は朝から夕方までの固定勤務で、土日休みが一般的なため、生活リズムが整いやすい環境です。

しかし、保育園や学童保育ではシフト制が多く、早番・遅番の勤務が発生することがあります。

とくに保育園は開園時間が長いため、日によって勤務時間が変わる場合もあります。

シフト勤務は柔軟に働けるメリットがある一方、固定勤務に慣れていると戸惑うこともあるかもしれません。

クラス運営や行事のやりがいが減る

幼稚園では、基本的に1人でクラス運営をおこなう場合が多く、責任は重いものの、自分の理想とする保育を実践しやすいというやりがいもあります。

一方、保育園では複数担任制でチーム保育をおこなうのが一般的なので、責任を分担しながら子どもと関われるメリットもありますが、クラス全体の方針を自分の裁量で決められないデメリットもあります。

そのため、「自分が理想とするやり方で保育を進めていきたい」という方にとっては、幼稚園の方が働きやすいかもしれません。

幼稚園よりも給与が下がる可能性もある

幼稚園教諭からの転職は、給与が上がる場合もあれば、逆に下がることもあります。

運営母体によっては手当や賞与が充実している一方で、基本給が低めに設定されていることもあるため、給与を重視する場合は、事前に転職先の給与体系や待遇をしっかり確認することが重要です。

また、求人情報だけでなく、賞与の有無や昇給の実績、各種手当の支給条件まで細かくチェックし、長期的に安定した収入を得られるか見極めましょう!

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幼稚園教諭の転職成功ポイント

幼稚園教諭の転職成功ポイント

幼稚園教諭の経験を活かして転職する際は、事前の準備が転職後の満足度を大きく左右します。

さいごに、転職を成功させるために押さえておきたい4つのポイントをご紹介します。

自分のアピールポイントを整理する

転職を成功させるためには、自分がこれまで身につけてきたスキルや経験を整理したうえで、「どのように活かせるのか」を明確にするのが大切です。

まずは、幼稚園でのクラス運営や指導経験、行事の企画・運営、保護者対応など、これまでの経験を振り返り、具体的なアピールポイントを整理しましょう!

また、転職先によって求められる人物像やスキルは異なるため、「自分が培ってきた経験やスキルが新しい職場でどのように役立つのか」を考えておくのも大切です。

面接の際には、自分の強み(経験やスキル)をどのように活かし、応募先でどのように貢献できるのか、スムーズに伝えられるようしっかり準備しておきましょう!

自分に合った職場を見つける

幼稚園教諭から転職を考える際には、自分の希望に合った職場を選ぶのが大切です。

転職先には保育園や児童発達支援、学童保育、放課後等デイサービスなど、さまざまな選択肢がありますが、それぞれ働き方や仕事内容が異なります。

転職先を選ぶ際に事前に確認しておくポイントをご紹介します。

  • 勤務時間・シフト制(固定時間・早番・遅番の有無、土曜日出勤の有無)
  • 給与・賞与・昇給の仕組み(収入アップの可能性、キャリアパスの明確さ)
  • 福利厚生(家賃補助や交通費支給の有無など)
  • 休日の取得率(希望日に休める環境か)
  • 教育・保育方針(保育中心か、教育的な指導があるか)
  • 行事の有無(年間行事の有無、日常生活を重視しているか)
  • 書類作成の方法(手書きかPC使用か)

「自分がどのような環境で働きたいのか」「転職先に何を一番求めるのか」を明確にすることで、転職後のミスマッチを防ぐことができます。

また、保育・教育業界に特化した転職エージェントを活用するのも1つです。

転職エージェントを利用することで、自分では見つけにくい好条件の非公開求人を紹介してもらえたり、希望に合った職場を効率よく探せたりと、さまざまなメリットがあります。

さらに、履歴書や職務経歴書の作成、面接対策などのサポートも受けられるため、転職活動に不安がある方にとって心強い存在です。

実際に見学をして雰囲気を確認する

求人情報だけでは、園の雰囲気や子どもとの関わり方、人間関係を見極めるのは難しいため、可能であれば実際に見学をするのがおすすめです。

その際、下記のポイントをチェックするとよいでしょう!

  • 施設の設備や衛生面、環境は整っているか
  • 職員同士の雰囲気が良いか(チームワークがとれているか)
  • 子どもたちがのびのび楽しそうに過ごしているか
  • 業務内容が自分に合っているか(負担が大きすぎないか)

見学時には、「自分が働くイメージがつくかどうか」も重要なポイントです。

また、残業の有無や、勤務スケジュールなど、働く上で気になることは、見学時に確認しておくと安心でしょう!

幼稚園教諭の転職理由まとめ

幼稚園教諭から保育園など別な職場へ転職する際は、「なぜ転職を決意したのか」、説得力のある理由を明確に伝えるのが大切です。

また、面接では、「これまでの経験をどう活かし、転職先でどう貢献できるか」を伝えられるように準備しておきましょう!

転職を成功させるためには、求人を比較し、自分に合った職場を見つけることが重要ですが、1人で情報を集めるのが難しい場合は、保育専門の転職エージェントを活用するのもおすすめです。

『保育士人材バンク』では、幼稚園教諭としての経験を活かし、あなたに合った転職先をご紹介いたします。希望に沿った求人のご提案はもちろん、応募書類の添削や面接対策まで、転職活動をしっかりサポートいたします。

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