子育て支援員の給料は、パートやアルバイトなら時給1,000~1,500円ほど、正社員なら基本給が16~25万円ほどで、地域や職場によって差があります。

この記事では、子育て支援員の給料の解説や給料アップの方法などを解説します。資格を生かして働きたい方は、ぜひご一読ください。

子育て支援員とは

子育て支援員とは、保育士の人材不足解消を目的に2015年に新設された資格制度です。

保育士は国家資格ですが、子育て支援員は都道府県や市町村などの地方自治体による「民間資格」です。各自治体主体の研修を修了すると、子育て支援員として認定されます。

子育て支援員の資格を取ると、保育園はもちろん学童保育や児童養護施設など、子どもと関わる職場で働きやすくなります。

子育て支援員の資格が生かせる職場

子育て支援員の資格が生かせる職場

子育て支援員の資格が生かせる職場として、以下のような場所が考えられます。

  • 保育施設(保育所、幼稚園、認定こども園)
  • 学童保育所・放課後等デイサービス
  • 子育て支援センター
  • 児童発達支援施設
  • 児童養護施設
  • ファミリーサポートセンター
  • 乳児院

子育て支援員の資格を持っている人は、子どもと関わる職場を中心に仕事をすることができます。

子育て支援員の給料

次に、子育て支援員の給料について見ていきましょう。

パートやアルバイトとして働く場合

子育て支援員の求人で特に多いのが、パートやアルバイトです。

パートやアルバイトとして働く場合、時給1,000~1,500円ほどがボリュームゾーンです。
ただし、働く地域や職場によって傾向が異なるので、求人票をよくチェックしましょう。

都市部では1,200円を超える求人も多い一方、一部の地域では1,000円を切る求人もあります。

フルタイムで正社員として働く場合

パートやアルバイトと比べると、フルタイムで正社員雇用の求人の数は多くありません。

しかし、保育士不足の深刻な東京や大阪、名古屋などの都市部では、正社員の募集が比較的多い傾向にあります。

正社員の求人は、基本給が16~25万円ほどで、地域や職種によって大きくバラつきがあるようです。

都市部では、25万円を超える求人も多くありますが、それ以外の地方などのエリアでは、20万円を切る求人も珍しくありません。

子育て支援員で正社員として働く場合、手取り13~22万円くらいを想定しましょう。

参考:政府統計の総合窓口「令和4年賃金構造基本統計調査

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給料を上げるためには?

子育て支援員が給料を上げるには、以下のような方法があります。

  • 給料の高い仕事を選ぶ
  • 給料の高いエリアで働く
  • 保育士資格を取得する

1つずつポイントを解説していきます。

給料の高い仕事を選ぶ

最も簡単に給料を上げる方法は、給料の高い仕事を選ぶことです。

子育て支援員の資格を生かして働ける場所は「子育て支援員の資格が生かせる職場」で紹介した職場以外にも、たくさんあります。

特に給料が高い可能性があるのは、以下のような仕事です。

・認可保育園

・院内保育所

・企業内保育所

・夜勤のある職場(乳児院、児童養護施設など)

認可保育園は行政からの補助金で運営をしており、院内保育所や企業内保育所は、病院や企業が独自に運営しているため、給料が高い水準で設定される可能性が高いといえます。

また、乳児院や児童養護施設といった夜勤のある職場では、午後10時から午前5時までの深夜労働に対して夜勤手当がつくため、トータルで見ると給料が高くなりやすいでしょう。

給料の高いエリアで働く

今の職場がある地域によっては、給料のより高いエリアで働くことが、給料アップにつながるでしょう。

「子育て支援員の給料」で紹介した通り、子育て支援員の給料には、求人の出る地域によって差があります。

エリア別にまとめると、以下のような相場感が一般的です。

  • パートやアルバイトの場合
・都市部…時給約1,200~1,500円

・それ以外の地域…時給1,000円前後
  • 正社員(フルタイム)の場合
・都市部…約20~25万円

・それ以外の地域…約16~20万円

保育士不足などで、子育て支援員の需要が高い都市部ほど、給料が高い傾向にあります。

保育士資格を取得する

子育て支援員として働いていて、給料を上げたいなら、保育士資格の取得も検討しましょう。

保育士資格があれば、保育士として責任ある仕事を任されることが増え、仕事の幅も広がるので、給料アップを目指せるでしょう。

子育て支援員として働くメリット

子育て支援員として働くメリット

保育士が子育て支援員として働くメリットは、主に以下の3つあります。

・無資格よりも就職が有利

・業務負担や責任が少ない

・柔軟な勤務体制で働ける

ここからはメリットを1つずつ見ていきましょう。

無資格よりも就職が有利

子育て支援員は、保育園などでは「保育補助」という仕事を担います。

この仕事は無資格でもできますが、専門的な研修を修了した子育て支援員の資格がある方が、就職や転職に有利だといえます。

まずは子育て支援員の資格を取り、保育の現場で経験を積みながら保育士資格を目指すというルートもおすすめです。

業務負担が保育士に比べ少ない

子育て支援員が行う保育補助は、保育士のサポート業務が中心です。

保育士のように、クラス担任を持ったり、保育計画や行事・イベントなどの企画立案、運営に携わったりするような業務を担当することは、基本的には少ないと考えてよいでしょう。

柔軟な勤務体制で働ける

保育補助の求人に多いのは、正社員よりも、パートやアルバイトなどの非常勤です。

柔軟な勤務体制で働けるので、主婦・主夫や、副業として働きたい方におすすめできます。

保育士の資格を持っている人でも、正社員としてフルタイムで働くほどの時間的余裕のない人が、あえて保育補助として働くというケースも珍しくありません。

子育て支援員として働くデメリット

子育て支援員の給料の相場については、すでに「子育て支援員の給料」で紹介しましたが、資格を持つ正規雇用の保育士と比べると、待遇は良くないといえます。

業務負担と責任の少ない仕事なので、仕方のないことではありますが、子育て支援員として働くのであれば、待遇の良さにはあまり期待しない方がいいでしょう。

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子育て支援員の資格を生かせる求人の探し方

子育て支援員の資格を生かして働きたい場合、求人を探すには、どのような方法があるのでしょうか。

保育業界で求人を探すには、一般的に、以下のような方法があります。

  • ハローワーク
  • 就職・転職サイト
  • 転職エージェント

子育て支援員として働く場合、就職・転職サイトやエージェントを利用するのがよいでしょう。特定のエリアで働きたいという希望でも対応ができます。

また、もし「正社員やフルタイムとして働きたい」あるいは「今後、保育士の資格取得やキャリアアップを目指している」などの事情がある場合には、転職エージェントの活用がおすすめです。

転職エージェントである保育士人材バンクなら、資格を生かせる転職先を紹介してくれるほか、業界や分野に関する情報提供や、非公開求人の紹介が受けられることもあり、効率的な転職活動が可能です。

子育て支援員の資格を生かして、保育業界で活躍したいと考えているのなら、ぜひ活用してみてくださいね。

子育て支援員の給料まとめ

子育て支援員の給料は、パートやアルバイトの場合は時給1,000~1,500円ほど、正社員の場合は、基本給が16~25万円ほどで、地域や職種によって大きくバラつきがあるようです。

東京や大阪、名古屋などの都市部では、時給1,200円~や、基本給20万円~の求人もありますが、それ以外のエリアでは、保育士の給料よりも低いくらいの相場感です。

給料を上げたいと考えているのなら、以下のような方法を検討するとよいでしょう。

・給料の高い仕事を選ぶ

・給料の高いエリアで働く

・保育士資格を取得する

今後、子育て支援員として保育現場で働きたい場合、保育士専門の転職エージェント、「保育士人材バンク」の活用がおすすめです。

保育や療育に特化した保育士人材バンクでは、保育業界の転職事情に詳しく、これまで培ってきた経験やノウハウを活かしたサポートをいたします。

求人票を見ただけでは判断しづらい、保育園の評判や園の雰囲気なども把握している場合もあるので、自分と相性が良い転職先がみつかりやすいのも魅力です。

転職活動中の方はもちろん、保育士を辞めるか悩んでいる方、「転職するかどうか迷っている・・・」という方も大歓迎です!

ぜひ、お気軽にご登録・ご相談お待ちしております。

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