社会人や保育現場の経験があり、スキルを備えている30代保育士は、転職しやすい人材だといえます。
今回の記事では、30代で転職を考えている保育士におすすめの転職先を4つ紹介します。
自分の希望に合う転職先を見つけたいなら、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
30代の保育士は転職できるの?
結論から言うと、30代の保育士は転職できます。
30代は、保育士として働くのに必要な体力が、まだまだ十分にある人がほとんどです。
さらに、30代ともなると多くの人に数年~数十年ほどの保育士としての経験があるため、即戦力となる人材が多く重宝されるでしょう。
とはいえ、30代というと結婚していたり、子どもがいたりと20代とはライフステージが大きく変化してきている人も多いのではないでしょうか。
自分が何のために転職したいのか、転職先の職場に望む条件は何かをよく考え、整理したうえで、転職活動を進めるとよいでしょう。
30代保育士におすすめの4つの転職先
体力もあり、働き盛りの30代保育士には、以下5つの転職先をおすすめします。
・保育園 ・子育て支援センター ・児童発達支援施設 ・放課後等デイサービス |
保育園
保育所は、保育士にとって最も定番の職場ですが、一言で保育園と言っても、さまざまな種類や業態の保育所があります。
最もよく聞くのは、定員20名を超える規模で未就学児(0~5歳)を対象に保育を行う「認可保育園」です。
このほかにも、乳幼児(0~2歳)を対象に、19名以下の少人数保育を行う「小規模保育園」や、企業や病院に隣接し、従業員の子どもをメインに保育を行う「事業内保育」や「企業主導型保育」を行う施設もあります。
自分の希望する職場環境や働き方に合った保育所を探してみましょう。
子育て支援センター
子育て支援センターは、子育て中の親とその子どもをサポートする施設で自治体が公共施設や児童館などに設置するものです。
子育て支援センターでは、以下のような事業を行っています。
- 子どもたちが遊べる場所を用意する
- 交流イベントを企画する
- 地域の子育てに関する情報を提供する
- 子育てに関する相談受付や支援を行う
保育士としての経験やスキルを生かせる職場なので、30代保育士の転職先にぴったりです。
児童発達支援施設(h3)
児童発達支援施設は、障がいのある未就学児を対象に発達支援を行うところで、以下2つの施設があります。
①児童発達支援センター ②児童発達支援事業所 |
①の支援センターの方が②の事業所よりも大規模で、通所支援の機能だけでなく、地域の中核を担う役割を担うため、事業の内容が多岐にわたるという違いがあります。
とはいえ、どちらの施設でも基本的なサービスの内容は、以下のように共通しています。
・日常生活に必要なスキルを獲得するための練習 ・運動、認知、コミュニケーションに関するトレーニング ・集団生活に適応するための訓練 |
障がい児保育に興味のある方、一般の保育所などからのキャリアチェンジを希望している方などに、おすすめの転職先です。
放課後等デイサービス
放課後等デイサービスは、学校のある日の放課後や学校のない土曜日、長期休み期間中に、障がいのある小学生を預かる場所です。
個々の子どもの障がいや特性に合わせ、遊びや療育、学習などを行い、支援をします。遠方から通所する子どもたちもいるので、送迎業務に携わることもよくあります。
障がい児保育に興味のある方や、保育士としてのキャリアアップを希望する方、これまでの働き方を見直したい方に、おすすめの転職先です。
30代の保育士が転職するメリット

30代の保育士が転職すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
今回は、以下3点のメリットについて見ていきましょう。
・即戦力として活躍できる ・ライフスタイルに合った働き方を選べる ・キャリアアップを目指せる |
即戦力として活躍できる
前述した通り、30代ともなると、多くの人が数年~数十年ほど保育士としての経験を積んでいて、それなりの知識やスキルを持っているのではないでしょうか。
30代というタイミングで、保育という同業種の職業に転職する場合、そこがこれまでと違う環境だったとしても、これまでの経験は確実に生かせるはずです。
そのため、転職先の環境や状況さえ飲み込んでしまえば即戦力として活躍できるでしょう。
ライフスタイルに合った働き方を選べる
今いる職場からの転職を考えた理由が、ライフステージの変化である場合、自分に合った働き方のできる職場を選べることは、大きなメリットとなるでしょう。
勤務時間の短い職場や、残業や持ち帰り仕事の少ない職場に転職することで、仕事と家事・育児の両立がうまくできるようになる可能性があります。
キャリアアップを目指せる
今いる職場でのキャリアに限界を感じて、転職を考える保育士も多いかもしれません。
例えば、役職の少ない保育園の場合、昇進や昇給をするのは簡単ではありません。また、保育士として身に付けられる知識や技術の面で、物足りなさを感じている方もいるでしょう。
このようなケースでは、転職で現状を打開できる可能性が十分あります。
今よりも、役職やキャリアパスの仕組みがきちんと設けられている職場や、待遇や福利厚生のいい職場、今とは少し違う業態や方針の職場など、選択肢が広げられます。


30代の保育士が転職するデメリット
30代の保育士が転職する場合、メリットだけでなく、デメリットが生じることもあります。
ここでは、以下3つのデメリットについて、解説していきます。
・慣れない環境で働かなければならない ・待遇が悪くなる可能性がある ・プレッシャーが大きい |
慣れない環境で働かなければならない
当然のことですが、転職すると職場が変わります。それに伴い職場環境や仕事内容、人間関係も変化します。
特に、一緒に働く上司や先輩、同僚との関係を、まっさらな状態から築くのは、人によってはハードルの高いことでしょう。
待遇が悪くなる可能性がある
保育士が転職する場合、待遇が悪化する可能性も十分考えられます。
実際、「令和4年雇用動向調査」によると、転職によって賃金が減少した割合は33.9%で、3人に1人は待遇が悪化している計算になります。
転職して職場が変わると、転職先では階級や役職が下がってしまうことが珍しくないため、待遇が悪くなるケースも想定されます。しっかりと求人票や事前見学で給料などの待遇条件を確認しておきましょう。
プレッシャーが大きい
保育士経験者として転職する場合「中途採用」や「経験者歓迎」を謳っている求人に応募することが多いでしょう。
あまりにも期待が大きいと、プレッシャーを感じて、働きづらく感じたり、本来の実力が発揮できなくなったりする人もいるかもしれません。
30代保育士の転職先の見つけ方
30代の保育士が転職先を探すには、一般的に、以下のような方法があります。
- ハローワーク
- 就職・転職サイト
- 転職エージェント
最も手軽なのは、スマホなどを使って就職・転職サイトを見る方法でしょう。地域や職種などを限定して、転職先の求人を探すことができます。
また、ハローワークでも公式サイトで「求人情報検索」ができます。こちらでも、就業場所や職種、雇用形態などを選択して、求人を探せます。
もっと幅広く、自分にぴったりの転職先を、じっくり探したいと考えているのなら、保育士専門の転職エージェントの活用をおすすめします。
保育士の転職に特化した転職エージェントには、以下のような強みがあります。
・さまざまな条件で絞り込んで検索できる ・インターネットに出ていない非公開情報を得られる ・キャリアパートナーの情報がくわしくわかる |
転職先として保育所や幼稚園を視野に入れている場合、専門の転職エージェントを利用すると、効率的な転職活動ができるでしょう。
30代の保育士転職まとめ

30代の保育士は、体力面やスキル面から、保育士として即戦力となる人材が多く、転職するのは、そう難しくないといえます。
今回の記事では、30代保育士におすすめの転職先として、以下4つの候補を紹介しました。
・保育園 ・子育て支援センター ・児童発達支援施設 ・放課後等デイサービス |
ご自身が転職先に求めることをよく見極めて、転職活動を進めましょう。
ご自身に取って最善の転職活動がしたいなら、保育士専門の転職エージェント「保育士人材バンク」の活用をおすすめです。