保育士として就職や転職を考える際は、履歴書に正式な職業名を正しく書くことが大切です。
意外と見落としがちなのが、「保育士」の正式名称や、履歴書に正しく記載する方法。
この記事では、保育士の正式名称とは何かを解説し、履歴書に記載する際の正しい書き方について詳しくご紹介します。
採用担当者に好印象を与えるためのコツも解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
保育士の正式名称

「保育士」という呼び名は一般的ですが、正式名称については意外と知られていないこともあります。
保育士の正式名称は、法律で定められた資格名として「保育士資格」と呼ばれます。
保育士資格は、児童福祉法に基づいて厚生労働省が認可する国家資格であり、所定の養成校を卒業するか、国家試験に合格することで取得できます。
取得後は「保育士登録」をおこない、保育士証が発行されることで正式に保育士として働くことが許可されます。
正式名称と法律による定義
保育士資格の正式名称や法律による定義について、ポイントを整理してみましょう。
- 正式名称 : 保育士資格(国家資格)
- 法律の根拠 : 児童福祉法第18条の6に基づく資格
- 認可機関 : 厚生労働省(保育士登録をおこなうことで認定される)
保育士資格は国家資格であるため、資格をもっていない者が保育士を名乗ることはできません。
資格取得後は、都道府県の登録事務所での登録手続きが必要です。
参考:厚生労働省「児童福祉法」
履歴書の書き方
保育士資格を履歴書に記載する際は、正確な名称を使い、適切な場所に記載することが大切です。
とくに、「保母資格」や「保育士免許」と混同しないようにしましょう。
書き方の基本
履歴書に保育士資格を記載する際は、「免許・資格欄」に記載するのが一般的です。
正式な名称で記載することで、採用担当者に対して誤解を与えることなく伝えることができます。
【免許・資格欄に記載する場合の例】
▼転職の場合
年 | 月 | 免許・資格 |
20XX年 | 3月 | 保育士資格 取得 |
20XX年 | 3月 | 幼稚園教諭二種免許状 取得 |
20XX年 | 10月 | 普通自動車 第一種免許 取得 |
▼新卒の場合
年 | 月 | 免許・資格 |
20XX年 | 3月 | 保育士資格 取得予定 |
20XX年 | 3月 | 幼稚園教諭二種免許状 取得予定 |
書く際の注意点とポイント
保育士資格を履歴書に正しく記載するために、注意すべき点をご紹介します。
正式名称で記載する
- 「保育士資格」と正しく明記し、一マス空けて最後に「取得」と付け加えます。
- 「保育士免許」や「保母資格」と誤って記載しないように注意しましょう。
- 新卒の場合、養成校を卒業することで保育士資格を取得できる場合は、「保育士資格 取得見込み」と記載しましょう。
取得年月日を記載する
- 履歴書には取得した年月を必ず記載しましょう。
- とくに転職時や新卒採用の場合は、取得時期を明確にすることで信頼性が高まります。
保母資格と混同しないこと
前述のとおり、保母資格は1999年に廃止され、保育士資格に統一されました。
とくに、保母資格を持っていた方が、保育士資格に切り替えた場合は、「保育士資格」として記載することが適切です。
保育士資格の活かし方

保育士資格を活かせる方法は、保育園や幼稚園で働くだけに限りません。
多様な職場や役割で活かせる可能性が広がっている点こそ、保育士資格の強みです。
ここでは、保育士資格をどのように活かして働けるかについて、さまざまな視点からご紹介します。
保育士資格を活かすための視点別アプローチ
ここでは、保育士資格を活かす方法を視点別に具体的にご紹介します。
①職場の選択肢を広げる
保育士資格は、保育園や幼稚園だけでなく、さまざまな職場で活かせる国家資格です。
働く場所や業務内容によって、求められるスキルや働き方も変わるため、選択肢を広げることが重要です。
【活かせる職場の例】
- 認可保育園・認可外保育施設
- 企業内保育施設・病院内保育施設
- 児童養護施設・乳児院
- 学童保育・放課後等デイサービス
- 子育て支援センター・行政関連の相談業務
また、一口に保育園といっても、理念や雰囲気、待遇はさまざまです。
自分の価値観や働き方に合った職場を見つけることで、より充実した保育士ライフを送ることができます。
自分に合った職場を見つけることは、仕事へのやりがいや成長にもつながる大切なステップです。
②働き方を見直す
保育士資格を活かす方法は、フルタイム勤務だけではありません。
近年では、さまざまな働き方が選べるようになっており、自分のライフスタイルや希望に合わせて柔軟に働くことができます。
たとえば、パートタイムやアルバイトとして働くことで、プライベートとの両立を図りやすくなります。
また、派遣保育士として働けば、短時間の勤務や特定の曜日だけの勤務が可能になることもあります。
さらに、ベビーシッターや訪問型保育では、自分のペースで仕事を調整しやすいのが大きな魅力です。
働き方を見直すことで、負担を軽減しながら自分に合った働き方を実現することができます。
とくに、家庭との両立を目指す方やスキルを活かしながら自由に働きたい方には、こうした選択肢がピッタリです。
③スキルを活かしたキャリアアップを目指す
保育士資格を活かす方法は、現場で働くだけにとどまりません。
スキルをさらに磨き、キャリアアップを目指すことで新たな働き方を実現することも可能です。
とくに、保育士としての経験を活かし、以下のようなキャリアを目指すことができます。
- 保育施設のリーダーや管理者を目指す
- 専門資格を取得してキャリアの幅を広げる
- 保育士育成や研修の講師として活躍する
- 行政や企業での保育関連業務に挑戦する
スキルを活かしたキャリアアップを目指すことで、保育士としての働き方の幅を大きく広げることができます。
とくに専門資格の取得や管理職へのステップアップを考えている方は、積極的に新しいスキルを身につけることが大切です。
自分のキャリアをさらに充実させるために、どのような方向性があるのかをじっくり検討してみましょう!
求人をうまく見つけるポイント
保育士資格を最大限に活かすためには、自分の希望条件を明確にすることが重要です。
- 希望する勤務形態(正社員、パート、派遣など)を明確にする
- 年間休日や勤務時間、給与などの条件を整理する
- 保育士専門の転職エージェントを活用する
- 見学や面談を通して職場の雰囲気を確認する
保育士資格は、多様な職場で活かせる貴重な資格です。
自分に合った職場や働き方を見つけるために、さまざまな視点から可能性を探ってみましょう!
自分にあった求人を探すには

就職・転職活動をするうえで、自分に合った求人を効率よく探すことが重要です。
ここでは、自分に合った求人を見つけるためのポイントをご紹介します。
希望条件を明確にする
求人探しを成功させるためには、ただ闇雲に探すのではなく、自分の希望条件を明確にしたうえで効率よく情報収集をおこなうことが大切です。
「何を重視するのか」をハッキリさせることで、適切な求人を見つけやすくなります。
とくに、次のようなポイントを整理しておきましょう。
- 年間休日120日以上、完全週休2日制、シフトの柔軟性などをチェックする。
- 給与額、賞与、福利厚生(交通費支給、社会保険、住宅手当など)を総合的に確認する。
- 自宅から近い職場や通勤のしやすさも意識する。
- 職場見学や面談を通じて、実際の雰囲気を確かめる。
- 保育方針や担当する年齢層が自分に合っているか確認する。
希望条件をリストアップすることで、自分に合った求人を効率的に探すことができます。
しっかりと整理して、転職活動をスムーズに進めましょう!
求人サイトや公式ホームページを活用する
自分に合った求人を探すためには、保育士向けの求人サイトや、各施設のホームページを効果的に活用することが重要です。
インターネット上には多くの求人情報が掲載されているため、自分の希望条件に合う職場を見つけやすいのが特徴です。
とくに、勤務条件や福利厚生などの具体的な情報を詳細に掲載している求人を確認することがポイントです。
公式ホームページでは、施設の理念や運営方針、職場の雰囲気についても知ることができるため、応募先の理解を深めるうえで役立つでしょう!
見学や面談で職場の雰囲気を確認する
求人情報だけでは伝わりにくい職場の実際の雰囲気を知るには、見学や面接を通じて直接確認することが大切です。
職場環境やスタッフ同士のコミュニケーションの様子、子どもたちとの関わり方などを自分の目で見ることで、働きやすさをより具体的にイメージできます。
また、面談では気になる点を質問することで、職場の方針や働き方について理解を深めることができます。
求人票だけではわからない情報を得られる貴重な機会なので、積極的に参加し、自分に合う職場かどうかを確かめましょう!
保育士人材バンクを活用する
自分に合った求人を見つける方法として、保育士専門の転職エージェントである『保育士人材バンク』を利用するのも非常に効果的です。
保育士人材バンクでは、専任のキャリアアドバイザーが在籍し、希望条件に合った求人をご紹介いたします。
自分に合う職場を効率的に探せるので、転職活動の負担を大幅に減らせるのが大きな魅力です。
また、履歴書や職務経歴書の書き方から、面接対策、職場見学の調整や応募先とのやり取りまで、安心してお任せください!
働きながら転職活動する方や、自分に合った職場を効率よく見つけたい方はお気軽にご相談ください。
保育士の正式名称まとめ
保育士の正式名称は「保育士資格」と呼ばれ、児童福祉法に基づいて厚生労働省が認可する国家資格です。
履歴書に記載する際は、「保育士資格」と正式名称で書くことが重要です。
「保育士免許」「保母資格」と誤って記載しないよう注意してください。
記事内でご紹介した履歴書の記載ポイントを押さえて、自信をもって転職活動を進めましょう!
保育士人材バンクなら、希望条件に合った求人探しから応募まで一貫してサポートを受けられます。
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「自分に合った職場を効率的に見つけたい」、「好条件の求人に出会いたい」とお考えの保育士さんは、ぜひお気軽にご相談ください!