学童保育は、小学生を対象に放課後等の時間を安心して過ごせる場を提供する、大切な役割を担っています。
「子どもの成長をサポートしたい」という想いをお持ちの方にとって、学童保育は魅力的な仕事の1つです。
この記事では、学童保育で役立つ資格や持っていると有利になる資格について、詳しくご紹介します。
資格がない場合でも働けるのか、どのような経験が活かせるのかについても解説するので、保育士資格を持つ方はもちろん、無資格の方や他の分野での資格をお持ちの方もぜひ参考にしてください。
学童保育の世界で新しいキャリアの可能性を見つけるきっかけとして、最後まで読んでみてくださいね！
学童保育の資格紹介
学童保育で働くために必須となる資格はありませんが、『放課後児童支援員』という資格をもっていると、就職や転職の際に大きな強みとなります。
放課後児童支援員は、学童保育の現場で子どもたちを指導・支援するための専門知識を学ぶものです。自治体が実施する研修を修了することで取得できます。
一方で、資格がない方でも学童保育で働くことは可能です。
とくに、子どもと接する仕事の経験や、教育・保育に関する知識を持っている方は、培ってきたスキルを活かして働くことができます。
たとえば、以下のような経験が役立ちます。
- 保育士や幼稚園教諭としての勤務経験
- 学校や塾、幼児教室での指導経験
- ボランティア活動や地域の子ども会でのサポート経験
上記のような経験があれば、学童保育の現場で子どもたちの学びや遊びをサポートする力として評価されます。
また、子どもたちと信頼関係を築けるコミュニケーション能力や柔軟に対応できるスキルも重要です。
資格を取得することで専門性を高められる一方で、経験を活かして即戦力として働ける可能性もあります。
まずは、自分のスキルや経験を振り返り、学童保育での新しい可能性を探してみてはいかがでしょうか？
放課後児童支援員のなり方
放課後児童支援員の資格を取得するためには、自治体が実施する認定資格研修を修了する必要があります。具体的な内容は次のとおりです。
①資格要件を確認する
放課後児童支援員になるためには、以下のいずれかの資格や経験が求められます。
- 保育士資格を持っている方
- 幼稚園教諭免許を持っている方
- 社会福祉士資格を持っている方
- 教員免許(小学校・中学校・高等学校など)を持っている方
- 大学や短期大学で社会福祉学・心理学・教育学・社会学などを専攻し卒業した方
- 2年以上の児童福祉事業に従事した経験した方
上記の資格や経験を有することで、研修の受講資格が得られます。
②研修を申し込む
放課後児童支援員の資格要件を満たしていることを確認したら、自治体が実施する研修に申し込みましょう。
各都道府県や地方公共団体の公式ホームページで、研修のスケジュールや申し込み方法を確認できます。
研修は定員制の場合があるため、申し込み開始日や締切日を見逃さないように注意が必要です。
必要書類や情報を事前に準備しておくとスムーズです。
また、研修費用がかかる場合があるため、受講費用についても確認しておきましょう。
③認定資格研修を受講する
各都道府県は、放課後児童支援員として必要な知識や技能を習得するための研修を実施しています。研修の内容は次のとおりです。
- 【研修時間】：講義および演習を合わせて24時間程度
- 【研修科目】：子どもの発達理解、安全管理、生活習慣の援助方法、保護者や地域との連携など
研修では、受講者が理解を深められるように講義にくわえて実践的な演習も取り入れられています。
④修了証を取得する
認定資格研修をすべて修了すると、都道府県知事から『放課後児童支援員認定研修修了証』が交付されます。
この修了証は、放課後児童支援員としての資格を証明するもので、全国共通の形式で発行されます。
修了証を取得することで、学童保育の現場で正式に放課後児童支援員として働くことが可能です。
また、施設によっては修了証の提示を求められる場合もあるため、大切に保管しましょう。
さらに、修了証は資格を証明するだけでなく、自身が必要な知識やスキルを身につけた証でもあります。
これを活かし、学童保育の現場で子どもたちの成長を支える重要な役割を担いながら、さらなるキャリアアップを目指していきましょう！
参考：
厚生労働省 「放課後児童支援員に係る都道府県認定資格研修ガイドラインの概要」
内閣府ホームページ 「放課後児童支援員研修の受講要件の緩和」
保育士資格を持っていると有利な理由
保育士資格を持っている方は、放課後児童支援員として働く際に多くの面で有利になります。その具体的な理由は次のとおりです。
放課後児童支援員になるための研修が一部免除される
保育士資格を持っている方は、放課後児童支援員認定資格研修の一部科目が免除される場合があります。
その結果、研修にかかる時間や労力を減らすことができ効率的に資格を取得することができます。
子どもと関わる知識や経験が評価される
保育士資格を持つ方は、子どもとの接し方や成長に関する深い知識をもっているため、放課後児童支援員として即戦力になりやすいです。
また、子どもの発達や心理に関する理解があることから、学童保育の現場で適切なサポートが期待されます。
さらに、保育園などでの実務経験があれば、子どもの安全管理や保護者との連携に必要なスキルなども活かすことができ、採用の際にも高く評価されるでしょう！
チームワークを活かした現場対応力が活きる
保育士として働く中で培った、同僚や保護者との連携は、学童保育の現場で大きな強みとなります。
学童保育では、複数の支援員やスタッフが連携しながら子どもたちの安全を確保し、成長を支えるため、スムーズなチームワークが求められます。
スタッフ同士で子どもの状況や課題を共有し、適切な対応を考えるための協力体制が欠かせません。
さらに、保育士としての経験を活かし、後輩スタッフや未経験の同僚をサポートすることで、チーム全体の質を向上させる役割も担えます。
こうしたリーダーシップを発揮することで、自身のスキルアップだけでなく、職場全体の円滑な運営にも貢献できるでしょう！
学童保育で働くメリット
学童保育で働くメリットは次の4つです。
やりがいを感じられる
学童保育では、小学生を対象に放課後の時間をサポートします。
遊びや学びを通じて、子どもたちの自主性や社会性を育むことができ、日々の成長を間近で感じられるのが魅力です。
さらに、子どもたちとの信頼関係が深まると自然と相談されたり、悩みを打ち明けられたりする場面もあります。
このような関係を築けるのは、長期間にわたって寄り添い続ける学童保育だからこその特権です。
ライフスタイルに合わせた働き方ができる
学童保育の勤務時間は、おもに放課後から夕方までが中心となるためフルタイムだけでなく、パートタイムや短時間勤務も選びやすいのが特徴です。
そのため、家庭やプライベートと両立しやすく自分のライフスタイルに合わせた働き方が可能になります。
たとえば、午前中は家事や別の仕事に専念し、午後から学童保育の仕事をするという二足のわらじを履いた働き方も実現できます。
また、学童保育は学校の長期休暇中(夏休みや冬休みなど)にも子どもたちを受け入れることが多く、シーズンごとに働き方を調整することも可能です。
キャリアアップにつながる
学童保育での経験を積むことで、リーダーや施設管理者といった責任あるポジションへの道が開けます。
くわえて、地域全体で子どもたちを育む仕組み作りに関与できる場合もあり、学童保育を超えた視野での社会貢献が可能です。
学童保育での経験は、現場のリーダーシップだけでなく、社会全体の子ども支援に携わるための重要なステップといえるでしょう！
安全管理やコミュニケーションスキルが向上する
学童保育では、子どもたちの安全を守るためのリスク管理能力や、保護者や他のスタッフとのコミュニケーションスキルが求められます。
子どもたちの行動を予測して事故を防ぐ力や、緊急時に冷静かつ迅速に対応する力は学童保育の現場で欠かせないスキルです。
経験を積み重ねることで、保育や教育だけでなく、幅広い分野で活用できる応用力が身につきます。
安全管理能力とコミュニケーションスキルの向上は、自身の成長やキャリアアップにもつながる重要なポイントです。
これらのスキルを磨くことで、どのような環境でも活躍できる力を手に入れることができるでしょう！
お仕事先の探し方
学童保育の仕事を探すには、いくつかの方法があります。
それぞれの特徴やメリットを理解して、自分に合った手段を活用することで理想の職場に出会える可能性が高まります。以下に主な探し方をご紹介します。
求人サイトを利用する
スキマ時間を使って効率よく学童保育の求人を探したい方は、保育関連に特化した求人サイトを利用するのがおすすめです。
求人サイトは、勤務地や勤務時間、給与、福利厚生などを絞り込んで検索できるため、自分の希望に合う仕事を探しやすいのが特徴です。
転職エージェントを活用する
保育専門の転職エージェントでは、保育業界に詳しい専門のキャリアアドバイザーが学童保育の求人情報を紹介してくれます。
自分のスキルや希望条件を伝えることで、数ある求人の中から自分に合うものを絞って紹介してくれるので、効率よく理想の職場と出会えるのが魅力です。
さらに、一般には公開されていない非公開求人を紹介されるケースもあります。
くわえて、履歴書や職務経歴書の書き方、面接対策などのサポートを受けられるため、就職・転職が初めての方でも安心して活動を進められるのがメリットです。
自治体や公共機関の情報をチェックする
学童保育は地域密着型の施設が多いため、自治体やハローワークを通じて求人情報を得るのも1つです。
とくに、地域の実情に詳しい担当者からのアドバイスを受けられるのもメリットです。
自治体のホームページや、広報誌に求人情報が掲載されることもあります。
直接問い合わせる
気になる学童保育施設があれば、ホームページで採用情報をチェックしたり、直接問い合わせてみるのもおすすめです。
施設によっては求人サイトに求人を掲載していない場合もあるため、問い合わせを通じて新たな情報が得られる可能性があります。
さらに、採用担当者に直接アプローチすることで、求人が公開されていない時期でも採用を検討してもらえる場合もあります。
学童保育の資格まとめ
学童保育は、子どもたちの成長をサポートできるやりがいのある仕事です。
資格がなくても働くことが可能ですが『放課後児童支援員』や『保育士資格』をもっていると、採用時に有利になるほか現場で活躍の場が広がるでしょう！
子どもたちの笑顔に囲まれながら、自分の経験や知識を活かせる職場を見つけるチャンスです。
子どもに関わった経験を活かして、自分自身が今より活躍できる職場を探してみてはいかがでしょうか。
ご希望やお悩みがある方は、ぜひ、保育士人材バンクのキャリアパートナーにご相談ください。
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