未経験で仕事を探すとき、どのように転職活動を進めていいのか悩みますよね。

保育士は需要が高く、施設によっては経験が浅い保育士でも就職・転職が成功しやすい場所もあるでしょう。

今回は、未経験の方の転職を成功させるためのポイントを年代別ごとに解説します。

保育士未経験でも就職できる?

「保育士資格はあるけれど、現場で働いた経験がない」「資格取得はしたけれど、別の仕事をしてきた」という方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと未経験者でも、保育士として就職することは十分に可能です実際、保育業界では人手不足が続いており、経験の浅い保育士の採用に前向きな保育園も多く存在します。

「これからじっくり働いてくれる人」として期待されることもあり、若い20代の方だけではなく、社会人経験を積んだ30代以上の転職者、子育てを経験した40〜50代の方など、それぞれの年代特有の強みを活かすことが、採用されやすくなるでしょう。

保育士としての現場経験がなくても、接客や教育、看護などの他業種での経験、あるいは子育てや地域活動を通じて身につけたスキルは、保育現場でも十分に活かせます。

大切なのは、「経験が浅いから無理」とあきらめるのではなく、自分に合った働き方や職場を見極めて一歩踏み出すことです。年齢や経験に関係なく「保育を頑張りたい」という思いをしっかり言葉で伝えていきましょう。

年代別の転職ポイント

ここからは、転職で成功するためのポイントや年代別の強みを解説します。 

保育士未経験 20代の場合

20代で保育未経験という場合、若さや柔軟性を強みとしてアピールできます。現場経験がないからといって不利になることは少なく、むしろ「今後の成長に期待できる人材」として歓迎されるケースあります。

実際の保育現場では、経験が浅くても育成していく前提で採用しているのが一般的で、先輩保育士が丁寧に教えてくれる職場もあるでしょう。

未経験はネガティブなことではなく「吸収力が高い」「柔軟に園の方針に馴染める」といった点から前向きに捉えていることがあり、自信をもって転職に挑みましょう。

学生時代のボランティア経験や、アルバイトで子どもと関わったことがある人は、自己アピールで活かせる材料となります。経験が浅くても、子どもへの思いや仕事に対する誠実さを素直に伝えることを意識すれば、採用担当者の心に届きやすくなるでしょう。

異業種からの転職であっても、接客・営業などで身につけたコミュニケーション力や臨機応変な対応力は、保護者対応やチームワークに活かせます。保育士としてのスキルはこれからでも「人と関わる仕事が好き」という思いがある方なら素質は十分です。

保育士未経験 30代の場合

30代で未経験から保育士を目指す方は「ビジネスマナーや報連相など、仕事の基本が身についていること」が大きな強みになります。保育に関しては未経験でも、前職で培った社会人としての基本的なスキルは保育の現場でも欠かせません。

たとえば、チームで仕事をすることに慣れている方ならば、周囲の状況や子どもの様子を保育士同士で共有し、連携を取りながら対応することができます。また、年齢的に保護者との距離感が取りやすいため、落ち着いた受け答えや責任感のある対応ができれば、信頼関係を築きやすくなるでしょう。子育て中の方や子育て経験のある方なら、実体験をもとにした保育への理解や寄り添いができる点もアピールポイントです。

また、子育て中の方は、無理に正職員を目指すのではなく、まずは「パート」「保育補助」などの働き方から始めて、徐々に業務に慣れていくという選択肢もあります。働き方に幅を持たせることで、家庭やライフスタイルとのバランスも取りやすくなりますので、どのような働き方が合っているのかじっくり考えてみましょう。

保育士未経験 40代の場合

40代から保育士を目指す場合、これまでの人生経験や社会経験が大きな武器になります。子育て経験がある方は、子どもへの関わり方に深い理解があり、現場での対応力にも自信を持てるはずです。

家庭や職場などで培ってきた観察力・気配り・落ち着きは、保護者や子どもたちからの信頼につながります。未経験でも「聞く力」「丁寧に対応する力」「まわりを見て動く力」が備わっていれば、現場でも高く評価される可能性は十分にあるでしょう。

一方で、40代からの転職は「体力面が心配」「仕事に慣れるのに時間がかかるのでは」と不安を感じる方もいるかもしれません。しかし、最近では多種多様な保育施設があります。体力的な不安がある方は、次のような職場もおすすめです。

  • 0~2歳児が中心の小規模保育園
  • 書類や行事準備が少なめの園
  • 時短勤務・扶養内勤務に理解がある職場

また、「若い年代と上手くやっていけるかな」と緊張してしまう方もいますが、40代の落ち着いた対応は、むしろ職場の潤滑油になれる可能性があります。経験がないことを恐れすぎず、誠実な気持ちとコミュニケーションを大切にすれば、職場内でも自然と信頼を得られるでしょう。

保育士未経験 50代以降の場合

50代以降で就職する場合に「今から保育士で働けるのかな……」と年齢を理由にためらう方もいますが、保育の現場では年齢ではなく「子どもにどれだけ寄り添えるか」「丁寧な関わりができるか」が重視されます。

実際の保育現場では新卒からベテランの保育士まで年齢層は幅広く、人生経験豊富な保育士は心強い存在です。保護者からみても、落ち着いた包容力と安心感のある保育士がいてくれることで安心して預けられます。

また、正社員として第一線で働く以外にも、保育補助やサポート役として、若手保育士のフォローに回るといった働き方も求められています。とくに最近は、保育に対するニーズが高まり、早朝や夕方の人材が不足しがちな状況で、保育未経験でも歓迎されやすいといえるでしょう。

身体的な負担が心配される場合は、40代の方とおなじように、少人数制の園や0~2歳児が中心の保育施設を探すのもおすすめです。パート勤務や時短勤務など、ライフスタイルに合った働き方が選べます。

50代以降からの保育士転職は、決して遅すぎることはありません。

  • 子どもの小さな変化に気づく観察力
  • 保護者との丁寧なやりとり
  • 若手職員のフォローや支援

これらを武器に、保育の世界に踏み出してみましょう。

自分にあった就職先を見つけるには

自分にあった就職先を見つけるには

保育未経験の方の就職・転職では「就職先の見極め」に加えて「自分に合った働き方」のメージをしっかり固めてから仕事探しを始めることが大切です。次にいくつかのコツをご紹介します。

自分の「得意」や「苦手」から保育スタイルを考える

保育業界は幅広く、同じ「保育士」でも施設によって仕事内容は大きく変わります。保育園を例に挙げると、運営母体によって行事や保育内容が違うことも多く、保育に対する考え方や目指す子ども像が異なる場合もめずらしくありません。

そのような多種多様な保育業界で、未経験の方が仕事探しをするときのポイントは、自分の「得意なこと」や「苦手なこと」を整理しておくことです。たとえば、ピアノや絵本の読み聞かせが好きなら、それを活かせる園を選ぶと日々の仕事が楽しくなります。逆に、大きな行事の準備や書類作成に不安があるなら、行事負担の少ない園や保育補助の求人を選ぶと、無理なくスタートできるでしょう。

「子どもとしっかり向き合いたい」「職員同士の協力体制が整った園がいい」など、自分が理想とする保育のかたちをイメージしてみてください。自分らしい働き方を考えることが、長く安心して働ける職場選びにつながります。

未経験者が安心して働ける職場の見極め方

経験豊富なベテラン保育士の中に、いきなり飛び込むのは勇気がいりますよね。ですが、誰しも最初は未経験ですので安心してください。もし不安な気持ちが強い場合は、以下にピックアップした特徴のある保育園を探してみましょう。

  • 研修制度やOJTが整っている
  • 職員同士の連携やサポート体制がある
  • 未経験・初心者歓迎」などと明記されている
  • 書類や行事準備が多すぎない

仕事探しの際は、求人票や園のホームページをチェックするのはもちろん、園見学に行けるならぜひ足を運んで、職員の雰囲気や働く様子を実際に見てみるのがおすすめです。「子どもに優しいだけでなく、大人にもやさしい園かどうか」が、未経験者にとっての働きやすさに影響します。

転職のサービスを活用する

まだ経験していない職種への転職で「自分に合う職場がどこかわからない」「何を基準に選べばいいの?」と迷うのは当然のことです。せっかく一歩踏み出すのですから「働いてよかった!」と思える職場を見つけたいですよね。

転職活動に不安のある方は、転職サービスを活用するのも選択肢のひとつです。おすすめは、保育士専門の転職エージェント。保育業界に詳しいキャリアアドバイザーが、希望条件を聞いたうえで、未経験でも安心してスタートできる職場を紹介してくれます。

求人票には書かれていない職場の雰囲気や教育体制なども教えてもらえるので、「思っていたのと違った」というミスマッチを防ぎやすいのもメリットです。応募書類の添削や面接練習などのサポートも受けられるので、初めての転職でも心強い味方になってくれるでしょう。

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未経験の保育士まとめ

保育士資格を持っていても、未経験というだけで不安を感じている方は少なくありません。

しかし、実際の現場では「人柄」や「子どもへの思い」を重視する職場も多く、未経験からでも十分にスタートを切ることができます。年齢やブランクにとらわれすぎず、自分の得意や理想とする保育スタイルを見つめ直すことが第一歩です。

もし「どんな園が自分に合っているのかわからない」「一人で転職活動を進めるのは不安」とお悩みなら、保育士専門の転職エージェント「保育士人材バンク」を活用するのもおすすめです。専門のアドバイザーが、あなたの希望や不安に寄り添いながら、ぴったりの職場を一緒に探してくれます。履歴書の添削や面接対策も丁寧にサポートしていますので、まずはお気軽にご相談ください。

保育士は年齢に関係なく、いつでも新しいスタートを切ることができます。「保育をやってみたい」という気持ちを大切に、一歩ずつ進んでいきましょう。

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