この記事では、保育士が面接でどんな服装をすべきかについて、くわしく解説します。

新卒だけでなく、中途採用やパート・アルバイト、さらには20代~50代以上までを対象に、年齢別のふさわしい服装もわかります。

面接を受ける服装に悩んでしまったら、ぜひ参考にしてくださいね。

【状況別】面接時の服装

まずは、面接を受ける保育士の状況別に、面接時の服装を紹介します。

今回は以下の3パターン別に見ていきます。

・新卒

・中途採用

・パート

保育士の面接を受ける、ご自身の状況に当てはまるものを参考にしてくださいね。

新卒の場合

新卒の場合【保育士人材バンク】

新卒の保育士が就職活動をする場合、基本の服装はリクルートスーツです。

リクルートスーツは、就職活動中の学生向けのスーツです。黒や紺、濃いグレーなどのビジネスカラーとシンプルなデザインが、学生のフレッシュさを引き立てます。

リクルートスーツは、比較的手ごろな価格で購入できます。

女性の場合ジャケットに合わせるボトムスは、スカートでもパンツでも構いません。スカートだと優しく穏やかな印象、パンツだと明るくアクティブな印象です。

男性の場合は、基本的にはリクルートスーツで、派手すぎないネクタイやシャツを選び、良い印象を与えられるにしましょう。

服装自由・私服OKの場合

面接先によっては、面接時の服装について事前に言及されることがあります。例えば「服装は自由です」「私服でも構いません」のように言われた場合、悩んでしまいますよね。

しかし、大抵の場合、面接時の服装はリクルートスーツで問題ありません。実際「服装自由」の面接でも、多くの人が失敗の少ないスーツを選択するでしょう。

「スーツだと重すぎるかも?」と思ったら、オフィスカジュアルよりフォーマル寄りのビジネスカジュアルな服装がおすすめです。

ビジネスカジュアルでも、揃いのジャケットとボトムスは基本です。ただし、えりのないノーカラージャケットを選んだり、インナーにブラウスやカットソーを合わせたりして、カジュアルダウンできます。

私服指定の場合

面接先によっては「私服でもいい」というよりも「私服できてください」とお願いされるケースもあります。

おすすめなのがビジネスカジュアルよりさらにカジュアル寄りの、オフィスカジュアルなスタイルです。

ブラウスやカットソーにジャケットかカーディガンを羽織り、ひざ丈のスカートかロングパンツを合わせます。実技試験があるのなら、動きやすいパンツスタイルがおすすめです。

靴は柔らかいフラットシューズか、シンプルできれいめなデザインのスニーカーを合わせると、実技試験にもばっちり対応できますよ。

可能であれば、実技試験があるのかどうか、事前に確認してから服装を選びましょう。

中途採用の場合

中途採用の保育士の面接では、ビジネススーツが基本です。

ビジネススーツは、就活用のリクルートスーツと違い、色や柄、デザインの選択肢が豊富で、素材にも高級感のあるスーツです。日頃はスーツを着る機会の少ない保育士でも、社会人になったら1着は持っておくとよいでしょう。

もしリクルートスーツしか持っていない場合でも、サイズが合うなら、20代前半の内は中途採用の面接にリクルートスーツを着ていっても問題ありません

ただし、20代後半以降であれば、できればビジネススーツが好ましいといえます。

20代前半でもリクルートスーツのサイズが合わない、あるいは20代後半以降でビジネススーツを持っていない場合には、手持ちの服を使って、少しカジュアルダウンしたビジネスカジュアルやオフィスカジュアルなコーディネートを考えましょう。

できればジャケットを羽織り、インナーにはシャツやブラウス、ボトムスにひざ丈のスカートかロングパンツを合わせれば、ある程度はきちんと感が出せます。

また男性は、通常のスーツがよいでしょう。

ネクタイも派手過ぎずきちんとした印象を大切にしましょう。

面接先から私服の指定があった場合も、オフィスカジュアルなスタイルを目指しましょう。

パート(アルバイト)の場合

パートやアルバイトとして面接を受ける場合も、最も安心なのはスーツスタイルです。

20代後半以降の場合には、ビジネススーツがベターです。

ただし、スーツを持っていない場合や、「パートやアルバイトでスーツは重いかも…」と思うのであれば、オフィスカジュアルで十分でしょう。

シャツやブラウス、カットソーにジャケットかカーディガンを羽織り、ひざ丈のスカートかロングパンツを合わせましょう。

保育士がパートやアルバイトの面接を受ける場合、フォーマルな服装を求められることはほとんどありません

【年齢別】面接時の服装

次に、面接を受ける保育士の年齢ごとに、面接時の服装を紹介します。

今回は、以下の3パターン別に見ていきます。

・20代前半

・20代後半~30代

・40・50代以上

ご自身の年齢に合う服装を考える際の、参考にしてくださいね。

20代前半

20代前半【保育士人材バンク】

20代前半で保育士の面接を受ける場合、新卒や第二新卒の方が多いのではないでしょうか。

第二新卒とは、学校卒業後に一度就職して、3年以内に離職して転職をする人のことです。

新卒や第二新卒の場合、面接での服装はリクルートスーツが基です。

リクルートスーツは就活用の学生向けスーツで、黒や紺、濃いグレーなどのビジネスカラーとシンプルなデザインが特徴です。女性の場合、ジャケットに合わせるボトムスは、スカートでもパンツでも構いません。

第二新卒や新卒3~5年以内の転職組で、ビジネススーツを持っているなら、リクルートスーツよりもそちらを優先して選びましょう。

ビジネススーツは、就活用のリクルートスーツと違い、色や柄、デザインの選択肢が豊富で、素材にも高級感のあるスーツなので、社会人としてこなれた雰囲気を演出できます。

服装自由・私服OK・私服指定の場合

「私服でOK」という面接の場合には、オフィスカジュアルよりフォーマル寄りの、ビジネスカジュアルな服装がおすすめです。

ビジネスカジュアルでも、揃いのジャケットとボトムスは基本ですが、ノーカラージャケットや、軽めのブラウス、カットソーを合わせるとカジュアルダウンできます。

面接に加えて実技試験があって、私服を指定されている場合には、ビジネスカジュアルよりさらにカジュアル寄りの、オフィスカジュアルなスタイルを選びましょう。

シャツやブラウス、カットソーにジャケットかカーディガンを羽織り、ひざ丈のスカートかロングパンツを合わせるだけでOKです。

パンツスタイルにフラットシューズ、シンプルできれいめなデザインのスニーカーを合わせると、動きやすいのでもし実技試験があった場合にもばっちり対応できますよ。

パートやアルバイトの面接の場合も、ビジネスカジュアルやオフィスカジュアルな服装なら、十分よい印象を与えられるでしょう。

20代後半~30代

この年齢になってくると社会人として、それなりの経験を求められるようになります。

正職員や派遣・契約職員として面接を受ける場合には、リクルートスーツではなくビジネススーツが基本だと考えましょう。

ただし、リクルートスーツしか持っていない場合には、手持ちの服を使って、少しカジュアルダウンした、ビジネスカジュアルやオフィスカジュアルな服装がベターです。

お揃いのジャケットとボトムスが最善ですが、なければせめてジャケットを羽織り、インナーにはえりのあるシャツやブラウス、ボトムスにひざ丈のスカートかロングパンツを合わせれば、ある程度、きちんと感が出せます。

パートやアルバイトの場合も、オフィスカジュアルで十分でしょう。

40代・50代以上

40代、50代ともなると、保育士としてのキャリアが長い方もいる一方で、子育てが終わって数年ぶりに現場復帰するという方もいるのではないでしょうか。

この年齢で正職員や派遣・契約職員などで面接を受ける場合、ビジネススーツがベストです。

年齢や経歴に期待されることが多いため、年齢相応の落ち着きや穏やかさ、判断力を、見た目にも求められるケースが多いからです。

スーツの色味は、濃い紺やグレーでスッキリとした印象を狙うか、ベージュやライトグレーで柔らかい印象を目指すのもよいでしょう。

どちらにしても、ビジネススーツがない場合には新調することをおすすめします。

とはいえ、中には「今更ビジネススーツを新調したくない」「手持ちのスーツのサイズが合わない」という方もいるでしょう。

そのような場合には、なるべくフォーマルな印象を目指して、手持ちの服で、ビジネスカジュアルやオフィスカジュアルなコーディネートを組みましょう。

お揃いのジャケットとボトムスが最善ですが、なければジャケットだけでも羽織り、インナーにはシャツやブラウス、ボトムスにひざ下丈のスカートかロングパンツを合わせます。

あまりにシンプルなデザインだと、服装が浮いて見えるので、ちょっとした装飾やデザイン性のあるものがおすすめです。

例えば薄い色柄の入ったシャツや、光沢のある素材のブラウス、丸襟のジャケットなどを使うだけで、印象をガラッと変えられます。自分に似合うスタイルを選んでくださいね。

パートやアルバイトの面接の場合には、オフィスカジュアルで十分です。

面接に成功する服装のポイント

面接に成功する服装のポイント

面接に成功するための服装のポイントは、清潔感と「きちんと感」です。この2つを押さえた服装を選べれば、見た目でマイナス要素を与える心配はありません。

服装以外で、さらに潔感ときちんと感を演出できる要素が、以下2つです。

・ヘアメイク

・靴とカバン

ここからは、この2つのポイントについて見ていきましょう。

ヘアメイク

ヘアメイクは、清潔感ときちんと感の両方を演出するための、大きなポイントです。

髪型はスッキリと輪郭を出し、顔や表情がよく見えるようにしましょう。

ロングの場合、シンプルな黒や茶色のヘアゴムを使って、後ろで一つにまとめます。ショートやボブヘアの場合は、前髪が長ければピンなどで留め、サイドの髪は耳にかけます。

髪色は、黒か暗い茶色がベターです。それ以上に明るい髪色だと、面接官にいい印象を持たれにくくなる可能性があります。

メイクはナチュラルな雰囲気で、顔がはっきり、明るく見えるようにします。

薄付きのファンデーションやチークに、暗めのアイブロウ。

アイメイクはあくまで最低限、ピンクやブラウン系で自然にまとめます。リップは血色がよく見える、ピンクやオレンジ系がおすすめですよ。

靴とカバン

服装以外に、意外とよく見られているのが、靴とカバンです。

スーツに合わせるのは、3~5cmほどの低めのヒールのパンプスか、ローファー、バレエシューズがおすすめです。間違いないのは黒やベージュ。革靴なら茶色でもOKです。

ビジネスカジュアルやオフィスカジュアルのスタイルでも、同様の靴を合わせます。

実技試験もある場合には、オフィスカジュアルな服装に、シンプルな色やデザインのスニーカーや、フラットシューズを合わせるとよいでしょう。

  • カバン

面接に使うカバンの定番は、手提げや肩掛けタイプのビジネスバッグです。黒や紺、茶色などの暗めの色合いで、余計な装飾のない、シンプルなデザインが好ましいでしょう。

面接中には、床や荷物置きの机に置くことになるので、かっちりした形で、自立するものがおすすめです。合皮やナイロンなどの素材だと、軽いので取り回しが楽ですよ。

書類などが入れられるよう、A4サイズ以上のカバンだと便利に使えます。

ショルダーバッグやリュックはカジュアルすぎるので、避けた方がいいでしょう。

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面接の服装まとめ

保育士が面接に着ていく服装は、状況や年齢によってさまざまです。

そこで今回は、以下のように状況別・年齢別で、それぞれにふさわしい服装を紹介しました。

ご自身の状況や年齢に合った服装を選べば、自信を持って面接を受けられるでしょう。

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