保育士を辞めて新しいキャリアに挑戦しようと思っている方の中には「どんな職場に転職すればいいのか分からない」「上手くいくか不安・・・」という方もいるでしょう。

転職は大きな決断ですが、保育士としての経験やスキルを活かすことで、新しい道を切り開くことができます。

本記事では、保育士を辞めて転職を考える際に、おすすめの転職先をご紹介します。

転職を成功させるためのポイントも解説するので、転職を考えている保育士さんは、ぜひ参考にしてください!

保育士を辞めたあとのおススメ転職先10選

保育士を辞めて転職を考える際に、おすすめの転職先は以下のとおりです。

①幼稚園

保育士として積み重ねてきた、保育スキルや子どもへの対応力は幼稚園で活かせます。

とくに、子どもの発達段階に合わせたケアや、保護者との密なコミュニケーション能力は幼稚園でも役立ちます。

幼稚園免許がある場合、幼稚園に転職することで教育的なアプローチも学べるため、保育と教育の両方のスキルを身につけられるのもメリットです。

②認定こども園

認定こども園は、保育園と幼稚園の役割を兼ね備えているため、保育士の転職先としてぴったりです。

保育士として身につけた、子どもの成長に合わせた柔軟なケアは、子どもの心を安定させる大きな力となります。

さらに、保育士として培った丁寧なコミュニケーション能力は、保護者との信頼関係をより深めるのに役立ちます。

幼稚園教諭として保育士資格と幼稚園教諭、2種類の資格をもつことで働くことができますが、片方の資格でも働くことができる特例制度もあるので、興味がある方は下記の記事をチェックしてみてください。

>>認定こども園とは?保育園との違いやメリット・デメリットをわかりやすく解説!

③放課後等デイサービス

発達障がいや、特別な支援が必要となる子どもたちのケアをおこなう、放課後等デイサービスも、保育士の転職先におすすめです。

放課後等デイサービスでは、1人ひとりのニーズに応じた支援が必要となり、観察力や個別の対応力が重要となります。

そのため、保育士として培った、発達段階に合わせた柔軟な対応力が役立つ職場です。

④児童発達支援

発達の遅れや課題を抱える子どもを支援する、児童発達支援。

保育士経験で身につけた、発達に関する専門知識や、個々に寄り添うサポート力が十分活かせる仕事です。

また、児童発達支援では、保護者と連携して子どもを支援する場面が多いため、保育士経験を通じて養った、保護者支援やコミュニケーションスキルがおおいに役立つでしょう!

⑤保育マネージャー

保育マネージャーは、保育施設で保育士の指導や施設運営の管理に携わる仕事で、保育士経験を活かせるポジションです。

保育士経験があると、現場スタッフの悩みや業務の負担を理解できるため、現場に寄り添った適切なサポートやアドバイスができるでしょう。

さらに、保育士時代の実体験を基に、より現実的で効果的な指導や改善策を提案することが可能です。

保育士の働く環境や、子どもたちの保育環境をより良くしたいと考えている方にとって、保育マネージャーは非常にやりがいのある役割といえるでしょう。

⑥ベビーシッター

ベビーシッターは、家庭ごとのニーズに合わせた保育が求められる仕事です。

保育士経験で身につけた柔軟な対応力や観察力、個別ケアのスキルが大いに役立ちます。

さらに、ベビーシッターは一対一の保育になるため、家庭での事故防止や緊急時の対応も重要です。

保育士として得た専門知識や、安全管理能力が安定した保育につながります。

⑦障がい者支援

保育士経験で培った共感力や、子どもに寄り添う姿勢は、障がい者支援で役立ちます。

利用者が自立し、自信を持てるようにするためには、利用者の気持ちやニーズに共感し、適切にコミュニケーションをとることが大切です。

また、保育士の観察力や問題発見スキルは、障がい者支援の現場でも必要不可欠です。

利用者の体調や心身の変化に早く気づき、迅速に対応することで、利用者にとって安心安全な環境を提供できるでしょう。

⑧放課後児童クラブ(学童)

⑧放課後児童クラブ(学童)

放課後や長期休暇中に小学生が利用する放課後児童クラブは、子どもの安全と成長を支える場です。

保育士経験で培った、子どもの成長に合わせた対応力は、放課後児童クラブでも役立つでしょう。

学習や遊びを通じて、子どもの発達に合わせたサポートをおこなうことで、子どもの自主性を伸ばすことができます。

また、保育士として身につけた寄り添う姿勢や保護者対応スキルは、不安を抱える保護者に安心感を与えることができます。

⑨病院内・医療施設内

病院内や医療施設内での保育業務では、入院中の子どもたちのケアや、医療施設で働く職員の子どもたちの保育をおこないます。

保育士として身につけた、寄り添うスキルや個別ケア、ニーズに合わせた柔軟な対応力が活かせるでしょう。

とくに、病院内や医療施設内での保育は、通常の保育よりも心のケアや健康管理に重点を置いた対応力が求められます。

子ども1人ひとりに丁寧に寄り添うことで、不安を和らげ、安心して過ごせる環境を作ることができるでしょう。

⑩一般企業

保育士経験を通じて身につけた能力は、以下のような一般企業でも活かせます。

  • 子ども服やおもちゃの企画販売
  • 育児用品関連企業
  • テーマパーク
  • 子ども専門写真スタジオ
  • 幼児教室

たとえば、子ども服やおもちゃの商品開発では、保育士として子どもの成長や発達段階を理解しているからこそ、ニーズに応じた商品を企画することができます。

また、子ども専門写真スタジオや、テーマパークでの仕事では、保育士経験から得た子どもへの対応力やコミュニケーションスキルが役立ちます。

保育士として培ってきたスキルを活かし、子どもたちが楽しみながら、安心して過ごせる環境作りにも貢献できるでしょう!

転職を成功させるポイント

ここからは、保育士を辞めた後に転職を成功させるポイントをご紹介します。

転職先の探し方

転職先の探し方

転職先を探す際は、下記の3つのポイントを意識してみましょう。

経験やスキルを活かせる職場を探す

保育士を辞めて転職を成功させるためには、保育士として培った経験やスキルが活かせる職場を探すのがおすすめです。

具体的には、次のポイントを踏まえて整理してみましょう。

  • 子どもに関わる仕事かどうか
  • 保育士の専門知識が求められるか
  • 保護者や同僚で培ったコミュニケーションスキルが活かせるかどうか
  • 研修やサポート体制が整っていて未経験でもチャレンジできる業界かどうか

条件面はしっかり確認する

転職先を選ぶ際は、下記のような条件を具体的に確認しましょう。

  • 給与や待遇面(昇給や賞与の有無、福利厚生など)
  • 勤務時間やシフト制(勤務時間が自分に合うか)
  • 休日や休暇制度(年間休日や有給休暇のとりやすさ)
  • 通勤距離やアクセス(通勤時間や交通手段)
  • スキルアップの機会(研修や資格取得支援があるか)

上記のように条件面を確認することで、自分に合う職場を見つけられます。

自分にとって納得のいく転職先が見つかれば、安定して長く働き続けられるでしょう!

保育士に特化した転職エージェントを活用する

転職を成功させるためには、保育士に特化した転職エージェントを活用するのが効果的です。

保育士の転職エージェントを活用するメリットは、次のとおりです。

  • 細かな希望条件にマッチした求人を複数紹介してくれる
  • 一般に公開されていない非公開求人と出会える可能性がある
  • 保育業界の動向やそれぞれの施設の特徴、職場環境、リアルな情報を得られる
  • 自分では伝えにくい条件交渉や応募先とのやりとりもしてくれる
  • 応募書類の書き方や面接対策などもサポートしてくれる

保育士に特化した転職エージェントを活用することで、仕事が忙しくて時間がない方でも効率的かつ安心して転職活動が進められます。

数ある選択肢の中で比較検討できるため、自分に合う職場が見つかりやすく、納得のいく転職ができるでしょう!

履歴書のポイント

「転職成功のカギを握る」といっても過言ではないくらい、重要となる履歴書。

下記の3つのポイントを踏まえて、採用担当者に好印象を与える履歴書を作成しましょう。

自分の強みは漏れなくアピールする

履歴書は、採用担当者に自分の経験やスキルをアピールするための大切な書類です。

好印象を与えるためにも、自分の強みは積極的にアピールしましょう。

また「発達に合わせて適切な関わりができる」「保護者と信頼関係を築くのが得意」など、具体的にアピールするのが重要です。

できれば、具体的な数字や成果を交えることで、より説得力のある自己PRになります。

志望動機は園独自の内容を考える

志望動機は、応募する園の独自性に合わせることが重要です。

具体的には、応募先の園の特徴や理念、取り組みに合わせた理由を盛り込むのがおすすめです。

さらに、その園に共感する点についても「なぜその方針に惹かれたのか」を具体的に説明しましょう。

志望動機を読んだ採用担当者に「この人なら園にフィットする」と思わせるために「自分がどのように貢献できるのか」もアピールすることが大切です。

転職理由や空白期間がある場合はポジティブな理由を考える

転職理由や空白期間がある場合、採用担当者は「人間関係のトラブルなどネガティブな理由があるのでは?」と気になってしまうことがあります。

そのため、明確かつ前向きな理由を説明することが重要です。

たとえば、不満ではなく「新たなチャレンジ」や「成長意欲」など、ポジティブな内容に変換することで、採用担当者に好印象を与えることができます。

具体的には次のような理由がおすすめです。

  • 「保育士としてさらなるスキルアップを目指し、新しい環境でチャレンジしたい」
  • 「空白期間は、保育に役立つ資格取得に向けた勉強をしていました。スキルアップのための有意義な時間でした」
  • 「家庭の事情で一時的に離職しましたが保育への情熱は変わらず、子どもたちの成長に携わりたいという思いで復職しました」

このように、転職理由や空白期間を前向きに伝えられる人は、採用担当者に「成長意欲がある人」「うちの園で活躍してくれそう」「誠実な人」と良い印象を与えます。

職務経歴書のポイント

保育士の転職では、職務経歴書をしっかり書くことで採用担当者に自分のスキルや経験、適性を効果的に伝えられます。

職務経歴書を書く際に意識したいポイントは、次のとおりです。

業務内容や実績は具体的に書く

履歴書では経歴を簡潔に記載しますが、職務経歴書では具体的な業務内容や実績をしっかりアピールすることが重要です。

たとえば「保育方針をどのように保育に反映したか」「クラス担任の経験」「行事運営で工夫したこと」など、具体的に書くことが大切です。

業務内容や実績を詳しく書くことで、採用担当者に自分の強みや貢献度がより伝わりやすくなります。

エピソードを入れる

より説得力のある職務経歴書に仕上げるためには、具体的なエピソードを盛り込むのがおすすめです。

たとえば「登園時に泣いていた子どもに対して、その子がお気に入りのおもちゃを使って毎日スキンシップを取ったことで、笑顔で登園できるようになった」など、具体的な場面を記載しましょう。

エピソードを盛り込むことで、あなたの保育観や人柄、保育に対する熱意が伝わりやすくなります。

応募先が理想とする人物像を意識して書く

職務経歴書を書く際は、応募する園が求める人物像を意識することが大切です。応募先の保育方針や特徴を確認することで、理想とする人物像が見えてくるでしょう。

具体的には次のとおりです。

  • 英語教育を取り入れている園の場合

→ 英語の歌や絵本を活用した保育の経験をアピールする。

  • チームワークを大切にする園の場合

→ 他の保育士と連携した経験やエピソードを強調する。

  • 自主性を大切にする園の場合

→ 保育の中で子どもの自主性を引き出すためにおこなった工夫を具体的に書く。

採用担当者に「この人ならうちで活躍してくれそう」「園の考え方に合いそう」と感じてもらえるように、応募先が求める人物像やスキルに、自分の強みをしっかりと結びつけることがポイントです。

面接でのポイント

面接でのポイント

保育士の転職活動において、採用面接は自分の人柄や保育に対する熱意を直接アピールできる場です。

転職を成功させるために、以下の5つのポイントを意識して面接に臨みましょう。

応募書類と面接で相違がないようにする

採用面接で話す内容は、履歴書や職務経歴書に書いた内容とズレがないようにしましょう。

面接官は応募書類をもとに質問することが多いため、話の内容が二転三転するとネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。

そのため、事前に応募書類を見返して、同じ内容をしっかり話せるように準備するのが大切です。

ネガティブな回答は避ける

採用面接では、ネガティブな印象を与える回答はできるだけ避けましょう。とくに、前職の退職理由について聞かれることが多いです。

その際「人間関係が合わなかった」「給料が低かった」などの理由をストレートに答えると「すぐに辞めてしまうのではないか」「人間関係に問題があるのではないか」といった悪い印象を与える可能性があります。

そのため「スキルアップのために新しい環境でチャレンジしたい」など、前向きな言葉で伝えることを心がけましょう!

自分の言葉で話すようにする

採用面接では、自分の言葉で話すことが重要です。

事前に準備した回答を丸暗記したり、無理に難しい言葉を使おうとすると、面接官に不自然な印象を与えてしまうことがあります。

また、ネットで調べた解答などをそのまま使うのもやめましょう。

自分らしさや保育に対する熱意が伝わるよう、自然な言葉づかいで話すことを意識しましょう!

簡潔に話すことを意識する

面接では、要点を簡潔にまとめて話すのが大切です。

話が長くなると、要点がぼやけてしまい、伝えたい内容が十分に伝わらなくなってしまいます。

簡潔に話すことで、面接官に「分かりやすく話せる能力が高い人」という良い印象を与えられます。

また、保育士は保護者や同僚とコミュニケーションをとる機会が多いため「分かりやすく伝える能力」は自分の長所としてアピールできます。

面接官からの質問にも、簡潔に答えることを意識しましょう!

逆質問を用意しておく

面接では「最後に何か質問はありますか?」と聞かれる場合があります。

このとき「特にありません」と答えるのは避けましょう。

園の方針や保育に関する質問をすることで、やる気や関心、熱意をアピールできます。

ただし、給与や福利厚生など待遇に関する質問は、ネガティブな印象を与える可能性があるため、面接では避けましょう。

保育士を辞めて転職についてのまとめ

保育士を辞めて転職する際のおすすめの転職先や、成功させるためのポイントをご紹介しました。ご紹介したように、保育士経験を活かせる転職先はたくさんあります。

転職を成功させるためには、自分のスキルや経験を活かせる職場を見つけることが大切です。

「どうやって自分に合う転職先を見つければいいか分からない…」という方は、保育士人材バンクにぜひご相談ください!

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これまでの保育経験は、どんな職場でも大きな強みになります。新しい環境でも、あなたならきっと活躍できるはずです。

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