この記事では、保育士が面接などの場面でよく聞かれる「保育で学びたいこと」という質問について、答え方のヒントや例文をたくさん紹介します。

例文以外にも、自分らしい回答の作成方法もご紹介しているので面接対策にご活用ください。

「保育で学びたいこと」を聞かれる3つのシチュエーション

「保育で学びたいこと」を聞かれるのは、主に次の3つの場面です

①大学や専門学校などの入試の面接

保育士になるための短大や大学の保育学科、保育の専門学校の入学試験に面接がある場合「学校でどんなことを学びたい?」と聞かれることがあります。合格するためにも大切な質問なので、しっかり準備しましょう。

これは試験の合否に関わる重要な質問です。

事前に、それぞれの学校の教育方針やカリキュラムについて調べておき、自分の興味が湧くことや、やりたいことに何がつながるかを考えてみましょう。

②保育実習先の保育園での面談など

保育を学ぶ学校では多くの場合、保育士実習のカリキュラムが組まれていて、学校が提携している保育所などで2週間~1ヶ月程度、実習に参加することになります。その前に「保育で学びたいこと」を聞かれることがあります。

就職や転職の面接

③就職や転職の面接

就職や転職試験の面接でも「保育で学びたいこと」は定番の質問です。

具体的には、「◯園で働く中で、学びたいこと」や「保育士として働くうえで学びたいこと」について聞かれることが多いでしょう。

保育士としての適性やポテンシャル、モチベーション、あるいは、志望先の保育園との相性を確認するための質問なので具体的な回答を用意する必要があります。

保育で学びたいことの例文集10選

ここからは、「保育で学びたいこと」の例文を紹介していきます。

「保育で学びたいこと」は、人それぞれの解答が存在しますが、大きく分けると以下3つに分けられるでしょう。

パターン1:具体的な保育の実践方法

パターン2:子どもの発達関係

パターン3:子どもとの関わり方

今回は、上記の3パターン別に、それぞれ具体的な例文を紹介していきます。

パターン1:具体的な保育の実践方法

パターン1:具体的な保育の実践方法

1つ目は、具体的な保育の方法、実践内容を軸とした回答です。

以下に例文を挙げていきます。

  • リトミック

私が保育で学びたいと考えているのは、リトミックです。

私は音楽が大好きで、ピアノやクラリネット、和太鼓などの楽器の演奏経験があります。

そこで実感したのが、音楽の持つ力です。演奏会などのイベントでは、演奏を聴いた方々が元気になる姿を、目の当たりにしてきました。

初めてリトミックという活動について知った時、体を動かすことが大好きな子どもにぴったりの活動だと、感銘を受けました。

A保育園では、リトミックを中心とした音楽の活動を積極的に保育に取り入れているので、私もリトミックの魅力や手法を学んでいきたいと考えています。

  • 読み聞かせ(手遊び)

私は、絵本の読み聞かせや手遊びを学びたいと考えています。

私自身、小さいころから母親に毎日読み聞かせをしてもらっていて、今も読書が大好きです。

実体験から、絵本の読み聞かせは、単に「聞いて楽しい」だけでなく、子どもたちの感性や想像力を高め、表現力を磨いてくれるなど、さまざまな可能性を持つことを感じています。

B保育園を見学した際、ライブラリースペースがあり、絵本の読み聞かせや手遊びの時間が設けられているのを見て、理想的な環境だと感じました。

  • 食育

私は、食育について学びたいと考えています。

子どもの健全な成長のためには、食べることが必要不可欠です。私はそのことを、子ども自身にもわかってほしいと考えています。その知識が、将来の生活を支えると思うからです。

C保育園では、食育にまつわる活動やイベントをたくさん行っています。特に、畑を使った野菜の栽培や収穫は、とても魅力的だと感じました。

  • 製作(描画、工作)

私は、日々の保育の中でも、製作活動について、学んでいきたいと考えています。

私は絵を描いたり、ものづくりをしたりするのが、得意な方ではありません。経験もあまりなく、保育を学び始めてからも、製作には苦手意識がありました。

でも、D保育園を見学した際、製作活動に取り組んでいる先生方と子どもたちの表情を見て、感動しました。これからは、私も、製作活動について学んでいきたいと考えています。

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パターン2:子どもの発達関係

パターン2:子どもの発達関係

2つ目は、子どもの発達段階を軸とした回答です。

  • 乳児(発達)

私は乳児の発達について、学びを深めたいと考えています。

乳児期は、日々の成長スピードがとても速く、発達段階の中でも重要な時期だと考えます。

実習では、実際に食事やおむつ替え、午睡の寝かしつけなどを経験し、乳児保育の大変さを、身をもって知りました。

それでも私は、無限の可能性を持つ乳児の発達に、強い関心があります。日々の環境整備やお世話はもちろん、スキンシップや遊びを通して乳児の発達について学んでいきたいです。

  • 障がいのある子ども(インクルーシブ保育)

私は、障がい児保育について学びたいと考えています。

こちらのE保育園で実習に参加した際、障がい児を多く受け入れ、健常児とともに保育を行う、インクルーシブな体制がとても新鮮でした。

多様性のある環境での保育は、子どもたちにこんなに影響を与えるのだと、感動する場面に何度も出会い、「インクルーシブ保育を実践したい」と考えるようになりました。

インクルーシブ保育を行う保育園は、そんなに多くはありません。私は、E保育園で、障がい児保育についての学びを深め、保育士として大きく成長したいです。

パターン3:子どもとの関わり方

3つ目は、子どもとの関わり方を軸とした回答です。

  • 子どもへの寄り添い方

私は、保育の中で子どもたちを見守り、寄り添う姿勢を学びたいです。

実習先の保育園で担任の先生が、子どもたちの失敗にすぐ口を出さず、子どもがどんな反応をするか、どんな言動をするかを見守っている姿を見て「すぐに保育者が口や手を出すことが、必ずしもいいこととは限らない」ことを学びました。

私も子どもたちが成長する力を信じて、見守る保育を大切にしながら必要なときにだけ寄り添う姿勢を身に付けたいです。

  • 個性の伸ばし方

私は、子どもの個性の伸ばし方を学びたいです。

私自身、自分でも気づいていなかった強みや得意なことを、保育園や学校の先生に引き出し、伸ばしてもらった経験が何度もあります。

この体験から、日々子どもとそばで関わっている保育者だからこそ、気が付ける子どもの個性が沢山あるのだと知りました。

子どもたちに関わる中で、一人ひとりの子どもたちの個性を尊重し、伸ばし方や引き出し方を学びたいと考えています。

面接に向けての準備

面接に向けての準備

「保育で学びたいこと」という質問は、学校や保育園での面接などで定番の質問です。訊かれることを想定して、事前にどういう答えを返すか考えておきましょう。

以下の手順を踏むと、自己分析をしながらもベストな回答を導き出すことができますよ。

(1)自分の保育観や、目指したい保育士像を分析する

(2)面接先の学校や保育園について調べる

(3)(1)と(2)の内容を踏まえて「学びたいこと」をまとめる

まずは(1)で「どんな保育をして子どもたちと関わりたいか」や「自分はどんな保育士になりたいか」を考えます。

箇条書きでもいいので、なるべく具体的なワードを使って、書き出してみましょう。

その後、(2)では、それぞれの学校の教育方針やカリキュラム、保育園の保育理念や方針について調べ、自分が興味を惹かれる、あるいは重要だと感じる内容をピックアップします。

最後に(3)でそれぞれの学校や保育園で「自分が学びたいと思うこと」を考えましょう。

自分の考えを伝えるためには、自分の言葉で表現することを心がけましょう。

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自分に合う職場の探し方

自分に合う職場を探すには、どのような方法があるのでしょうか。

保育士としての求人を探すには、以下のような方法があります。

  • ハローワーク
  • 就職・転職サイト
  • 転職エージェント

もし、面接に不安があるのなら、転職エージェントを活用してはいかがでしょうか。

転職エージェントでは、自分の希望に合った転職先を紹介してくれるだけでなく、履歴書の添削や面接対策といった、手厚いサポートが受けられる場合もあり、初めての就職活動や転職活動でも安心です。

特に、保育の現場を志望されている方におすすめなのが、保育士専門の転職エージェント、「保育士人材バンク」です。

「保育士人材バンク」なら、事前に面接で聞かれる質問内容がわかるケースがあるなど、しっかりした面接対策のサポートが受けられますよ。

保育で学びたいことの例文集まとめ

「保育で学びたいことは?」という質問は、大学や専門学校などの入試の面接や保育実習先の保育園での面談、あるいは就職や転職の面接の際に、よく聞かれるものです。

回答を考えるには、以下の手順を踏むと、自己分析をしながら、ベストな回答を導き出すことができますよ。

本文では10の例文も紹介しています。これらの例文を参考にしながらも、自分の思いや気持ちが伝わるよう、オリジナルの回答を準備しておくようにしましょう。

面接の準備に不安があるのなら、保育士専門の転職エージェント、「保育士人材バンク」の活用がおすすめです。

面接対策をしっかりサポートしてくれるので、安心して就職や転職活動に臨めるでしょう。

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