保育園の給食は、園や施設によって働く職員も食べることができます。ただし実際の給食事情は各保育園によってばらつきがあり「月にいくらぐらいかかるの?」「子どもと一緒に食べているの?」と分からないことも多いのではないでしょうか。

そこで今回は、保育士の給食に関しての解説と、給食を食べる場合のメリット・デメリットについてお伝えします。

保育士って給食は食べられない?

保育園に通う子どもは毎日当たりまえに食べている給食ですが、保育士も園によっては給食を食べることができます。その場合は、金額や食事をとる時間の使い方や考え方は異なります。

給食が食べられる園の中でもお弁当を持参するパターンもあるでしょう。また、給食を食べていても「週1回はお弁当」「主食だけ持参」など、各園ごとの決まりがあります。

子どもと一緒に食べるかどうかは、保育園の事情とは別にクラスや目的によって変わることもあるでしょう。

月齢の低い乳児は大人のお手伝いが必要なことも多いため、保育士は子どもとの関わりに専念して、給食を後から食べるケースも想定されます。

反対に、あえて子どもと一緒に給食を食べ、大人が美味しそうに食事をしている姿を見てもらうことで、子どもの食に対する意欲を引き出す場合もあります。

「給食」と一言で表しても、保育士や園がどのようなねらいを持って、その時間を過ごすかにより給食を食べるかどうかが変わってきますね。

給食費はどのくらい?

保育士が月に支払う給食費はおよそ月額4000円〜8000円が多いでしょう。月に20日出勤すると考えると一食当たり250円〜400円程度です。食べた分だけかかるのか決まった金額がかかるのかは園によって異なり、ほとんどの場合では給料から天引きされています。

なかには、「給食費無料」を福利厚生として取り入れ、無料で給食を食べられるケースもあります。

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給食を食べるメリット

給食を食べるメリット

保育士が給食が食べられる職場で働くと、次のようなメリットが得られます。

①用意の手間がかからない

もっとも大きなメリットは、朝にお弁当を準備しなくてもよいという点です。特に朝が苦手な方や料理が不得意な方にとって、忙しい時間に毎日お弁当を作るのはハードルが高いのではないでしょうか。

②栄養バランスが良い

給食は栄養バランスを考えて献立が作られており、その日に作られた温かい料理が食べられます。しっかりと栄養を考えられた食事ができるのは嬉しいポイントですね。

③お昼ご飯代が安くなる

コンビニでのお弁当などの場合は500円~1,000円なのに対して、保育園の給食は比較的安い値段で食べることができます。毎日かかるお金なので、年単位で考えると軽視できないですね。

④味付けや量のチェックができる

一緒の給食を食べることで、子どもたちが食べている量や食材の味、調理の味付けを把握できることもメリットです。先生も同じ給食を食べていることは、保護者にもお話することもできるでしょう。

給食は多くの場合で栄養士が栄養バランスや美味しさを考慮して作られていますが、まれに「お肉が固いかな?」「酸味が強いかも?」と感じる場合もゼロではありません。保育士が一緒に食べていれば、栄養士や調理師と連携して給食をもっと食べやすいものへと改善していけます。

また、保護者のなかには子どもの偏食について悩む方も少なくありません。「今日のオレンジはいつもより甘かったので食べられましたよ!」など、一緒に食べて感じた気づきがあれば、保護者に伝えることができます。

⑤食育になる

子どもと保育士が給食時間に同じ物を食べる場合は食育の観点からもメリットになります。

もちろん、正しい食器の使い方や食事マナーなどを直接子どもに伝えることにも意味はありますが、食事をともにすることで大人が見本となる姿を示すことができます。

また、好き嫌いのある子どもには「食べよう!」と声をかけるよりも、大人がおいしそうに食べている様子を見せるほうが効果的な場合もあるでしょう。

また、厚生労働省が定めた「保育所における食事の提供ガイドライン」によると、給食かお弁当かの明言はないものの、子どもには保育士を含む親しい大人と一緒に食べる環境が必要としています。

野菜の栽培や調理体験などと同じように「保育士(大人)と一緒に楽しく食べる」というのも食育や社会性の育みになるといえるでしょう。

参考)厚生労働省「保育所における食事の提供ガイドライン

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給食を食べるデメリット

子どもと同じ給食を食べることにはメリットがたくさんありますが、一方でデメリットとなり得るケースもあります。

①手取り収入が減る

自分が食べる食事代とはいえ、月に数千円の支出が決まっているのは出費と感じる方もいます。手作りお弁当なら自分でコストを抑えることもできますが、決められた金額が天引きされ節約できないのはデメリットといえるでしょう。

②自分の食べたいものを食べれない

手作りのお弁当には、「自分の食べたいものや味付けで食べられる」というよさがあります。給食は栄養バランスが整った食事が食べられますが、子ども向けの味付けや献立が好みではない方もいるでしょう。中には保育士が食べる給食だけ味付けを変えていたり量を多くしたりと、大人に配慮されている場合もありますが、ダイエット中の方や好き嫌いが多い方にとっては大変さを感じるかもしれません。

保育士の給食事情まとめ

保育士の給食事情まとめ

保育園で働く保育士の多くは給食を食べていますが、実際の食事内容やかかる費用は各園の方針によって異なります。作る手間や栄養バランスを考えると「給食を食べるほうがいい」と考える方も多いのではないでしょうか。

食育への意識が高い保育園では、給食に力を入れ、ホームページやSNSなどでも発信しています。また、「職員給食あり」の求人があるかがもし気になる場合は保育士人材バンクの求人情報を確認し、転職の際に参考にしてくださいね。

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