学童指導員は、子どもたちの成長を間近で感じられる、やりがいの大きな仕事です。

指導員として働くには観察力や判断力、対応力、コミュニケーション能力などが必要です。ご自身が学童指導員に向いているかどうか、記事を読んで確認してみましょう。

学童指導員が向いてる人はどんな人?

学童指導員が向いてる人はどんな人?

学童指導員として働くには、どんな能力が必要なのでしょうか。

最初に学童指導員に向いている人を、以下5つのタイプ別に紹介していきます。

  • コミュニケーション能力が高い人
  • 判断力・対応力
  • 観察力がある人
  • 体力に自信がある人
  • 感情のコントロールが上手な人

コミュニケーション能力が高い人

学童指導員は、コミュニケーション能力が必要です。

学童保育所にいる子どもたちが頼りにできる大人は、学童指導員だけです。

だからこそ学童指導員は、家庭での保護者や学校での先生の代わりになれるように、子どもと接する必要があります。

指導員によく話しかけてくる子どももいますが、中にはお話しをあまりしない子もいるでしょう。

それでも、子ども1人ひとりと意思疎通できる関係性を作れていなければ、何か問題が発生したとき、対応が困難な状況に陥ってしまうでしょう。

また、学童指導員がコミュニケーションを取る相手は、子どもだけではありません。

保護者や、一緒に働く同僚とも円滑なコミュニケーションをして、信頼関係を築く必要があります。

保護者や同僚とのコミュニケーションがスムーズに取れて初めて、子どもたちにとって安心できる、学童保育所という居場所を作れるのではないでしょうか。

判断力・対応力がある人

前述した通り、小学生くらいの年頃の子どもは、とても活発です。

子どものケガやケンカなどの問題が発生したとき学童指導員は、その事実をすばやく把握し、自分はどう動くべきか判断して、即座に対応に入ることが必要です。

だからこそ、学童指導員には、判断力と対応力が欠かせません。

観察力がある人

観察力がある人は、学童指導員に向いています。

学童保育所で預かる、小学生くらいの年ごろの子どもは、エネルギーに満ちています。

活力ある子どもたちが集う学童保育には、トラブルもあるでしょう。

だからこそ、学童指導員は常に、1人ひとりの子どもが今、どこにいて何をしているか、目を配る必要があります。

体力に自信がある人

学童保育所と保育所の一番の違いは、学童保育所では就学児(小学生)を預かるところです。

小学生はエネルギーにあふれ、元気いっぱいで夢中になって遊びます。

そのような子どもたちと一緒に遊んだり、安全確保のために見守ったりするためには、ある程度の体力が不可欠です。

だからこそ、学童保育所では未就学児を預かる保育所よりも、体力に自信のある人材が重宝され、おすすめできる職場です。

感情のコントロールが上手な人

元気いっぱいの小学生を数十人相手にするのにも、かなりエネルギーを使いますよね。

中には簡単にはいうことを聞いてくれない子どももいるかもしれません。

学童指導員として働いていると、子どもに悪口を言われたり、無視されたりたりすることもあるでしょう。

度の過ぎた発言や態度には注意をすることもありますが、乱暴な言行動をする人は学童保育で働くことは難しいでしょう。

落ち着いた対応ができ、自分の感情をしっかりコントロールできる人が、向いているといえます。

学童指導員の仕事をするメリット

保育士が学童指導員として働くと、どんなメリットが得られるのでしょうか。

ここからは、学童指導員として働く5つのメリットを紹介していきます。

  • 同じ時間帯で勤務することが多く働きやすい
  • 人間関係の悩みが少ない
  • 教育面でのサポートができる
  • 働きながら資格が取れる
  • 子どもの成長を実感できる

同じ時間帯で勤務することが多く、働きやすい

学童保育所は、平日・土曜日ともに、開所時間が明確に定められているため、指導員の勤務時間も決まっており、勤務時間が大きくかわることは少ないことが想定されます。

メインとなる平日勤務では、子どもとの関わりは放課後の時間となり、夜は18時や19時までの勤務で、帰宅が少し遅くなる可能性もあります。

また、シフト次第で週末に丸一日の勤務が入る可能性があります。ただし、平日と比べると、預かり人数が少ないため、そこまで負担に感じることはないでしょう。

人間関係の悩みが少ない

国の策定した「放課後児童クラブガイドライン」によると、学童保育所は、40人程度の規模であることが望ましいとされていて、最大70人までと定められています。

40人程度の規模の学童保育所では、2~4人前後の指導員が働いているケースがほとんどで学童保育所で関わる職員の数は、大規模な保育園などと比べるとそう多くは無い状況です。

教育面でのサポートができる

学童保育所で預かる子どもの年齢は、小学1~3年生までが中心です。小学生となると、たとえ低学年であっても、未就学児よりもきちんとした生活能力が身に付いています。

身の周りのことはほとんど自分でできるため、それよりも宿題を見たり勉強を教えたりする機会の方が多いでしょう。

保育園とは違い、教育面で子どものサポートができることに、やりがいを感じられます。

働きながら資格が取れる

学童指導員としてキャリアアップしたい、別の学童に転職したい、学童指導員として長く働き続けたいと考えているのなら、「放課後児童支援員」の資格があると有利です。

放課後児童支援員の資格を取るには、各都道府県が行っている、放課後児童支援員認定資格研修(16科目24時間)を修了する必要があります。

学童指導員としての実務経験を積みながら、取得を目指すことも可能です。

研修を受講する条件は、以下の通りです。参考にしてください。

  • 保育士の資格を持っている
  • 社会福祉士の資格を持っている
  • 幼稚園・小学校・中学校・高校のいずれかの教員免許を持っている
  • 大学(短大を除く)や大学院で特定の専門課程を修了している

【上記の条件に当てはまらない場合】

  • 高卒以上で、児童福祉事業での実務経験が2年以上ある
  • 放課後児童クラブでの実務経験が5年以上あり、市区町村長の認定を受けている

子どもの成長を実感できる

子どもが笑顔で日々の出来事を話してくれたり、手作りのプレゼントをくれたり…あまり話してくれなかった子どもが、話してくれるようになるのも、とても嬉しいものです。

何よりも、日々の子どもたちの成長を身近に実感できる点で、やりがいを感じられます。

子どもたちと信頼関係を築きながら、長い時間をともに過ごし、長期間にわたって、成長を見つめ続ける経験は、学童指導員にとって、かけがえのない財産となるでしょう。

学童指導員に向いてる人まとめ

学童指導員に向いているのは、以下5つのタイプに当てはまるような人です。

  • 観察力がある人
  • 判断力・対応力がある人
  • コミュニケーション能力が高い人
  • 体力に自信がある人
  • 感情のコントロールが上手な人

学童指導員は、やりがいが大きく、働き方にもメリットの多い仕事です。

求人も多く、指導員として働くこと自体のハードルは決して高くないため、まずは挑戦してみることをおすすめします。

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