保育園の管理職は、園長と主任保育士の2つの役職を指します。管理職は業務の幅が広く、責任の範囲が広い仕事ですが、その分やりがいの大きい仕事です。

この記事では、管理職の待遇や仕事内容、必要な条件を解説します。管理職に興味があれば、ぜひご一読ください。

保育園の管理職とは

保育園の管理職とは、一般に、園長と主任保育士の2つの役職を指すことが多いようです。

管理職は各園に1人ずつ配置され、園長は保育園の代表者として、園の運営や経営に関わる業務を行い保育園全体の責任者です。

一方、主任保育士は園長のサポートのほか、各クラスのサポートや地域との交流窓口など、幅広い業務に携わります。

管理職の給料はどのくらい?

保育園における管理職は、責任ある仕事を行います。そのため、「管理者手当」のような手当が給与に追加されることがあります。

具体的な給与月額(賞与込み)は常勤職員の場合、以下の表に示す通りです。

役職給与月額(賞与込み)
園長(施設長)581,997円
主任保育士473,532円
保育士348,119円

※2024(令和6)年3月調べ

参考:こども家庭庁「令和6年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果<速報>

主任保育士は、一般保育士と比べて給与が13~20万円ほど高く、さらに園長となると給与が20~30万円近く高くなります。

管理職の仕事内容

管理職の仕事内容

ここからは、主任保育士と園長の、具体的な仕事内容をみていきましょう。

主任保育士の仕事内容

主任保育士の主な仕事は、保育園の代表者である園長の補助業務に加え、クラス内の環境整備や保育計画・指導書の確認、保育士との連携など、園全体の仕事が多くあります。

具体的には、以下のような仕事に携わります。

・園長のサポート
・保育計画や指導書の作成
・行事やイベントの企画、運営
・保育士の業務やシフトの管理、調整
・保育士やクラスのサポート
・保育士の教育
・保護者対応、相談窓口
・備品や教材の選定、管理
・園見学の窓口、対応
・地域の窓口、対応、連携

保育園の運営に重要な、保育計画や指導書の作成、行事やイベントの企画・運営のほか、保育士の業務やシフトの調整、教育・指導やクラスにヘルプで入ることもあります。

他には施設の環境整備や保護者・地域の方々など、園外との連携も重要な仕事も行います。

園長の仕事内容

園長の最大の仕事は、園の経営管理を行うことです。

同時に、園の代表者・責任者、つまり「園の顔」として園内のスタッフや子ども・保護者の方々以外にも他園や行政など、園外のさまざまな人と関わります。

具体的には、以下のような仕事に取り組みます。

・保育方針の策定、見直し
・経費や人件費などの管理
・園内事案の最終決定
・施設や設備の安全管理
・衛生管理、感染症対策
・保育士のマネジメント
・保護者対応
・会議や行事への参加、あいさつなど
・地域や行政との連携

園のスタッフや子どもたちの状況や様子を把握し、園の代表者としての仕事を行います。

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管理職のやりがい

ここまで紹介してきた仕事内容からもわかるように、保育園の管理職はさまざまな業務を行います。多岐にわたる仕事は、それだけ大きなやりがいを感じられる仕事でもあります。

ここからは、主任保育士と園長それぞれのやりがいをみていきましょう。

主任保育士のやりがい

主任保育士の仕事は、園全体の管理・保育の運営に携わること。特に重要なのが、保育士の業務やシフトの管理・調整や、スタッフの教育・フォローといった、保育士への対応です。

そのため、周囲の保育士と信頼関係が築けること、保育士の成長を感じられることが、主任保育士の一番のやりがいなのではないでしょうか。

ほかにも、以下のようなやりがいを感じられるでしょう。

・園の管理・運営に深く関わることができる
・周囲から信頼され、評価される
・保育士としての経験値やスキルが上がる
・キャリアアップを目指せる
・仕事の実績が給与に反映される

園長のやりがい

園長は、保育園の代表者・責任者として、園の経営管理を行います。

園運営のをより良くする大切な仕事ですが、リーダー職としてのやりがいを、日々感じることができるでしょう。

特に、自分の理想の保育の実現を目指せるという点は、大きなやりがいだといえます。

園長のやりがいとして以下のようなやりがいを感じられるでしょう。

・園の保育理念や方針を実現しやすい
・リーダーとしてチームづくりができる
・人材育成に携わることができる
・責任ある仕事に誇りを味わえる
・仕事の実績が待遇に反映される

管理職になるためのポイント

主任保育士や園長への昇進要件は、自治体や園ごとの規定(処遇改善手当の要件など)によって異なります。しかし、子ども家庭庁が出している管理職についての資料を見ると、ある程度の「傾向」が見えてきます。

ここでは、国の資料をもとに、管理職になるための目安をご紹介します。あくまで傾向であり絶対条件ではありませんが、キャリアプランの参考にしてください。

主任保育士になるためのポイント

現状、主任保育士になるには、以下の条件が求められるようです。

・ミドルリーダー(専門リーダーなど)の経験
・園をよくする気持ちと実力がある

まずベースとして、国の仕組み(処遇改善等加算II)にある通り、まずは職務分野別リーダーや副主任といった「ミドルリーダー」の経験を積むことが一般的なステップです。

そのうえで重要視されるのが、「園をもっとよくしていきたい」という意欲やリーダーシップです。

実際、こども家庭庁の調査(令和6年度)などのデータを見ると、主任保育士の平均勤続年数は20年以上となっており、ベテラン層が中心ですが、これはあくまで平均の話。必ずしも「長く働かないとなれない」わけではありません。

園の課題に気づき、改善していこうとする「園をよくする気持ち」や行動力が評価されれば、主任に抜擢されるケースは十分にあります。年数よりも、その人自身の意識や実力を見る法人もあるでしょう。

参考:厚生労働省「保育士等(民間)のキャリアアップの仕組み・処遇改善のイメージ

  • 主任保育士になるためにできること

日々の業務をスムーズに回す「段取りの良さ」や、トラブルが起きても動じない「対応力」は、園を運営していくうえで欠かせません。

いくら経験年数が長くても、ただ漫然と仕事をこなしているだけでは、リーダーとしての信頼を得るのは難しいでしょう。逆に言えば「この人なら園を任せられる」と思わせる熱意と能力があれば、チャンスは巡ってきます。

もし「意欲も実力もあるのに、今の園では年功序列でポストが空かない」という場合は、実力主義の園へ転職を考えるのも一つの方法です。

園長になるためのポイント

現状、園長になるには、以下の条件が求められるようです。

・園の経営や運営を担う責任感とスキル
・保育士としての一定のキャリア

一般的には、ミドルリーダーや主任を経て、長く経験を積んでから園長になる……というイメージが強いかもしれません。 実際、国のデータ(令和6年度 経営実態調査)を見ても、園長の平均勤続年数は私立で26.8年、公立で29.8年と、25年以上働くベテランがその多くを占めています。

しかし、これはあくまで「平均的なルート」に過ぎません。

必ずしも主任を経験していなくても、園長になる場合もあります。 特に、新しくできた保育園や、複数園を運営する法人などでは、年功序列や役職現在のにとらわれない人事もあります。マネジメント能力や園をよくする意欲が高くそれに見合ったスキル・伸びしろがあれば、園長に抜擢されるケースもあるでしょう。

参考:厚生労働省「保育士等(民間)のキャリアアップの仕組み・処遇改善のイメージ
   子ども家庭庁「幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査

  • 園長になるためにできること

園長は、保育園の代表者・責任者として、園の経営管理を行います。

経営・運営を安定させる事務能力に加え、園全体の状況を把握できる視野の広さと、さまざまな人々と折り合いをつけていくコミュニケーション力が求められるでしょう。

しかし、どれだけ経験が豊富で能力が高くても、園長は園に1つの役職で狭き門です。

もし、勤務先の保育園で園長になるのが難しそうなら、転職を検討するという手もありでしょう。

保育園の管理職まとめ

保育園の管理職は、園長と主任保育士の2つの役職を指すことが多くあります。

管理職は各園に1つずつ配置されており、園長は保育園の代表者・責任者として、園の運営や経営に関わる業務を行います。

一方の主任保育士は、園長のサポートのほか園全体の環境整備、各クラスのサポートや現場で働く保育士の教育・指導、地域との交流窓口など、幅広い業務に携わります。

仕事の幅が広い管理職ですが、その分給料は高く、やりがいも大きい役職です。

保育士としてキャリアアップしたいなら、管理職を目標にするのもよいでしょう。もし、現在の勤務先で管理職になるのが難しそうなら、転職という手段もあります。

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