保育士として働くなかで、「休みはどのくらい取れるの?」「シフト制って実際どうなの?」と気になる方も多いのではないでしょうか?
なかには、人手不足や慣習的な運営の影響で、十分に休みがとれない職場に悩んできた方もいるかもしれません。
この記事では、保育士の休みの取り方や、シフト制の仕組み、週休2日の働き方がどのように実現されているのかを分かりやすく解説します。
これからの働き方を見直すヒントとして、ぜひ参考にしてみてください!
保育士の働き方は「シフト制」が基本!
保育士の働き方は、多くの園でシフト制が採用されています。これは、開園時間が長く、園によって子どもを預かる時間帯が異なるためです。
一般的には、早番・中番(日勤)・遅番をローテーションで担当します。時間帯は園によって多少異なりますが、例としては以下のとおりです。
- 早番 : 7:00~16:00
開園準備や登園対応を中心に担当
- 中番(日勤) : 8:30~17:30
日中の保育をになう基本シフト
- 遅番 : 10:00~19:00
夕方以降の保育やお迎え対応、閉園業務を担当
また、土曜日に出勤する場合でも、振替休日を設けるのが一般的です。
土曜出勤=休みが減るわけではなく、平日に代休を取得できる園も多くあります。
このように、保育士のシフト制は不規則になりがちな一方で、園の運営と職員の休みを両立させるための働き方として導入されています。
ここが違う!「週休2日制」と「完全週休2日制」

求人情報でよく目にする「週休2日制」と「完全週休2日制」ですが、名前が似ているため違いが分かりにくいと感じる方も多いのではないでしょうか?
実はこの2つは休みの取り方に明確な違いがあります。まずは、それぞれの働き方について具体的に見ていきましょう。
週休2日制の休み方
週休2日制とは、1ヶ月や一定期間の中で、週2日の休みが確保されている働き方を指します。そのため、すべての週で必ず2日休めるわけではありません。
たとえば、ある週は2日休みがある一方で、別の週は1日休みになるケースもあります。
保育園では、行事や人員配置の都合により、繁忙期に出勤日が多くなる代わりに、別の週で休みを調整するといった運用がされることもあります。
「週休2日制」と書かれている場合は、毎週の休日日数ではなく、全体として2日休みが確保されているかという点を理解しておくことが大切です。
完全週休2日制の休み方
完全週休2日制は、1週間の中で必ず2日休みがある働き方です。曜日は固定の場合もあれば、シフト制で変動する場合もありますが、週ごとの休日日数が減ることはありません。
保育園の場合、土曜日に出勤した際は、同じ週の平日に振替休日を設けるのが一般的です。土曜出勤があっても、週の休日日数は確保されます。
毎週の休みが安定しているため、プライベートの予定を立てやすい点も、完全週休2日制の特徴です。
どっちが良い?「平日休み」と「土日休み」の違い
保育士の求人では、「土日休み」「平日休み」といった表記を見かけることがあります。
どちらが良い・悪いというものではなく、生活スタイルや重視したいポイントによって向き・不向きが分かれるのが特徴です。
それぞれの休み方のメリットを知っておくことで、自分に合った働き方を選びやすくなります。
土日休みのよさ
土日休みの最大のメリットは、家族や友人と予定を合わせやすいことです。
学校行事やイベント、習い事などが土日に集中しやすいため、家庭との両立を重視したい方には向いています。
また、世間一般の休みと同じリズムになることで、「周りと休みが合わない」といったストレスが少ない点も特徴です。
一方で、土日は保育園の行事やシフト調整が入りやすい園もあるため、行事前後は忙しくなりやすい点は理解しておくと安心です。
平日休みのよさ
平日休みは、混雑を避けて自分の時間を確保しやすいのが大きな特徴です。
役所の手続きや病院、買い物などをスムーズに済ませられるため、用事が多い方には便利な働き方といえます。
また、土日に出勤する代わりに平日が休みになるケースでは、連休をとりやすい、希望休が通りやすいといったメリットを感じる方もいます。
人が少ない時間帯にリフレッシュできるため、「休みの日は静かに過ごしたい」という方には、平日休みが合っているでしょう!
保育士の「長期休暇」の実態。夏休み・年末年始は?
保育士は子どもを預かる仕事のため、一般的な会社員のように一斉に長期休暇をとるのは難しいと感じる方も多いかもしれません。
ただし、実際には園の運営体制に合わせて、休みを確保できる仕組みが整っている園も多くあります。
夏休みやお盆の時期は、完全に休園するケースは少ないものの、シフトを調整しながら順番に休みをとるのが一般的です。有給休暇と公休を組み合わせて、数日から1週間程度の休みをとる保育士も珍しくありません。
一方、年末年始は比較的しっかり休める園が多く、12月29日~1月3日頃まで休園となるケースも見られます。
また、ゴールデンウィークについても、祝日は休園となる保育園が多いため、園によっては前後の平日を含めてシフト調整がおこなわれることもあります。
このように、保育士の長期休暇は自由にとれるわけではありませんが、計画的に調整すれば、まとまった休みを確保することは十分可能です。
保育士は有給休暇を取れる?取得率の現状
「保育士は忙しくて有給休暇をとりにくい」というイメージを持たれがちですが、調査結果を見ると、一定程度は取得できていることが分かります。
また、2019年4月から、一定条件のもと有給休暇については年5日以上の取得が義務化され、保育士もこの制度の対象となっています。
ここでは、実際の調査データをもとに、保育士の有給取得状況を客観的に見ていきます。
データで見る保育士の有給取得の実情
全国社会福祉協議会の調査から、保育士の年次有給休暇の取得状況は、園の運営主体や施設の種類によって差があることが分かっています。
全体では「3~6日」取得しているケースが多い一方で、公設民営や民設民営の園では、「10~15日」取得している割合が多く、運営体制によって有給のとりやすさに違いが見られます。
施設別でも、認可保育園では「3~6日」が多いのに対し、幼保連携型こども園では「7~9日」が最多となっています。
なお、有給休暇とは別に設定されている年間休日数についてみると、厚生労働省の調査では、保育士を含む医療・福祉分野の平均は約114日です。
全企業平均(約116日)と比べても、極端に少ない水準ではありません。
年間休日数が「120日~129日」の層がもっとも多いことから、所定休日だけでも一定の休みが確保されている園が多いことが分かります。これにくわえて、有給休暇を活用することで、更に休みをとりやすくなります。
有給休暇を取りやすい園の特徴
同じ保育士でも、有給休暇の取りやすさは園によって大きく異なります。比較的取得しやすい園には、いくつか共通した特徴があります。
たとえば、以下のような点です。
- 職員数に余裕があり、シフトが調整しやすい
- 有給休暇の取得を前提に、年間の人員配置が組まれている
- 園全体で「休みをとるのは必要」という雰囲気がある
- 有給取得ルールや流れが明確に決まっている
- 主任・園長クラスが率先して有給を取得している
- フリー保育士や補助職員が余裕を持って配置されている
求人情報を見る際には、有給日数の表記だけでなく、実際に取得しやすい体制が整っているかを確認することが大切です。
園見学や面接の場で、有給休暇の取り方について質問してみるのも1つです。
参考:
全国保育協議会「全国保育協議会会員の実態調査報告書2016」
厚生労働省「令和6年就労条件総合調査」
厚生労働省「年次有給休暇の時季指定義務」
心も体もリフレッシュ!休日に「しっかり休む」ためのコツ

忙しい毎日を送る保育士にとって、休日をどう過ごすかは心身の回復に大きく影響します。
ただ休むだけでなく、「きちんと休めた」と感じられる時間をつくることで、翌週の働きやすさも変わってきます。
ここでは、無理なく実践できる「しっかり休むためのコツ」をいくつかご紹介します。
自分にあったリフレッシュ方法を見つけてみてはいかがでしょうか。
仕事を考えない時間を意識的につくる
休日でも、つい仕事の段取りや子どもの様子を思い浮かべてしまう方も少なくありません。だからこそ、「この時間は仕事のことを考えない」と決めた時間をつくることが大切です。
仕事道具を目に入れないなど、スマホの仕事連絡ツールを見ない、仕事と距離を置く工夫をするだけでも、頭の切り替えがしやすくなります。
疲労を翌週に持ち越さない過ごし方をする
休日は、疲れを回復させるための大切な時間です。睡眠不足のまま過ごしたり、無理に予定を詰め込みすぎたりすると、かえって疲れが残ってしまうこともあります。
十分な睡眠をとる、早めに体を休めるなど、「回復を最優先にする休日」を意識することで、翌週を楽に迎えやすくなります。
何もしない時間をあえてつくる
「貴重な休みだからこそ、何かしなければ」と感じてしまいがちですが、心と体を休めるためには、あえて何もしない時間をつくることも大切です。
予定を入れずに自分の時間を大切に過ごすことで、休みの時間を心身の回復に充てやすくなります。
体を動かして気分をリセットする
ずっと家で休んでいると、気分が切り替わりにくい場合もあります。そんなときは、散歩や軽いストレッチなど、無理のない範囲で体を動かすのがおすすめです。
体を動かすことで血流が良くなり、気分転換やリフレッシュにつながりやすくなります。
仕事中はスキマ時間に「何をするか」を決めておく
休日にしっかり休むためには、仕事中の過ごし方も重要です。
午睡中や園児の人数が少ないタイミングなど、短いスキマ時間は意外と発生します。
その時間に何をやるかを事前に決めておくと、「何をしようか考えているうちに時間が終わる」という無駄を防げます。
書類作業や準備を計画的に進めることで、仕事を勤務時間内で完結しやすくなり、休み明けの仕事を軽減することができます。
結果として休み明けのことを考えずしっかり休めるようになります。
保育士の休みまとめ
保育士の休み方は、働く園によって大きく異なります。同じ「保育士」という仕事でも、シフトの組み方や休日の考え方は園ごとに違うため、一概に「休みが少ない」「大変」とは言い切れません。
シフト制や平日休みも、見方を変えれば、混雑を避けて予定を入れられる、平日に用事を済ませやすいなど、プライベートを充実させやすい働き方でもあります。
大切なのは、「土日休みを重視したい」「年間休日をしっかり確保したい」など、自分がどのような休み方を望んでいるかを明確にしたうえで、園を選ぶことです。
もし、求人票を見ても、「どこをチェックすればいいのか分からない」「実際の休みのとりやすさが不安・・・」と感じた場合は、保育士人材バンクにご相談ください!
求人票だけでは分かりにくい、実際のシフトの考え方や休みのとりやすさについても、園のリアルな情報を踏まえながらご案内しています。
働き方に不安がある方は、ぜひ一度ご相談ください。