保育士として働くなかで、「平均年齢はどれくらい?」「年齢を重ねても続けられる仕事なの?」と感じたことはありませんか?
実は、保育士の平均年齢は、公立か私立かによっても違いがあります。
この記事では、厚生労働省のデータを参考に、年齢ごとの年収や働き方の違いを整理し、安心して長く働ける職場選びのヒントを紹介します。
保育士の平均年齢はどのくらい?

「年齢を重ねれば年収は自然に上がっていくのか」、「何歳くらいで伸びが鈍くなりやすいのか」は、将来を考えるうえで気になるポイントですよね。
まずは、公的なデータから業界全体の傾向を見てみましょう。
厚生労働省の資料によると、保育士(男女計)の平均年齢は36.7歳。一方、全産業平均は平均年齢43.1歳となっており、保育士は全体と比べて年齢が若いことが分かります。
このことから、保育の現場は20~30代の層が厚く、同世代と働きやすい業界といえるでしょう。
また、男女別にみると、男性は平均年齢31.9歳、女性は37.0歳と差があります。平均値からは、男性保育士は比較的若い層が中心で、勤続年数が短くなりやすい傾向も読み取れます。
【公立と私立】平均年齢に違いはあるの?
まず全体像として、厚生労働省の資料では保育士(男女計)の平均年齢は36.7歳と示されています。
一方で、公立と私立を平均年齢で比較できるデータはありませんが、同資料から、年齢構成の違いを把握することは可能です。
| 運営主体 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代以上 |
| 公営(公立) | 20.8% | 23.1% | 28.9% | 27.2% |
| 私営(私立) | 51.2% | 22.1% | 17.4% | 9.3% |
この数字から、公立は40代以上が多め(ベテラン層が厚い)になりやすく、私立は20代が厚い(若手が入りやすい)ことが分かります。
【参考】
厚生労働省:保育士の現状と主な取組
厚生労働省:(10) 正規保育士の61.5%が20~30代
年齢と年収の相関関係|何歳で給料は頭打ちになる?
「年齢を重ねれば年収は自然にどんどん上がるのか」、「何歳くらいで伸びが止まりやすいのか」は、将来設計を考えるうえで気になりますよね。
まず押さえておきたいのは、保育士の年収は急に上がるというより、経験や役割に合わせて少しずつ積み上がっていく形になりやすい点です。
たとえば、厚生労働省の調査によると、20代前半(20~24歳)の保育士は月給目安が約23.6万円、賞与が約51.8万円で、年収目安は約335万円です。
20代後半(25~29歳)になると、月給目安が約25.8万円、賞与が約62.7万円で、年収目安は約372万円となり、20代の中でもじわじわ伸びる様子が見えてきます。
※年収目安=月給×12+賞与(「千円」単位のため、万円換算)
年収の伸びは年齢よりも「役割」と「仕組み」で決まる
では「頭打ち」はいつ起きるのかというと、何歳で一律に止まるというより、役割や仕組み次第で伸びが鈍くなりやすいタイミングが変わるのが実態です。
たとえば、役職がつきにくい・昇給基準が見えにくい職場だと、年齢を重ねても上がり幅が少なくなり、「上がらなくなった」と感じやすくなります。
逆に、リーダー・副主任などの役割が明確だったり、処遇改善の配分ルールや評価制度が開示されている職場では、年齢というより「役割と評価」に連動して伸びやすいため、同じ年齢でも差がつきやすくなります。
つまり、年収が伸び悩むかどうかは「年齢」だけで決まるものではありません。
役割が増えるタイミングや、どのような手当・昇給ルールが用意されているかまで含めて見ることで、年収の伸びが止まりにくい選択肢を見つけやすくなります。
【参考】
e-Stat:令和6年賃金構造基本統計調査
平均年齢から読み解く「職場の雰囲気」と「自分に合う園」の選び方
園の平均年齢は、働き始める前に職場の雰囲気や働き方を想像するヒントになります。
どちらが良い・悪いかではなく、自分の性格や今のライフステージに合うかどうかで考えることが大切です。
若い世代が多い園に向いている人
20代の保育士が多い園は、明るく活気があり、同世代同士で相談しやすい雰囲気が特徴です。新しい保育方法や行事のアイデアにも前向きで、チャレンジしやすい環境といえるでしょう。
また、年齢や経験年数が浅くても、リーダー業務や担当を任されるケースがあり、比較的早い段階から昇給や手当アップを目指しやすいというメリットもあります。
同世代と切磋琢磨しながら成長したい方や、早めに収入アップを目指したい方には、若い世代が多い園が向いているでしょう。
幅広い年齢層がいる園に向いている人
20代から50代以上まで、さまざまな年齢層が在籍している園は、相談相手が見つかりやすいケースが多でしょう。
経験豊富な先輩から学びつつ、若手の意見も取り入れられやすいため、チームワークを大切にした保育がしやすい環境といえます。
「困ったときにすぐ相談できる環境がいい」「長く安心して働きたい」という方に向いている園です。
ベテラン層が多い園に向いている人
40代以上のベテラン保育士が多い園は、落ち着いた雰囲気で、保育の進め方や業務の流れが安定していることが多い傾向にあります。
主任やリーダーなどの上のポジションがすでに固定されており、役職に就くチャンスは多くないケースも見られます。
「丁寧な保育を学びたい」、「安定した環境で腰を据えて働きたい」という方には向いていますが、変化やスピード感を重視したい方は、事前に園の雰囲気を確認しておくと安心です。
保育士の平均年齢まとめ

保育士の平均年齢や勤続年数、年齢別の年収データを見ると、保育の現場は20~30代が多い一方で、働き方や職場環境によって続けやすさや収入の伸び方に差が出やすい業界であることが分かります。
また、公立と私立では年収の考え方や昇給の仕組みが異なり、「若いうちに昇給を目指しやすい環境」「安定して長く働きやすい環境」など、どちらが合うかは年齢やライフステージによって変わるのも特徴です。
大切なのは、平均年齢や年収の数字だけで判断するのではなく、自分の今とこれからに合った職場を選べるかどうかです。
年齢構成、昇給の仕組み、サポート体制まで含めて見ることで、無理なく長く働ける選択肢が見えてきます。
もし今「今の職場でこのまま続けられるのか不安」、「年齢を重ねても働きやすい園を知りたい」と感じているなら、一度情報を整理してみるのもひとつです。
保育士人材バンクでは、年齢や経験、働き方の希望を踏まえながら、一人ひとりに合った職場選びをサポートしています。
転職を前提にしなくても、今後の働き方を考える相談からでも大丈夫です。気になることがあれば、ぜひ気軽に活用してみてください!