保育士資格を持っているけれど、「今の働き方を見直したい」「もっと自分に合った職場で働きたい」と感じている方も多いのではないでしょうか?

実は、保育士資格は保育園以外にも、教育や福祉、地域支援などさまざまな場面で活かせるチャンスがあります。

この記事では、保育士資格を活かせる仕事41選をジャンル別にご紹介します。

転職を成功させるためのポイントも解説しているので、新しい働き方を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

保育士資格を活かせる仕事【保育関係】

保育士資格を活かせる仕事といえば、やはり保育園を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?

ここでは、認可保育園をはじめ企業内保育や一時保育、病児保育など、多様化が進む保育現場をご紹介します。

「こんな働き方もあるんだ!」と新たな選択肢に出会えるはずです。

①認可保育園

国の基準に沿って運営される安心感のある職場。年齢別のクラス編成や行事など、保育士としての基礎をしっかり学べる環境です。

分業体制でチームワークを活かして働きたい方にピッタリです。正社員・パート・派遣社員など求人も豊富です。

②小規模保育園

0~2歳児を中心とした少人数の保育園で、子ども1人ひとりにしっかり寄り添えるのが魅力です。アットホームな雰囲気で、家庭的な保育を大切にしたい方におすすめの環境。

人間関係も密になるため、丁寧な関わりを求める方に向いています。

③認可外保育園

公的基準に縛られず、園ごとの方針で運営されているため、英語・モンテッソーリなど個性豊かな保育ができます。

自由度の高い環境で、自分の得意分野を活かしたい方にピッタリです。園によって雰囲気が異なるので、見学して比較するのがおすすめです。

④院内保育所

病院で働く職員のお子さんを対象にした保育所で、落ち着いた少人数保育が基本。医療スタッフとの信頼関係が大切で、体調管理や夜間保育に携わることもあります。

静かな環境で丁寧に保育したい方に向いています。

⑤企業内保育園

企業が設置・運営する保育園で、おもに従業員の子どもを預かります。保護者と密に関わる機会が多く、比較的落ち着いた雰囲気の中で働けることが多いのが特徴です。

企業が母体となるため一定の安定感があり、ワークライフバランスを大切にしたい方にもおすすめです。

⑥託児所・キッズルーム

商業施設やフィットネスクラブなどに併設された一時保育施設。短期間の預かりが中心なので、パートや副業としても働きやすい環境です。

子どもと楽しく関わりながら、自分のライフスタイルに合わせて働きたい方に向いています。

⑦病児・病後児保育

体調不良や病気の回復期にある子どもを預かる専門的な保育。看護師との連携のもと、安心して過ごせるよう丁寧にサポートします。

体調の変化に気づける観察力や、優しく寄り添う姿勢を活かしたい方におすすめです。

⑧夜間保育園

夕方から深夜まで開園している保育園で、生活リズムが夜型の方に向いています。就寝前の安心感を支える保育が中心で、子どもとゆったり関わる時間も豊富!

夜勤手当がつく場合がほとんどで、収入面でのメリットもあります。

⑨休日保育・一時保育

土日や祝日、または一時的な利用に対応する保育スタイル。毎回違う子どもと接するため、新鮮な気持ちで働けます。

臨機応変な対応力が求められますが、短時間勤務やライフスタイルに合わせた働き方をしたい方に最適です。

⑩保育ママ(家庭的保育者)

自宅や専用施設で少人数の子どもを預かる、家庭的な保育スタイル。自治体の研修や登録が必要ですが、子どもと密に関われるのが魅力です。

家庭的な雰囲気の中でじっくり保育をしたい方や、開業を目指す方にもおすすめです。

⑪居宅訪問型保育(ベビーシッター型)

利用者の自宅で1対1の保育をおこなうスタイル。家庭ごとの個性に合わせた保育ができ、自分らしい関わり方を大切にしたい方にピッタリ!

時間の融通が利きやすく、プライベートとの両立を重視する方にもおすすめです。

保育士資格を活かせる仕事【教育関係】

保育士資格は、保育園だけでなく“教育・福祉”の場でも活かせます。

子どもの成長を見守りながら、知育や生活の基本、思いやりやマナーを伝える力は、教育現場でも求められるスキルです。

ここでは、幼稚園や認定こども園、幼児教室など、保育と教育が交わる職場をご紹介します。

⑫認定こども園

保育園と幼稚園の機能を兼ね備えた施設で、0~5歳の幅広い年齢層を対象とします。

教育と保育の両方に携わるため、柔軟な対応力が求められますが、子どもの成長を多角的に支えたい方にはやりがいのある職場です。

⑬幼稚園

文部科学省の管轄で、3歳~就学前の子どもに教育をおこなう施設。生活習慣や協調性、集団活動を重視した教育カリキュラムに沿って進めます。

年間行事などのイベントも多く、チームでの連携力やリーダーシップを磨ける機会も豊富!教育的視点で子どもと関わりたい方におすすめです。

保育の経験を活かすことができますが、幼稚園教諭免許を持っていることが必要です。

⑭幼児教室

知育や受験対策、個別の発達支援などを目的とした少人数制の教室です。遊びを通して学ぶスタイルが中心で、子どもの成長を間近で実感できます。

「教えること」が好きな方や、落ち着いた環境で働きたい方に向いています。

⑮インターナショナルスクール

英語を使って保育・教育をおこなうスクールで、保育士資格が英語スキルとあわせて活かせます。

異文化に触れながら、グローバルな感性を育てる保育に携わりたい方にピッタリ!英語を活かしたい方にもおすすめです。

⑯オルタナティブ教育(モンテッソーリなど)

1人ひとりの自発性や個性を尊重する教育スタイルで、モンテッソーリやシュタイナーなどが有名です。

子どもの「やりたい」を大切にしたい方や、既存の枠にとらわれず関わりたい方に向いています。

⑰プレスクール

就学前の子どもを対象とした早期教育の場で、英語や知育活動を重視する園も多くあります。

語学や教育分野にも興味がある方なら、さらにやりがいを感じられるはずです。

保育士資格を活かせる仕事【福祉関係】

保育士資格は、子どもの“生活”や“心のケア”を支える福祉の現場でも幅広く活かされています。

発達支援や障がい児支援、家庭支援など、より専門性が求められる分野だからこそ、保育士のやさしさや寄り添う力が大きな力になります。

ここでは、福祉関係の職場を具体的にご紹介します。

⑱放課後等デイサービス

障がいのある子どもたちが、放課後や休日に通う療育・支援の場です。個別対応が基本で、子どもの発達段階に合わせた関わりができます。

1人ひとりの成長に寄り添い、できることを増やすサポートをしたい方に向いています。

⑲児童発達支援施設・センター

未就学の子どもを対象に、言葉や運動、社会性の発達を支援する施設です。専門職との連携も多く、チームで子どもの育ちを見守ります。

保育の経験を活かしながら、より専門的な知識も深めたい方におすすめです。

⑳知的障がい児施設

日常生活の支援を通じて、知的障がいのある子どもの自立を支える施設です。生活リズムの安定や、社会性を育てる関わりが大切になります。

長期的に信頼関係を築きながら、子どもの成長を見守りたい方にピッタリです。

㉑知的障がい児通園施設

日帰りで通う通園型の施設で、家庭と連携しながら療育や生活支援をおこないます。保育園に近い雰囲気もあり、保育士としての経験やスキルが活かせます。

家庭とつながりながら、日常に寄り添うサポートがしたい方にはおすすめです。

㉒盲ろうあ児施設

視覚や聴覚に障がいのある子どもへの支援をおこなう施設です。感覚に配慮したコミュニケーションが求められます。

専門性は高いですが、一つひとつの関わりが子どもの安心と自信につながるやりがいのある職場です。

㉓肢体不自由児施設

肢体に障がいをもつ子どもが日常生活を送る中で、保育・療育・介助など幅広い支援をおこないます。

医療やリハビリとの連携も多く、チームで子どもの「できる」を広げたい方に向いています。

㉔重症心身障がい児施設

医療的ケアが必要な子どもへの支援をおこなう施設です。看護師や療法士と連携しながら、日常の安心や笑顔を大切にします。

専門的な支援が求められますが、保育士の関わりが子どもたちの穏やかな日常や心の安定につながる魅力的な仕事です。

㉕情緒障がい児短期治療施設

心のケアを必要とする子どもたちが一定期間暮らす施設です。保育士は生活支援だけでなく、信頼関係の構築が重要になります。

寄り添いながら子ども自身の力を信じ、成長を支えることに喜びを感じられる職場です。

㉖児童養護施設

家庭での養育が難しい子どもたちが暮らす施設で、生活全般を支える役割を担います。日常の中で深い信頼関係を築いていけるのが特徴です。

子どもたちの「心の居場所」になりたいと願う方に、ピッタリの環境といえます。

㉗乳児院

0歳~おおむね2歳までの子どもたちが入所する施設で、育児に近い形の保育をおこないます。食事・睡眠・抱っこなど、手厚い関わりが求められます。

赤ちゃんとしっかり関わりたい方、家庭的な保育に関心がある方におすすめです。

㉘母子生活支援施設

さまざまな事情で住まいを失った母子が、一定期間暮らせる施設です。保育士は子どもの生活支援はもちろん、母親の育児相談にも関わります。

家庭に近い環境の中で、親子が安心して生活できるようサポートする力が求められます。

㉙助産施設

経済的・家庭的に出産が難しい妊産婦が利用する施設です。赤ちゃんの誕生を迎える女性を支えながら、産後は育児の支援もおこないます。

保育士としての命のはじまりを見守り、母と子の新しい生活を支えるやりがいある職場です。

㉚里親支援機関・ファミリーホーム

家庭で暮らすことが難しい子どもを受け入れる、里親家庭や小規模住居型の養育施設(ファミリーホーム)を対象に、保育士が支援に関わります。

保育士は相談支援や研修などを通じて、子どもたちの安心できる環境づくりに貢献します。

㉛児童自立援助施設

家庭や学校での問題から自立を目指す児童を支援する施設です。生活指導や学習支援のほか、心のケアにも深く関わります。

子どもが未来に向かって一歩踏み出すための、伴奏者としての役割を果たすことができます。

㉜子ども家庭支援センター

地域の子育て家庭を支援する中核的な施設です。相談対応や家庭訪問、関係機関との連携など多岐にわたる支援をおこないます。

子どもと家庭、そして地域をつなぐ「頼れる窓口」として、保育士の視点が活かされます。

㉝児童相談所

虐待や非行など深刻なケースに対応する行政機関です。保育士は一時保護中の子どものケアや心理的なサポートをにないます。

専門性と冷静な対応力が求められますが、子どもの未来を守るための大切な役割を果たせます。

㉞子育て支援センター

未就園児と保護者が気軽に集える地域の子育て拠点です。保育士は遊びの提供や育児相談を通じて、親子をサポートします。

地域とつながりながら、子育て家庭の「困った」をやさしく受け止める役割があります。

㉟児童館

子どもたちが自由に遊び、学べる地域の遊び場です。保育士は日々の遊びやイベントを通じて、子どもの成長と交流を見守ります。

異年齢の子どもと関わる機会も多く、さまざまな個性に触れながら多様な関わり方を学べるのがポイント。

比較的ゆとりある環境で、子どもたちとじっくり向き合える働きやすさも魅力です。

㊱児童遊園

公園のような開放的なスペースにある施設で、地域の子どもたちが自由に遊べる場を提供します。

保育士は遊びの見守りや安全管理を通じて、子どもたちの安心・安全を支えます。

「地域と一緒に子どもたちの居場所をつくりたい」そんな想いのある方にピッタリです。

㊲学童クラブ(放課後児童クラブ)

共働き家庭の小学生を放課後に預かる施設です。宿題を見たり、一緒に遊んだり、家庭的な雰囲気の中で子どもの成長を支えます。

小学生との関わりに興味がある方や、放課後の時間を活かして働きたい方におすすめです。

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保育士資格を活かせる仕事【その他】

保育園や教育・福祉の現場以外にも、保育士の知識や経験を活かせる仕事はたくさんあります。

子どもや保護者と関わる場面、現場を支える立場、感性を活かせる業界など、あなたの得意や興味に合った働き方を見つけてみましょう!

㊳保育士養成校の講師・アシスタント

保育士を目指す学生を指導する仕事です。自分の現場経験をもとに、実習や授業をサポートできます。

子どもと直接関わる仕事ではありませんが、未来の保育士を育てるやりがいがあります。教育に興味のある方におすすめです。

㊴保育園運営会社

保育園を複数展開する法人や企業で、現場を支える本部スタッフとして働きます。

採用・研修・運営管理などの仕事が中心で、保育士経験を活かしながら、より広い視点で園運営に関われるのが魅力です。

㊵写真館

お宮参りや七五三、入園・卒園など、子どもの記念撮影をおこなう写真館で活躍する仕事です。保育士としての子ども対応力や、場を和ませる力が重宝されます。

可愛い瞬間を引き出すサポート役として活躍できるのが魅力です。

㊶子ども服業界

子ども服メーカーやショップなどで、お客さま対応や売り場づくりを担当する仕事です。子育て世代と接する機会が多く、保育士としての目線や親しみやすさが活かせます。

感性や接客スキルを発揮したい方にピッタリの仕事です。

転職成功のポイント

保育士資格を活かして新しい職場にチャレンジしたい方へ。転職を成功させるためには、自己分析や情報収集、伝え方の工夫がカギになります。

ここでは、実際の転職活動で意識したいポイントをご紹介します。

自分の希望条件を明確にする

「どんな働き方をしたいのか」「どんな職場なら長く続けられそうか」など、自分の希望条件を整理しておきましょう!

給与・勤務時間・人間関係・子どもとの関わり方など、譲れないポイントを可視化することで、理想に近い職場を見つけやすくなります。

これまでの経験を前向きに伝える準備をする

転職回数やブランクが気になる方も、これまでの経験が“どう成長につながったか”という視点で整理しておくことが大切です。

実習や現場で学んだこと、工夫したことを具体的に伝えられると、説得力が増します。

自分がどのように貢献できるか具体的にアピールする

「保育士として何ができるのか」を、採用側の目線でアピールすることがポイントです。

たとえば、「行事企画が得意」「保護者対応に自信がある」など、自分の強みを職場にどう活かせるかを明確に伝えましょう!

ライフスタイルとの両立を見据えて職場を選ぶ

働きやすさも大切な視点です。家族との時間、体力面、今後のライフプランなどを踏まえ、「無理なく続けられるか」を考えて職場を選ぶと、長期的に働きやすくなります。

転職エージェントや求人サイトを上手に活用する

希望に合った求人を探すなら、保育士専門の転職エージェントを活用するのもおすすめです。

条件の良い非公開求人や職場のリアルな情報を得られるほか、履歴書の添削や面接対策など、手厚いサポートが受けられます。

忙しくて情報収集の時間がとれない方や、1人での転職活動に不安を感じている方にも心強い味方です。

保育士資格を活かせる仕事のまとめ

保育士資格は、保育園以外にも、教育・福祉・企業分野など幅広い現場で活かすことができます。

「自分に合う職場が見つからなかった」、「自分には保育士は向いていないのかも・・・」
そのような理由で保育の仕事を諦めてしまうのは、とてももったいないことです。

保育園といっても、雰囲気や方針、働き方はさまざま。

あなたが本来の力を発揮できる場所は、必ず見つかります!

転職活動では、自分の希望条件や働き方を見つめ直し、これまでの経験や想いを前向きに伝えることが大切です。

不安を感じている方は、プロのサポートを受けながら進めていくのもおすすめです。

私たち保育士人材バンクでは、保育士専門のアドバイザーが1人ひとりに寄り添いながら、理想の職場探しを全力でお手伝いしています。

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