企業や会社の中に設けられる、企業内学童を知っていますか?

規則正しい勤務時間や、少人数でゆとりのある環境など、働く保育士にとってもメリットの多い職場です。

共働き世帯の増加で学童保育のニーズが高まる中、従業員支援の一環として企業側が導入している事例もあります。 そこで今回は、企業内学童について紹介していきます。

企業内学童とは?一般的な保育園との嬉しい違い

企業内学童は、企業や会社の中に設けられた学童保育園のことです。

仕事と育児の両立が難しくなる「小1の壁」や、学童の待機児童数の増加などを背景に、従業員の子どもを預かる企業内学童のサービスを行っている企業があります。

そんな企業内学童で保育士が働く場合、保育園とは以下2つの大きな違いがあります。

企業内学童と一般的な保育園の違い

  • 預かるのは小学生

企業内学童で預かる対象となるのは、1~6年生の小学生です。子どもたちの自立を支えるというやりがいある仕事です。

企業内学童の中には、一学習や遊びの支援にプラスして、企業の特色に合わせたプログラムを実施しているところもあります。

たとえば工作やクッキング、英語や音楽・スポーツなど、さまざまな取り組みを通して、子どもの成長をサポートしています。

  • 保護者は基本的に同じ企業の社員

企業内学童で預かる子どもたちの保護者は、基本的に同じ企業で働く社員です。

企業の敷地内や隣接している場所などに学童施設が設けられることがほとんどで、何かトラブルが起きたときも、保護者に連絡が繋ぎやすい環境ともいえるでしょう。

保護者や子どもはもちろん、保育士も安心感を持って働ける職場です。

ただし、企業内学童によっては、地域枠を設け、従業員以外の地域の子どもたちを預かるケースがあります。

保育士が企業内学童で働く3つのメリット

次に、企業内学童で働くメリットを紹介します。

企業内学童は、一般的な保育園や学童とは少し違った環境の場合があり企業内学童ならではの利点があります。

今回は、以下4つのメリットについて、解説していきます。

  • 企業の営業時間に合わせて規則正しく働ける
  • イベント準備が大規模施設に比べて少ない
  • 体力的なゆとりを持って長く働き続けられる

企業の営業時間に合わせて規則正しく働きやすい

前述のとおり、企業内学童では「同じ会社で働く保護者の子ども」を預かります。

保護者の就業時間が同じであれば、お迎えの時間帯も1時間前後におさまるなど、ある程度まとまる傾向があり、スタッフも営業時間内で規則正しく働きやすい環境と言えます。

ただし、企業の方針によっては、保護者のシフトに合わせて開所時間が不規則に設定されているケースもあります。

イベント準備や持ち帰り仕事が比較的少ない

大規模な施設では特に、季節の行事や大きなイベントの準備が負担になりがちです。

一方で企業内学童は、そうした行事やイベントが少なめな傾向があります。

日々の業務量の変動が比較的少ないため、残業や持ち帰り仕事も発生しにくいと言えるでしょう。

体力的なゆとりを持って働きやすい傾向にある

企業内学童での仕事は、一般的な保育園や学童よりも、体力的な負担が抑えられる傾向にあります。

学童で預かるのは小学生なので、保育園で行うようなおむつ替えや寝かしつけ、抱っこなどの身体的負担はほとんど発生しないと言えます。

夏休みなどの長期休みの期間以外は、基本的に放課後の限られた時間の預かりのみとなります。そのため、数時間ほど宿題や室内遊びのサポートをするような過ごし方がメインとなります。

ただし、企業の方針によっては、長期休み中に独自のイベントなどを実施するケースもあります。業務内容にどの程度の変化があるのか、事前に確認しておくと安心でしょう。

企業内学童の1日の仕事内容

次に、企業内学童で働く保育士の1日のスケジュールを見てみましょう。

平日は、子どもたちが小学校を下校する時間帯に合わせて学童が開所します。

スタッフは午前中やお昼前に出勤するのが一般的です。子どもたちが到着するまでの時間を利用して、受け入れの準備や事務作業、スタッフ間のミーティングなどを行います。

平日【通常学童】

時間スケジュール(例)
9~10時ごろ出勤
~12時開所準備・事務仕事・会議
部屋の掃除、環境整備、昼食やおやつの準備、備品発注、取引先とのやり取り、資料作成、シフト調整、打ち合わせなど
12~13時ごろ職員の昼食
13時ごろ~子どもたちが来所(学校の終わる時間に合わせて)
※学校との距離によっては送迎を行う場合もあります
13~14時学習サポート
14~15時室内・室外遊びの見守り
15時~おやつの提供
16~17時自由遊びの見守り
17時帰りの会
17~18時保護者への引き渡し(順次)
~19時延長保育の児童の引き渡し
18~19時ごろ退勤

一方、土日祝日や夏休み・冬休みといった長期休暇中は、子どもたちが朝から来所します。そのため、平日のような事前準備の時間は少なく、1日を通して学習や遊びの見守り・サポートが業務の中心となります。

土日祝・長期休みの期間中

時間スケジュール
7~8時ごろ※シフトによる出勤
開所準備・受け入れ(場所によっては送迎)
部屋の掃除、環境整備、備品発注、取引先とのやり取り
8~9時学習サポート
9~11時ごろ屋内外での自由遊びの見守り
11時半ごろ~昼食準備
弁当持参のほか、給食や弁当を提供する場合もある
12時~13時昼食
13~15時午後の活動見守り
おもちゃなどを使って、室内外で自由遊び
15時~おやつの提供
16~17時午後の活動見守り
屋内外での自由遊びの見守り・レクリエーションや学習プログラムを行うことも
17時帰りの会
17~18時保護者への引き渡し(順次)
迎えに来た保護者への引き渡し(送迎を行う場合もあり)
~19時延長保育の児童の引き渡し
18~19時ごろ退勤

なお、ここで紹介したスケジュールは、あくまでも一例です。学校や勤務先の学童によって、スケジュールが大きく異なる場合もあります。参考程度にご覧ください。

企業内学童に向いている保育士の特徴

ここからは、企業内学童で働くのに向いている、保育士の特徴を解説していきます。

今回挙げるのは、以下3つの特徴です。

  • 効率的に時間を活用できる
  • マルチタスクが得意
  • コミュニケーション能力が高い

効率的に時間を活用できる

企業内学童では、勤務時間のほとんどを子どもと一緒に過ごし、他の時間は事務仕事を行います。

中には、子ども同士のケンカや、突然のけが・発熱や嘔吐など、突発的なトラブルへの対応をすることもあるでしょう。

自分の仕事を勤務時間内に終わるよう、決まっている時間の中で効率的に仕事を進められる能力がある人に向いている仕事だといえます。

マルチタスクが得意

2つ目はマルチタスクが得意だという点です。マルチタスクというのは、複数の業務を同時に、あるいは短時間で切り替えながら行うことをいいます。

子どもたちが学童にいる時間帯は、数人~数十人の子どもたちを同時に見守る必要があります。

また、イベントの準備などの仕事をしているときも子どもの状況を把握しておく場面もあるでしょう。

コミュニケーション能力が高い

3つ目の点は、コミュニケーション能力の高さです。

企業内学童の保育士は、子どもたちや保護者、職員同士と関わりながら働くため、コミュニケーションがいくつも発生します。

日頃から子どもたち1人ひとりとしっかりコミュニケーションを取り、信頼関係を築いておくことで、子どもから頼ってもらえる存在になれます。

子どもとの信頼関係が築けていれば、いざというときに、子どもが助けを求めてくれたり、些細な様子の違いに気がつけたりして、トラブルを未然に防げるかもしれません。

企業内学童で保育士の新しいキャリアを築こう

保育園とは違い、小学生を預かる場所で保育士も活躍できる職場の1つです。

企業内学童でなら保育園とは違う、また違うやりがいと新しいキャリアを築けるでしょう。

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