保育士が退職する旨を上司に伝える場合、「退職理由や伝え方」「退職届の書き方」など悩むことがたくさんありますよね。

退職したい理由は人によってさまざまですが、できれば職場の方とトラブルを起こさずに、円満に退職したいところ。

今回は、退職を考えている保育士さんに向けて、「退職理由の例文や「ポジティブな伝え方」などご紹介します。

目次

保育士の退職はいつ言う?退職意思や希望を伝えるタイミング、伝え方は?

保育士の退職はいつ言う?退職意思や希望を伝えるタイミング、伝え方は?【保育士人材バンク】
保育士の退職はいつ言う?退職意思や希望を伝えるタイミング、伝え方は?【保育士人材バンク】

「保育士の退職は何ヵ月前に伝えればいいの?」と悩む方もいるでしょう。

民法の規定では、退職の申出をしてから原則14日を経過した場合は退職可能になります。

つまり、法律上では2週間前に退職を申し出ればOKです。

とはいえ、保育士の場合は後任の採用や、業務の引継ぎなどを考えて、3ヵ月~半年前に退職の意思を伝えるのが望ましいです。

なお、退職の意思や希望を保育園の園長や主任に伝える際は、業務が落ち着く時間帯に人がいない場所で伝えましょう。

先のことが決まっていない状況で、保護者や職員に情報が伝わってしまうと、不安を与えかねないので注意したいところです。

参考サイト:厚生労働省

保育士の退職、言いづらい、言えない場合はどうする?

退職を考えていても、「職場に迷惑がかかる」「上司の反応が怖い…」「子どもたちに寂しい想いをさせてしまう」などの理由で言いづらいと思っていませんか?

退職について言いづらい、言えない場合は、第三者に相談してみるのも一つです。

自分の中で答えがハッキリ出ていないため、モヤモヤしている場合も少なくありません。

例えば、家族や友人、学生時代の先輩や後輩に悩みを聞いて相談したり、身近に相談相手がいない場合には、転職サポートのプロである「転職エージェント」に相談するのも一つの手段かもしれません。

相談することで、モヤモヤが解消し、退職だけではない新たな選択肢が出てくることもあります。

自分にとって最善の選択ができるように、まずは第三者に相談してみるのもおすすめです。

保育士の退職は誰に言う(相談する)?退職届(退職願)は?

保育士の退職は誰に言う(相談する)?退職届(退職願)は?【保育士人材バンク】
保育士の退職は誰に言う(相談する)?退職届(退職願)は?【保育士人材バンク】

保育園の退職の意思は園長や直属の上司に伝えるのがよいでしょう。

また、保育園内の人間関係によっては、同じクラス担任の保育士に伝えてから、主任に伝えるのも一つかもしれません。

退職届(退職願)は、退職希望日の1~2ヵ月前に提出するのが望ましいですが、退職を決意したタイミングで早めに出すのがベストです。

保育園によっては、退職希望は口頭で伝えるため退職届は提出しないケースもあります。

退職届には、以下の項目を記載しましょう。

退職届【記載項目】
  • 一人称
  • 退職理由
  • 退職日
  • 提出日
  • 所属・氏名・印
  • 宛名

退職届の一人称は、私ではなく『私儀』と記入します。

記載の日付は、「退職日」と「書類の提出日」があるので注意しましょう。

退職届の封筒の書き方は、以下を参考にしてください。

退職届【封筒の書き方】
  • 封筒の表面中央に「退職届」と記入
  • 裏面左下に、氏名を記入
  • 封筒の閉じ口に「〆」を記入する
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保育士の退職、引き留めにあった場合の対処法は?

上司に保育園を退職したいと申し出た際、引き留めにあう可能性もあります。

具体的には、下記のような理由で退職を引き留められるケースもあります。

退職届【引き留められるケース】
  • 「お給料をアップするから残ってほしい」
  • 「人員配置を見直すから辞めないでほしい」
  • 「新しい保育士が見つかるまで続けてほしい」

内容によっては悩みが解消される可能性もあるので、これを機会に、改善方法について話し合ってみるのもよいでしょう。

一方で、人手不足を背景に、その場しのぎの説得を受けたり、一方的に退職を拒まれるケースもあり得ます。

そのような場合は、きっぱりと意思を伝えることが大切です。

どうしても辞められない状況の場合は、一人で抱え込まず「総合労働相談コーナー」「行政機関」など専門機関に相談するいう選択肢もあります。

短期的な視点と長期的な視点の両方で、自分にとってどちらの選択がよりよいのか、冷静な判断をすることが重要です。

迷う場合、第三者に相談してみるのもおすすめです。

そのうえで、自分が納得できる選択ができるとよいですね。

保育士の退職手続きの仕方や流れ、必要書類は?

保育士の退職手続きの仕方や流れは以下のとおりです。

保育士の退職手続きの仕方や流れ
  1. 最低でも3ヵ月前までに退職の意思を伝える
  2. 1ヵ月前を目安に退職願を提出する
  3. 後任保育士や職員へ業務の引継ぎをする
  4. 返却物と交付してもらう書類を確認する

保育園に返却するもの

保育園に返却・提出するものは以下のとおりです。

保育園に返却・提出するもの
  • 健康保険証
  • 業務資料(マニュアルや個人情報が分かる資料)
  • 社員証(IDカード等)
  • 制服やエプロン(園から支給されている場合)
  • 備品関係(園から借りているパソコンなど)

保育園から交付してもらうもの

保育園から交付してもらう書類等は、以下のとおりです。

保育園から交付してもらう書類等
  • 雇用保険被保険者証
  • 健康保険被保険者資格喪失証明書
  • 離職票
  • 年金手帳
  • 源泉徴収票

保育園の退職時はさまざまな手続きが必要になるため、余裕をもって準備を進めましょう。

保育士の退職理由は?

保育士の退職理由について、どのようなものがあるのか一つずつご紹介します。

保育士の退職理由①【家庭の事情】

子育てや介護など、家庭の事情で退職する方も少なくありません。

家庭の事情となれば、保育園側も引き留めにくくなるため、スムーズに退職できる可能性もあります。

家庭の事情で退職理由を伝える場合は、自分の状況と今後についてしっかり明確に伝えることで納得してもらいやすくなるでしょう。

保育士の退職理由②【体調不良(うつ病など)】

保育士の退職理由【体調不良(うつ病など)】【保育士人材バンク】
保育士の退職理由【体調不良(うつ病など)】【保育士人材バンク】

保育士は健康上の理由で、退職する方も少なくありません。

たとえば、責任の重さや業務量の多さから、うつ病や適応障害など精神疾患を患ってしまう場合も。

また、保育中は子どもを抱っこしたり、おんぶしたりと身体に負担がかかる場面も多いため、中には椎間板ヘルニア・変形性膝関節症(へんけいせいこかんせつしょう)・腱鞘炎(けんしょうえん)になる方もいます。

保育士の退職理由③【結婚】

結婚を機に退職を考える保育士さんもいるでしょう。

最近では結婚しても働き続ける方も多いですが、「妊活に集中したい」「家庭に専念したい」という理由で退職する方も中にはいます。

また、パートナーの転勤や引越しに伴い、結婚してそのまま退職する方もいるでしょう。

保育士の退職理由④【パワハラ】

保育園の園長や同僚からのパワハラが原因で退職する方もいます。

中には、無視をしたり子どもがいる前で怒られたりなど、さまざまなパワハラを受けたことで精神的苦痛につながり退職する方も。

厚生労働省の資料によると、以下3つの要素を満たした場合はパワハラになるようです。

パワハラ
  • 優越的な関係に基づいて(優位性を背景に)行われること
  • 業務の適正な範囲を超えて行われること
  • 身体的若しくは精神的な苦痛を与えること、又は就業環境を害すること

引用先:厚生労働省『パワーハラスメントの定義について』

保育士の退職理由⑤【人間関係】

人間関係の悩みを抱える方は多いかもしれません。

何人かで保育をしたり行事準備をしたりする中で、それぞれの意見がぶつかったり、お互いのやり方に不満を持ったりすることも。

また、子どもたちの安全面に配慮したり、慎重に保護者対応をしたりと、保育は緊張する場面が多いためピリピリとした雰囲気になることもあります。

それが続いてストレスになり、退職を考える方もいるでしょう。

保育士の退職理由⑥【不妊治療】

保育士をしながら不妊治療をしている方の中には、両立が難しいと退職を検討する方もいます。

不妊治療が始まると頻繁に病院へ通わなくてはなりません。

治療のスケジュールは直前にならないと分からないことも多く、急遽休みをもらう日もあるでしょう。

また、不妊治療は心身の負担が大きいため、体調を崩してしまう方も少なくありません。

治療内容や職場の理解によっても変わってきますが、不妊治療に専念するという理由で退職する方も中にはいるでしょう。

保育士の退職理由⑦【モンスターペアレント】

保護者の中には、理不尽なクレームを入れる「モンスターペアレント」と呼ばれる人もいます。

「どうして我が子は発表会で主役じゃないの?」「保育料を払いたくない」など、対応が難しいクレームもあるでしょう。

さまざまなクレームにストレスを感じて退職する保育士さんは少なくありません。

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【雇用形態別】保育士の退職理由と伝え方

ここからは雇用形態別に、保育士の退職理由と伝え方についてご紹介します。

【正社員】保育士の退職理由と伝え方

正社員はクラス担任をもっている場合もあるため、健康上の理由などやむを得ない事情以外は、半年前に退職の申し出をしましょう。

退職理由は、保育園側が引き留めにくい伝え方をするのが大切です。

不満や悩みを伝えても、「今後改善するから」と言いくるめられる可能性もあるため注意しなくてはなりません。

たとえば、マイナスな理由であってもポジティブに言い換えて伝えるのがおすすめです。

「この園での経験を活かしてさらにスキルアップをしたい」など、自分の意思が明確であることを伝えられれば納得してもらいやすくなるでしょう。

すでに転職先が決まっている場合は、その旨を伝えることでスムーズに話が進められます。

【パート】保育士の退職理由と伝え方

パート保育士さんの場合も、退職の申し出は早い方がベストでしょう。

後任の保育士を探さなくてはならないため、退職希望日の2~3ヵ月前に申し出るのが望ましいですね。

退職理由は、「育児に専念したい」「体力的にしんどいため一度ゆっくり休養したい」など、家庭の事情や健康上の理由など当たり障りのないものがおすすめです。

ただし、嘘や誇張はよくないので注意しましょう。

【契約社員】保育士の退職理由と伝え方

契約社員は、期間満了時に退職するのが一般的ですが、体調や家庭の事情などでやむを得ないケースは契約途中でも退職可能です。

ただし、引継ぎを考慮すると、遅くても2~3ヵ月前に上司に伝えるのがよいでしょう。

その際、「契約期間満了時まで頑張れないか?」と説得される可能性もあるので、これ以上続けられない理由を正直に話すのが望ましいですね。

【試用期間中】保育士の退職理由と伝え方

試用期間中でも退職は可能ですが、デメリット”もあるため慎重に考える必要があります。

なぜなら、試用期間内で退職した場合、職歴に傷がつく可能性があるためです。

試用期間の退職であっても、履歴書に詳細を書かなくてはなりません

短期離職は、転職活動でマイナス評価につながる可能性があるので注意しましょう。

しかしながら、我慢し続けて体調を崩してしまっては元も子もありません。

次のステップに進む意思がしっかりあるならば、早期退職という決断も一つかもしれません。

試用期間中の場合は、退職理由を素直に伝えるのがよいでしょう。

変にごまかしたり嘘をついたりすると、トラブルの原因になりかねないので、退職理由をできるだけポジティブに伝えるのが望ましいですね。

【年齢別】保育士の退職理由と伝え方

ここからは、保育士の退職理由と伝え方について年齢別にご紹介します。

【20代(1年目/新卒)】保育士の退職理由と伝え方

20代の方向けの、退職理由と伝え方は以下のとおりです。

【20代】退職理由例文

「1ヵ月前から夜眠れないことや食欲低下が起こっています。先日、病院を受診したところ今の状態で仕事をするのは難しいと言われたので、退職させていただきたいです。今は心身を休める時間を作り、回復したら今後についてじっくり考えたいと思っています。」

上記は、新卒1年目の保育士さんに多い「体調不良による」退職理由の例です。

体調不良で退職する場合は、病院にかかっていることや医師に言われたことを伝えるのがおすすめです。診断書がある場合は一緒に提出するのが望ましいです。

「回復後は今後について考えたいと思っている」という部分まで伝えられると、ポジティブな印象を与えられるでしょう。

【30代】保育士の退職理由と伝え方

30代の方向けの、退職理由と伝え方は以下のとおりです。

【30代】退職理由例文

「職員で協力して、全員の仕事が終わるまで働く姿勢はとても大切だと思っています。しかし、私の場合はオンオフのメリハリがあった方が万全の状態で子どもと関われると思いました。今の状態では心身の疲れがとれず、保育にも影響がでてしまうため、今年度で退職させていただきたいです。」

上記は、30代の保育士さんに多い「労働条件による」退職理由の例です。

例文のような言い方であれば、「子どもとしっかり関わりたい」「万全の状態で保育したい」と退職理由をポジティブに伝えられるでしょう。

「園の姿勢も大切だと感じている」と前置きを入れることで、保育園側に不快感を与えない配慮も必要ですね。

【40代】保育士の退職理由と伝え方

40代の方向けの、退職理由と伝え方は以下のとおりです。

【40代】退職理由例文

【40代】退職理由例文

「来年の4月に主人の転勤が決まり、家族で転居することになりました。私としては保育園の仕事を続けながら、子どもとこちらに残る方法も考えました。しかし、子どもがまだ小さいこともあり、できるだけ家族全員の時間を大切にしたいと思っているため、転居することに決めました。」

上記は、40代の保育士さんにありがちな「転居による」退職理由の例です。

「保育士を続ける選択肢も考えた」と伝えることで、園側にはポジティブな印象が与えられるでしょう。

【50代】保育士の退職理由と伝え方

50代の方向けの、退職理由と伝え方は以下のとおりです。

【50代】退職理由例文

「先日より、一緒に暮らす母の介護が必要となりました。現在は働きながら介護をしていますが、体力的なことを考えると両立するのは難しいと感じております。そのため、ご迷惑をおかけし大変申し訳ございませんが、年度途中で退職させていただきたいです。」

上記は、50代の保育士さんにありがちな「介護による」退職理由の例です。

「働きながら介護をしてみたけど難しかった…」と伝えることで、保育園としてもこれ以上引き留めることはできないと判断してもらえるでしょう。
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保育士の退職、ベストな退職時期、退職日の決め方、注意点は?

保育士のベストな退職時期は、年度末にあたる3月末”です。

3月末に退職であれば、園児や保護者、ほかの職員に迷惑がかからないのでベストなタイミングいえます。

とはいえ、やむを得ない事情で年度途中で退職となるケースもあり、「退職日はどうやって決めればいいの?」と思っている方もいるかもしれません。

退職日については、自己都合の退職であれば自分自身で希望日を決めることが可能です。

保育園側や園長側から「〇日まで」「年度末まで」とお願いされることもありますが、決めるのは本人次第となります。

ただし、退職日によっては、社会保険料の支払いが変わるので注意が必要です。

具体的に社会保険料がかかるのは、退職日の翌日の前月というルールがあります。

保育士の退職日【例】
  • 3月31日に退職:4月1日が社会保険の資格喪失日となり、社会保険料は3月分までかかる
  • 3月30日に退職:3月31日が社会保険の資格喪失日となり、社会保険料は2月分までかかる

ちなみに、月末以外に退職した場合、すぐに別の社会保険に加入しなくてはなりません

そのため、退職してから一定期間お休みする場合は、手続きの手間を考えて月末に退職するのがよいでしょう。

参考サイト:e-GOV法令検索『労働基準法』 e-GOV法令検索『健康保険法』

保育士の退職、上司や先輩、同僚、保護者への挨拶の仕方は?

保育園を退職する際は、「退職の挨拶」も欠かせません

職員に対しては、朝礼や終礼など職員が集まるタイミングで伝えるのが望ましいです。

また、職員全体に周知が広がったら、保護者や子どもたちにも挨拶をしましょう。

クラスの保護者には、お迎えの時間などを使って直接伝えるのが良いですね。

もし、直接挨拶するのが難しい場合は、連絡帳や電話で伝えるのがよいでしょう。

保育園によっては、おたよりに手書きで一言メッセージを入れる場合もあります。

保育士の退職、借り上げ社宅制度や家賃補助はどうなる?

中には、『借り上げ社宅制度』や『家賃補助』などを利用している方もいるでしょう。

自治体や法人によっても変わってきますが、借り上げ社宅制度や家賃補助は「保育園で働いている期間のみ支給される」のが一般的です。

2~3ヵ月前などに退職が決まればスムーズに解約手続きができますが、年度途中の退職だと注意しなくてはなりません。

というのも、退職日の後にかかった家賃は、自己負担となる可能性が高いのです。

もし、家賃補助や借り上げ社宅制度を利用している場合は、それも踏まえて早めに退職の申し出をおこなうと安心ですね。

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保育士の退職、退職代行サービスを使ってもいい?

保育士の退職、退職代行サービスを使ってもいい?
保育士の退職、退職代行サービスを使ってもいい?【保育士人材バンク】

本人に代わって、代行業者が退職の意向を会社に伝える「退職代行サービス」

近年ニュースで見かけるようになりましたね。

結論をお伝えすると、退職の申し出は自分で伝えるのがベストです。

その方が誠実であり、保育園側も自分も互いにモヤモヤすることが少ないですし、自分の意思も伝わりやすいでしょう。

また、保育業界で働き続けるのであれば、「退職代行を使った人」という噂が立つことも避けたほうがいいでしょう。

しかし、下記のような状況であれば利用するのもよいかもしれません。

退職代行サービスの利用を検討してもよい場合
  • 上司のパワハラを受けている
  • 強引に引き留められている
  • 未払い賃金や残業代を請求したい

退職代行サービスはお金もかかるため、自分の状況に合わせて必要であれば利用するのも一つでしょう。

保育士の退職、退職金やボーナス、失業保険は?

保育士の退職金やボーナスが気になるという方もいるでしょう。

退職金は勤め先によって規定が異なるため、「勤務年数が〇年以上で支給」と決められている場合もありますし、そもそも退職金制度がない保育園もあります。

そのため、退職金に関しては就業規則や契約内容を確認するのがよいでしょう。

何も明記されていない場合は、直接園に確認するのがおすすめです。

ボーナスに関しても、保育園によってルールは異なりますが、もらってから辞めること自体は問題ないでしょう。

しかし、もらってすぐの退職はよい印象を与えない可能性もあります。

もし、退職金をもらって円満退社したいという方は、退職を申し出るタイミングや伝え方を考慮するのがよいでしょう。

たとえば、大きな行事が終わったタイミングに伝えるのが望ましいですね。

失業保険は、雇用保険に最低でも1年加入していれば受け取り可能です。

パート・アルバイトの場合や、加入期間が短い場合は申請できないので注意しましょう。

参考サイト:厚生労働省『雇用保険制度』

保育士の退職、円満退職の仕方は?

ここまで、保育士の退職について書いてきましたが、円満退職するためには以下のポイントを意識するとよいでしょう。

保育士【円満退職のポイント】
  • 退職はできるだけ3月末にする
  • 年度末の退職が難しい場合は3ヵ月~半年前までに退職の意思を伝える
  • 退職の意思は直属の上司に伝えてから園長に伝える
  • 退職理由がネガティブな場合もポジティブに言い換えて伝える
  • 業務内容や園児の情報など引継ぎをしっかり行う
  • 職場でお世話になった方や保護者には自分の口から御礼を伝える
  • 不備がないようしっかり退職手続きを進める

もし、体調不良や仕事を続けられない理由がある場合は、無理をしてまで円満退職にこだわる必要はありません

状況によっては休職制度も併用しつつ、退職の準備を進めていきましょう。

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保育士の転職や再就職の仕方は?

保育士の転職や再就職を考えている方は、自分が重視するポイントをしっかり決めて転職活動するのが大切です。

退職する職場で「何が一番不満だったのか?」というのを明確にすることで、希望の条件に合う職場を見つけることができるでしょう。

また、転職後のミスマッチを防ぐためには、転職エージェントを利用するのもおすすめです。

求人だけでは分からない園の情報も確認できますし、履歴書の書き方や面接のコツなども相談しながら丁寧に進めることができます。

また、転職エージェントは、必ずしも転職だけをおすすめするわけではなく、転職以外のベストな方法も一緒に考えてくれますので、一度相談してみるのもよいでしょう。

【例文】保育士の履歴書、退職理由の書き方

保育士の転職活動をする際、履歴書の退職理由はどのように書くべき?」と悩む方もいるでしょう。

退職理由はさまざまだと思いますが、「保育士の仕事が辛かった」「人間関係が難しかった」という理由をそのまま書いてしまうと、採用側にマイナスな印象を与えてしまいます。

そのため、以下のようにできるだけ“ポジティブ”に伝えるようにしましょう。

保育士【履歴書の退職理由例】
  • 「前職では自分の志す保育を実行できませんでした。貴園の大切にする理念〇〇は自分が理想とする保育なので、自分の〇〇を活かして実現できると思いました。」
  • 「前職は子どもの人数が多い大規模園だったので、子ども達一人ひとりとじっくり関わることができませんでした。貴園は小規模なので、子どもたちと丁寧に関わりながら個性を大切にする保育が実践できると思いました。」
  • 「前職は職員同士のコミュニケーションが少なかったため、保育士同士の意思疎通や意見交換が活発な貴園で働きたいと思いました。」

【例文】保育士の面接、退職理由の伝え方

転職の際、面接では必ずと言っていいほど退職理由について聞かれるでしょう。

伝え方一つで、採用側に与える印象はガラリと変わってくるので注意したいところです。

以下の例文を参考に、面接ではポジティブに伝えることを意識しましょう。

ここでは、よくありがちな体調不良や病気で退職した場合の伝え方をご紹介します。

【面接の退職理由例】

前職では、慢性的な腰痛に悩み日常生活にも支障が出たため、退職しました。
しかし、保育士の仕事は自分でも天職であると感じており、どうすれば身体に負担なく保育ができるのか、医師やリハビリトレーナーに相談しました。
そこで、姿勢改善のためのトレーニングや、腰を痛めない身体の使い方を学ぶことができました。
現在は、通院している医師からも保育士として復帰しても良いと許可が下りています。
今後は、身体のメンテナンスを定期的におこないながら、大好きな保育士として再び働きたいと思っております。
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保育士の退職のまとめ

保育士の退職のまとめ【保育士人材バンク】
保育士の退職のまとめ【保育士人材バンク】

保育士の退職について、ポジティブな伝え方や注意点などをご紹介しました。

できるだけ「円満退職」するためにも、早めに退職の意思を伝えることが大切です。

クラス担任をもっている場合は、後任の保育士に園児や保護者の情報を漏れなく引き継ぎしましょう。

また、職員に対しても直接御礼を伝えて、最終日にはお菓子の差し入れをすると好印象かもしれません。

今回ご紹介したポイントを参考に、円満退職に向けて準備ができるといいですね。

なお、この記事を読んでいる方の中には、「退職するか迷っている」という方もいるでしょう。

保育士人材バンクでは、転職のお手伝いはもちろん、状況を伺ったうえで退職するべきかどうかのアドバイスもさせていただきます。

  • 「今の園を退職するか迷っている…」
  • 「条件の合う保育園へ転職を考えている」

という方は、ぜひお気軽にご相談お待ちしております。

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