私立保育園とは？保育士が働くメリットや給料もご紹介

保育の働き方

更新日：2024年11月20日

保育園は、大きく『私立保育園』と『公立保育園』の2種類に分かれます。

保育士として働く場合、どちらで働くべきか迷う方もいるかもしれません。

本記事では、私立保育園について詳しく解説していきます。

私立保育園で働くメリットや給料情報などもご紹介するので、自分に合った職場選びの参考にしてみてください。

私立保育園とは？

私立保育園とは、社会福祉法人や民間企業（株式会社など）、NPO法人などが運営する保育園のことです。

私立保育園は、児童福祉法に基づいて運営している『認可保育園』もあれば、企業内保育所やベビーホテルなどの『認可外保育園』もあります。

私立保育園の特徴は次のとおりです。

私立保育園でも認可保育園の場合は、児童福祉法に基づいたルールの中で自治体の指導を受けながら運営します。

そのため、基本的な保育の質や安全性は公立保育園と大きな違いはないでしょう。

しかし私立保育園は、独自の理念や方針に基づいて保育をしているため、特色やサービスは園によって幅広いといえます。

私立保育園の認可園で働く場合、基本的には保育士資格が必要となりますが、認可外保育園などの場合は無資格であっても働ける場合もあります。

また、私立保育園の中には、『認証保育園』と呼ばれる、東京都独自の基準を定めた保育園もあり、形態・サービスともにさまざまな形で運営されています。

参考：

社会福祉法人 日本保育協会「Ⅱ．調査結果の分析 – 〈保育所の属性〉」

参考：東京福祉ナビゲーション「認証保育所制度について」

公立保育園との違いは？

公立保育園は、地方自治体が直接運営している保育園です。

認可外保育園がある私立保育園と違って、公立保育園は認可保育園しかありません。

公立保育園で働く保育士は、地方公務員となるため、各自治体の公務員試験に合格する必要があります。

公立保育園の場合、運営や保育方針は、各自治体によって定められているため、各園で保育の質に大きな差はありません。

公立保育園の特徴は次のとおりです。

私立保育園で働く保育士の給料

私立保育園で働く、保育士の平均年収は、362万1,876円です。

12ヶ月で割ると、1ヶ月の平均給料は、30万1,823円となります。

公立保育園で働く、保育士の平均年収が、363万7,356円、1ヶ月の平均給料は、30万3,113円です。

上記の結果をみると、私立保育園の給料も公立保育園の給料とあまり差は無い傾向にあります。

しかし、私立保育園を運営している法人が借上げ社宅制度の導入や福利厚生に力をいれていたり、キャリアアップを推奨していたりする場合は、上記よりも実質的に高い給料が期待できるでしょう。

また、私立保育園は保育方針や雰囲気が園によって異なるので、数ある選択肢の中から自分に合った園が見つかりやすいという魅力もあります。

なお、保育士人材バンクに掲載されている（2024年9月現在）、私立保育園の求人は次のとおりです。

東京都港区

埼玉県戸田市

千葉県松戸市

神奈川県横浜市

上記の求人情報を参考にすると、私立保育園によって給料が異なることが分かります。

賞与や昇給も園によってさまざまなので、毎月のお給料が低めであっても、賞与が手厚い場合も。

求人票をチェックする場合は、賞与や福利厚生など、お給料以外の部分も確認しましょう！

参考サイト：

政府統計の総合窓口「幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査」

保育士が私立保育園で働くメリット

保育士が私立保育園で働くメリットは、次の5つです。

キャリアアップが狙える

私立保育園は、新規開園がある場合や人材の育成に力をいれている法人の場合、キャリアアップが狙いやすいのがメリットです。

将来的に、学年リーダーや主任保育士、園長を目指したいと考えていて、早めに昇進したいという方は私立保育園がおすすめです。

安定した収入を得られる

前述したとおり、私立保育園はキャリアアップがしやすいため、それに伴い収入アップも目指しやすいメリットがあります。

また、私立保育園の場合、経営基盤や運営状況によって給与が高めに設定される可能性もあります。園独自で、能力や実績に応じて昇給制度を作っている場合もあるため、安定した収入が得られる環境で働くこともできるでしょう。

自分に合った保育園を選べる

私立保育園は、独自の方針や理念を掲げて運営しているため、自分に合った保育園を選べるのがメリットです。

一方公立保育園は、自治体で方針や理念が基本的に統一されています。配属先の決定は自治体がおこなうため、自分の希望する園で働くのは難しいでしょう。

「家庭的な保育をしたい」、「外遊びに力を入れている保育園で働きたい」など、自分が理想とする保育がある方は、幅広い選択肢の中から選べる私立保育園がおすすめです。

参考：江東区「区立保育園の統一理念」

ライフスタイルに合わせて柔軟に働ける

法人独自の制度がある場合ライフスタイルに合わせた働き方ができます。

園によっては、勤務時間やシフトの希望が通りやすい場合も少なくありません。

ライフスタイルに合わせて柔軟に働けるということは、長く働きやすいということです。

仕事とプライベートを両立して働きたい方は、私立保育園を視野に転職活動を進めてみてはいかがでしょうか？

働きやすい環境が整っている

私立保育園は働きやすい環境が整っているのがメリットです。

独自の保育理念や方針を掲げている私立保育園では、各園の特色に合わせて特別な設備や教材を揃えている場合もあります。

また、インターネットやアプリを活用して、保育士の業務や保護者の負担を軽減するICTシステムを導入している場合もあるでしょう。

設備が整っている分、保育士にとって負担が少なく、働きやすい環境といえます。

私立保育園の求人を探すには？

私立保育園の求人を探す方法は次のとおりです。

保育士専門の求人サイトを利用する

保育士専門の求人サイトには、私立保育園の求人情報が多数掲載されています。

給与や勤務形態、福利厚生など、自分の希望に合わせて求人を検索できるため、スキマ時間を使って効率よく求人を探せるのがメリットです。

自治体が出している求人情報をチェックする

自治体のホームページや、厚生労働省が運営するハローワーク(公共職業安定所)のホームページでも、私立保育園の求人が見つかる場合があります。

地元の求人が見つかりやすいため、家から通いやすい職場を探している方におすすめです。

私立保育園のホームページをチェックする

直接、私立保育園のホームページをチェックするのも1つです。

保育士を募集している私立保育園では、ホームページに求人情報を公開しているケースも少なくありません。

園のホームページをチェックすることで、最新の求人情報をチェックできたり、スムーズに応募できたりというメリットがあります。

保育士専門の転職エージェントを利用する

保育士専門の転職エージェントを利用するのもおすすめです。

転職エージェントを利用することで、忙しい方でも効率よく転職活動を進められます。

自分の希望に合う求人を探したり、応募書類を作成したり、1人だと時間がかかることも、エージェントのサポートを受けることで手間や時間を大幅に軽減できます。

求人サイトには掲載されていない「非公開求人」を紹介してもらえる場合もあり、短期間で効率的に自分に合う私立保育園が見つけられるでしょう！

私立保育園まとめ

私立保育園について、働くメリットや給料などを詳しくご紹介しました。

私立保育園は園によって特色が異なるため、幅広い選択肢の中から自分に合う園が見つけられるのがメリットです。

独自に昇給制度を設けていたり、福利厚生が充実していたりと、キャリアアップしやすく、長く働きやすい園もたくさんあります。

「保育士として自分らしくのびのび働きたい」という方は、私立保育園で働くことを視野に入れてみてはいかがでしょうか？

また、「今の保育園が合わない」と感じている方は、ぜひ保育士人材バンクにご相談ください！希望条件を踏まえて、あなたにピッタリな選択肢をご提案いたします。

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