保育園のオープニングとは、新しく開園する保育園のことです。新規開園の保育園で働くと、施設や設備、人間関係などをゼロからつくる楽しさや、やりがいを見つけられるメリットがあります。

しかし、やりがいが大きい半面、オープニングならではの忙しさがあるのもまた事実です。自分は新しい保育園のオープニングスタッフに向いていそうか、検討しながら読んでみてくださいね。

保育園のオープニングとは?

保育園のオープニングとは、新しく開園する保育園を指します。

具体的には、以下の2パターンが想定されます。

  1. 新しい場所に保育園ができる
  2. 保育園の事業者が変わる

①の場合、ゼロから保育園を立ち上げ、運営しなければならないので、数多くの保育士が必要となります。既存の人間関係がない中で、仕事を始めることになるでしょう。

これまでなかった保育園を立ち上げるので、新築のきれいな園舎で、最新の設備に囲まれて仕事を始められます。

また②では、すでにあった保育園の事業者が変更するだけなので、新規開園というよりも新装開園という方が、イメージに近いかもしれません。

この場合、元の保育園にいた保育士が再雇用され、追加人員としての募集がかかることとなるのが一般的です。

園舎のリフォームや設備の入れ替えなど、園内の環境や雰囲気が一新される可能性はありますが、園舎を建て替える可能性は低いでしょう。

オープニングスタッフとして働くメリット

ここでは、オープニングスタッフとして働く際の、以下3つのメリットを紹介します。

  • 人間関係がつくりやすい
  • 保育園の立ち上げ業務に関わることができる
  • 大きなやりがいを感じられ、職場に愛着がわく

人間関係がつくりやすい

オープニングのタイミングで働き始めると、人間関係が構築しやすいといえます。

新規開園の場合には、既存の人間関係がなく誰もがお互いに初めて知り合います。すでに出来上がっている人間関係の中に、1人で入っていくわけではありません。

また「新規園の立ち上げと運営をスムーズに行おう」という、共通の目標があるため、一体感が得られやすく、チームワークも育みやすいでしょう。

このことは、スタッフ間はもちろんですが、園で預かる子どもや保護者とも同様です。

オープニング園に入ってくる子どもや保護者は、全員がすべての保育士と新しく関係を築いていくことになります。

新たな関係構築を始めるため、それまでの関係性や出来事に影響されることはほとんど無いでしょう。

保育園の立ち上げ業務に関わることができる

オープニング園にスタッフとして入職すると、保育園の新規立ち上げに関わることができます。

オープニング時には、決めることや、やるべきことがたくさんあります。

保育方針に沿った行事やイベントや1年間のスケジュールの設定、子どもの年齢ごとの1日の流れや過ごし方、日々のこまごまとしたルール決めやマニュアルの作成など…。

まだ運営方法が定まっていないため、スタッフみんなで話し合いながら、決めていく必要があります。

さらに、備品の買い付けや部屋の装飾といった開園前の環境整備も必要です。

このような経験は、オープニング園でしかできないものです。このとき身に付いた知識やスキルは、今後のキャリア形成に生かせるものとなるでしょう。

大きなやりがいを感じられ、愛着がわく

前述した通り、新規園のオープニング時や開園直後には、やるべきことが多くあります。

時間に追われるように、業務をこなしていくことになるでしょう。決めるべきことも多く、まっさらな状態から、園の基盤をつくっていきます。

園のルールやスケジュールなど、1人ひとりのスタッフがアイデアを出し合い、構築していくこともあるでしょう。

今後の園の運営に大きく関わる事項に、自分の意見が認められたり、アイデアが採用されたりすると、大きなやりがいを感じられます。

園の立ち上げに深く関わり、業務にやりがいを感じた分だけ、勤務先への愛着もわきます。保育士として、誇りを持って働いていけるのではないでしょうか。

オープニングスタッフとして働くデメリット

次に、オープニングスタッフとして働く、以下3つのデメリットを紹介します。

  • 開園前の準備に、時間や労力がかかる
  • 運営の安定に時間がかかる

開園前の準備に、時間や労力がかかる

前述した通り、新しい保育園を立ち上げるための業務がたくさんあります。

例えば以下のような事項です。

・園の年間スケジュール(行事・イベント)
・1日の過ごし方
・役割分担
・ルール

業務マニュアルの作成や、備品や消耗品の選定・手配、開園に向けた環境整備なども、オープニングスタッフである保育士の大切な仕事です。

どんなことでも同じですが、これまでになかったものをゼロから作り上げる作業には、時間と労力がかかるものです。

特に、前述したような、保育園にとって重要な事項を決めるには、何度も会議や打ち合わせをして、意見をすり合わせていく必要があるでしょう。

運営が安定するのに時間がかかる

運営が安定するのに時間がかかる
オープニング保育園では、誰にとっても「初めて」で未経験のことだらけです。

まずは、スタッフがそれぞれの役目を果たしつつ子どもや保護者と信頼関係を築くことで、日々のルーチン業務を円滑に回せるように、働きかけていきましょう。

また、開園当初でイベントや行事の時期は、スタッフ間でスケジュール調整や役割分担をして、段取りを組む必要がありますね。

時間をかけて一つひとつの問題をクリアにしていき、運営が安定していきます。

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オープニングが経験できる求人の探し方

オープニング保育園の求人を探すには、以下のような方法が考えられます。

  • ハローワーク
  • 求人サイト
  • 転職エージェント

これらの方法であれば、特定の地域の保育士の求人を、網羅的にチェックできます。

しかし、今回のように、「オープニング保育園で働きたい」という明確な目標がある場合には、保育士専門の求人サイトや、転職エージェントの活用がおすすめです。

保育士を対象としたサイトや転職エージェントの方が、保育士の求人数が多く、「オープニング保育園」に限定して探すこともできるため、より効率的な就職・転職活動ができるでしょう。

保育園のオープニングまとめ

オープニングスタッフとして保育園で働く場合、以下のようなメリットがあります。

  • 人間関係が構築しやすい
  • 保育園の立ち上げに関わることができる
  • 大きなやりがいを感じられ、愛着がわく

オープニング保育園で働くことには、いい面や大変な面がありますがその分、大きなやりがいを感じることができます。

また、保育園をゼロからつくる貴重な経験をすることもできますね。

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