「今の職場を辞めて転職したいけど、失敗したらどうしよう…」と悩んでいる保育士さんはいませんか?

人間関係・給与面・勤務時間など、自分に合うと思って慎重に転職先を決めたはずが、「失敗してしまった…」と転職後に後悔するケースもあるかもしれません。

転職は人生を大きく左右するといっても過言ではないので、できれば失敗は避けたいところ。

転職してすぐに辞めた場合、また一から転職活動をしなくてはなりませんし、次の転職で不利になる可能性もあるでしょう。

早期退職によってキャリアに傷がつかないためにも、慎重に転職先を見つけることが大切です。

今回は、保育士が転職を失敗する理由や特徴について詳しくご紹介します。

保育士の転職失敗談や、成功するためのポイントもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

目次

保育士の転職の失敗理由や特徴

保育士が転職で失敗してしまうのには、いくつか典型的なパターンがあります。

ここからは、転職を失敗してしまう理由と特徴などをご紹介していきます。

失敗しないためにできることもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

保育士の転職の失敗理由や特徴①【悩みが改善すると思った】

保育士の転職の失敗理由や特徴①【悩みが改善すると思った】【保育士人材バンク】
保育士の転職の失敗理由や特徴①【悩みが改善すると思った】【保育士人材バンク】

転職すれば、今の悩みや環境が改善すると考える方もいるかもしれません。

しかし、転職によって問題や悩みがすべて改善されるとは限りません

転職理由は、人間関係・給与面・労働時間など人によってさまざまだと思いますが、不満に感じていたことが改善されたとしても、また、新たな悩みが生まれる可能性もあるからです。

たとえば、以下のようなパターンも起こりうるでしょう。

  • 「転職後は給与面はいいけど、前より残業が増えてしまった」
  • 「前職より人間関係はいいけど、収入が減ってしまった

また、転職してから、前職の方が良い職場だったと気付く場合もあるかもしれません。

今働いている職場の不満を解消するために、転職を考えているという方は、転職先でも起こりうる問題点などを事前にイメージしておくのがよいでしょう。

保育士の転職の失敗理由や特徴②【給与面を重視しすぎた】

給与面や待遇だけにこだわって転職するのは、避けた方がよいでしょう。

転職活動をしていると、高給や好待遇の求人は誰でも魅力を感じるものです。

しかし、どんなに給与面や待遇面がよくても、他の部分が合わなかった場合、その職場で長く働き続けるのは難しいでしょう。

転職後すぐは、「給与が高いからしょうがない…」と割り切って我慢できるかもしれません。

しかし、小さな不満がどんどん溜まっていくと大きな問題になります。

判断を間違えると、今後の人生にも大きく影響するため、慎重に転職先を見極めなくてはなりません。

そのため、給与面や待遇面で魅力を感じた場合は、それだけで転職を決めてしまうのではなく、事前に検討している保育園の見学をして園の雰囲気など他の部分も確認するのがよいでしょう。

保育士の転職の失敗理由や特徴③【焦って決めてしまった】

保育士の転職の失敗理由や特徴③【焦って決めてしまった】
保育士の転職の失敗理由や特徴③【焦って決めてしまった】

保育士で転職を考えている方の中には、「早く退職したい」という一心で、焦って転職先を決めてしまう方もいるかもしれません。

しかし、人生を大きく左右する転職を焦って決めるのは避けましょう

なぜなら、条件や保育園の雰囲気などをしっかり確認せずに転職先を決めてしまうと、入職後に後悔する可能性が高いからです。

とくに、「今の職場環境から早く抜け出したい」、「一日も早く転職を決めたい」という方は勢いだけで決めてしまいがちなので注意しましょう。

入職後に後悔しないためにも、余裕をもって計画的に転職活動をするのがおすすめです。

保育士の転職の失敗理由や特徴④【表面的な情報だけで判断した】

保育士の転職の失敗理由や特徴④【表面的な情報だけで判断した】【保育士人材バンク】
保育士の転職の失敗理由や特徴④【表面的な情報だけで判断した】【保育士人材バンク】

基本的に、ホームページや求人票には、ポジティブなことしか書かれていません

保育園の外観や施設の特色など、大きく掲げている情報だけで判断してしまうと、他の重要な情報を見逃してしまう可能性があるため注意が必要です。

たとえば、ネットの情報があくまで一例ということに気付かず、「書かれていた給与より実際は低かった」「有給休暇を取れても、残業が多くあった」と後悔するケースもあるでしょう。

転職活動では、表面的な情報だけで判断するのではなく、客観的な目線で冷静に見極めることが大切です。

保育士の転職の失敗理由や特徴⑤【転職理由があいまいだった】

転職を失敗する理由として、転職理由があいまい”という場合があります。

転職を成功させるためには、「どうして転職したいのか?」「転職してどのような状態になるのが理想なのか?」など、転職活動をする前に自己分析をする必要があります。

「周りが転職しているから、自分もしたくなった」など、漠然とした理由で転職活動をしてしまうと、何となくで転職先を決めてしまい、失敗してしまう可能性が高いのです。

まずは、転職先を探す前に「今の職場のどんなところに不満をもっているのか?」という部分を書き出してみるのがおすすめ。

転職理由が明確になり、転職活動がスムーズになります。

保育士の転職の失敗理由や特徴⑥【転職をゴールにしていた】

転職することがゴールになってしまうと、転職に失敗する可能性があります。

今の職場に不満がある場合、「転職すれば今より良くなるはず」と考えてしまいがちですが、転職をしてすべてが改善されるとは限りません。

転職を成功させるためには、保育士として目指したいキャリアを定めるのが重要です。

たとえば、以下のように「今後、保育士としてどのように働いていきたいか?」「どうなりたいか?」を考えてみましょう。

保育士としてキャリアを定める
  • 障がい児保育について学んで保育で専門性を発揮したい
  • 将来的には主任保育士になって保育士を指導する側にまわりたい
  • 将来は保育園の園長として自分が目指す保育園を作りたい
  • ピアノが得意なのでリトミックを学んで保育に活かしたい
  • できるだけ家庭に近い保育園で子どもたちと丁寧に関わりたい

人によって描くビジョンはさまざまだと思いますが、「最終的にどうなりたいか?(どうしたいか?)」を決めれば、転職活動もスムーズに進めることができ、失敗も防げるでしょう。

保育士の転職の失敗理由や特徴⑦【保育園選びの基準があいまいだった】

保育園選びの基準があいまいだと、転職で失敗しやすい傾向があるでしょう。

たとえば、「今の職場よりも働きやすい保育園に転職したい」と思っていても、“働きやすさ”の基準があいまいでは、どのような園を選ぶべきか分からなくなります。

そこで大切なのは、保育園を選ぶうえで重視したいポイントを明確に決めること。

給与面や福利厚生、労働条件、保育方針、人間関係など、人によって重視したいポイントはさまざまだと思いますが、できるだけ具体的に決めるのがよいでしょう。

たとえば、福利厚生一つをとっても、「退職金制度がある保育園」「住宅手当がある保育園」など、福利厚生の種類はたくさんあります。

また、労働条件にしても、「何時から何時までのシフトが組まれるのか?」「土曜日勤務は月にどれくらいあるのか?」など、保育園によって異なります。

保育園選びの基準があいまいという方は、まずは、自分が保育園選びで譲れないポイントを書き出してみるのがよいでしょう。

保育士の転職体験談~失敗エピソード~

ここからは、実際に保育士が体験した転職失敗談をご紹介します。

保育園の転職失敗エピソード①【給料が高いと思って転職したのに】

以前勤めていた保育園では、給料が低く生活が苦しかったため、安定した収入が得られる保育園へ転職を考えました。

転職先のホームページに記載された年収例を見たところ、前職よりも高かったため、すぐに転職を決意しました。

しかし、実際に転職してみると、多くのみなし残業が含まれた給与体系だったため、残業時間が以前よりも増える形となってしまいました。

確かに前職よりは給料が高くなりましたが、結果的に労働時間が増えたため、転職しなければ良かったと後悔しました。

保育園の転職失敗エピソード②【残業がない点に惹かれて転職したのに】

勤務していた保育園では、行事の準備や係の仕事が終わらず、毎日のように残業していました。

残業といってもサービス残業で、お給料はつかなく、心身ともに疲れて転職を決意しました。

そんな時に見つけた転職先の求人に、「残業がない」と記載があったため、今の状況が改善されると思い転職することにしました。

入職してみると、確かに保育園に残って業務は行うことはありませんでした。

しかし、その日の仕事が終わらないため、ほとんどの先生がその日の仕事を自宅に持ち帰って作業していました。

残業がない点に惹かれて転職したのに、結果的に前職よりも働く時間が増えて、ストレスを感じながら働くことになりました。

保育園の転職失敗エピソード③【焦って転職先を決めてしまった】

保育園の転職失敗エピソード③【焦って転職先を決めてしまった】【保育士人材バンク】
保育園の転職失敗エピソード③【焦って転職先を決めてしまった】【保育士人材バンク】

前の保育園は、人間関係がよくなかったため、同期や先輩保育士が次々に辞めていきました。

周りがどんどん辞めていくことに、私自身も焦りを感じ、慌てて転職活動を始めました。

「早く私も転職先を見つけないと、辞めさせてもらえなくなるかもしれない」という気持ちが強く、特に、保育園見学などはしないですぐに転職先を決めてしまいました。

ところが、いざ転職してみると、保育園の園長先生のモラハラがひどく、ミスをした保育士に対して「保育士に向いていない…」「あなたは何もできないから」と暴言を吐いていました。

私自身も、子どもや他の先生がいる前で怒鳴られるなど、精神的にしんどくなってしまいました。

事前に保育園見学に行っていれば、見極めができたかもしれないと、焦って転職先を決めたことを後悔しています。

保育園の転職失敗エピソード④【入職後に園長が変わってしまった】

前職の保育園は行事などが多く、子どもとゆったり関われないのが悩みでした。

アットホームな保育園で働きたいと思い、転職活動をしたところ、自分が理想とする保育園を見つけることができました。

実際に保育園見学をしてみると、保育園の園長先生がとても素敵な方で、職員同士の仲も良く働きやすそうな環境でした。保育方針もまさに自分が理想とするものだったので、転職を決意しました。

ところが、入職後に園長先生が変わってしまったことで、職場の雰囲気が変わり、保育方針もガラリと変わってしまいました。

まさか保育園の園長先生が変わるとは予想もしなかったので、転職を後悔しましたが、園長先生の考え方や方針一つで園が変わってしまうということに気付くことができました。

保育士の転職成功の秘訣とポイント

ここまで、保育士が転職を失敗してしまう理由や体験談などご紹介しましたが、ここからは保育士の転職成功の秘訣とポイントをご紹介します。

保育士で転職を考えている方は、ご紹介するポイントをしっかり押さえた上で転職活動に臨みましょう。

保育士の転職成功の秘訣とポイント①【転職する目的や条件を明確にする】

保育士の転職を成功させるためには、転職活動を始める前に、「転職する目的と条件」を明確にするのが大切です。

人によって転職理由はさまざまだと思いますが、目的と条件を明確にしないで転職活動をスタートしてしまうと、どのような保育園を選ぶべきか分からなくなります。

また、目的と条件を明確にすることは、優先順位をつけることにもなるので、転職活動の長期化を防ぐことにもつながるでしょう。

目的や条件を明確にする場合は、自分の中で「これだけは譲れない」というポイントと、「ここまでなら許容範囲」というポイントを決めて優先順位を明確にするのが大切です。

効率的に自分の理想の転職先を見つけるためにも、転職の目的と条件は一番最初に整理しておきましょう!

保育士の転職成功の秘訣とポイント②【転職活動は余裕をもっておこなう】

保育士の転職活動は、余裕をもったスケジュールで進めるのがベストです。

首都圏では、いわゆる大手法人が多く、新規開園も含めて翌年度に保育士を必要としている法人が複数あります。

そのため、保育士の求人が早くスタートする傾向があり、4、5月頃から翌年4月の求人がはじまります

また、他のエリアでも8月頃以降順次求人がスタートすることが多く、希望する勤務地の求人情報を早くからチェックすることをおすすめします。

条件にもよりますが、自分に合った転職先を見つけるために、それなりの時間がかかることも念頭にいれておきましょう。

働きながら転職活動をして、翌年4月入職を目指す場合は、以下のスケジュールで進めるのがよいでしょう。

転職活動のスケジュール
  1. 【4~10月】転職活動(できるだけ早めに動いて時間も気持ちも余裕を持つ)
  2. 【~10月】 内定獲得
  3. 【10~12月】今の職場へ退職意向を伝える
  4. 【1~3月】引継ぎと入職準備をする

保育士の転職成功の秘訣とポイント③【ホームページや保育園見学などで情報収集する】

保育園の情報を集める際は、さまざまな方法を活用するのがよいでしょう。

どれか一つの情報で転職先を決めてしまうと、「イメージしていたものと違った」という状況になりかねません。

そのため、求人票やホームページを確認するだけでなく、保育園見学に行って園の雰囲気や子どもたちの様子を自分の目で確かめるのがよいでしょう。

また、給与や勤務時間など自分が気になる部分は、採用担当者に遠慮せず、積極的に質問して確認するのがおすすめです。

ちなみに、保育園見学の際は以下のポイントを確認するのがよいでしょう。

保育園見学のポイント
  1. 子どもに対して、十分な人数の保育士がいるかどうか?
  2. 子どもたちが保育士の前で“萎縮(いしゅく)”していないかどうか?
  3. 絵本やおもちゃは充実しているかどうか?
  4. 衛生面や安全管理が徹底されているかどうか?
  5. 働いている保育士の年齢層はどれくらいか?
  6. 保育士同士が声をかけあって保育をおこなっているかどうか?

保育士の転職成功の秘訣とポイント④【給与面などは具体的に確認する】

保育士の転職でよくありがちな失敗例として、給与面の認識が違っていたということがあります。

認識のズレを防ぐためにも、入職前に、賃金の内訳や賞与、交通費、家賃補助など給与面を具体的に確認しておくのがよいでしょう。

とはいえ、応募先の保育園にお金に関する質問をしにくいという方もいるかもしれません。

確かに聞き方を間違えてしまうと、「この人は給与や待遇面だけを重要視している」と保育園側にネガティブな印象を与えかねません。

そのため、面接の最後などに「就労条件についてお伺いしたいのですが、よろしいでしょうか?」と補足で聞くのがよいでしょう。

なお、人材紹介会社などを活用すれば、自分では直接確認しづらい条件を代わりに確認してくれるというメリットもあります。

保育士の転職成功の秘訣とポイント⑤【第三者に相談してみる】

転職するか迷っている方や転職活動中の方は、第三者に相談して意見をもらうのも一つです。

第三者というのは、友人、家族、先輩保育士に相談するのもよいですし、転職サイトや転職エージェントを活用するのもよいでしょう。

自分一人で転職活動をしていると、視野が狭くなりがちです。

第三者から客観的な意見をもらえることで、自分とはまったく違った目線でアドバイスをもらうことができるでしょう。

また、保育士に特化した人材紹介会社であれば、求人票や園のホームページには載っていないようなリアルな保育園事情を聞くことができます。

自分の希望や悩みに合わせて求人も紹介してくれるなど、転職をサポートしてくれるので、「一人で転職活動するのが不安…」「働きながら転職するのが大変…」という方でも安心ですね!

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保育士の転職の失敗理由や特徴のまとめ

保育士の転職の失敗理由や特徴のまとめ【保育士人材バンク】
保育士の転職の失敗理由や特徴のまとめ【保育士人材バンク】

保育士が転職を失敗する理由や、実際の失敗体験談、転職を成功させるためのポイントなどご紹介しました。

転職してすぐに辞めてしまった場合、キャリアに傷がつき、再就職で不利になる可能性も。

早期退職を避けるためにも、転職活動は慎重におこないたいところですね。

繰り返しになりますが、転職を成功させるためには、「転職したい理由」や園を選ぶうえで「重視したいポイント」を明確にすることが大切です。

また、「早く今の職場環境から抜け出したい」という気持ちがあると、転職することがゴールになりがちなので注意しなくてはなりません。

転職後のミスマッチを防ぐためには、目の前のゴールだけでなく、将来的な目標を視野に入れて転職先を選ぶのがおすすめです。

求人票だけでは見極めが難しい情報もあるので、気になる求人が見つかったら、ホームページを確認したり、保育園見学に行ったりして一つでも多くの情報を集めるのがよいでしょう。

とはいえ、働きながら自分に合った保育園を見つけるのは、時間と労力がかかってしまいます。

また、一人で転職活動するのは、悩むことも多くしんどいと感じることもあるでしょう。

そんな方はぜひ、『保育士人材バンク』にご相談ください。

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