この記事では、保育教諭のなり方や必要な資格、仕事内容や給料、メリット・デメリットなどについて詳しく解説しています。

保育士・幼稚園教諭との違い」も解説

保育教諭について詳しく知りたい方は参考にしてください。

目次

「保育教諭」とは?

「保育教諭」とは、「保育士」と「幼稚園教諭」の2資格をもつ認定こども園の先生のことを指します。

保育士や幼稚園教諭が働く保育施設には、「保育園」「幼稚園」「認定こども園」がありますが、このうち、「認定こども園」に勤めている幼・保両資格を保有する先生を「保育教諭」と呼びます。

保育教諭」とは?【保育士人材バンク】
保育教諭」とは?【保育士人材バンク】

「認定こども園」とは、幼保一元化の政策によって生まれた、幼稚園・保育園一体型の施設です。

保育教諭という呼称は、この認定こども園の登場とともに生まれました。

認定こども園には成り立ちによって以下4つの種類があります。

認定こども園の種類

幼保連携型両方の機能を備えた施設。新設や大幅リニューアルなど
幼稚園型幼稚園に保育園的な機能をプラスしたもの
保育所型保育園に幼稚園的な機能をプラスしたもの
地方裁量型認可外保育園に幼稚園的な機能をプラスしたもの

現在、2015年に施行された「認定こども園法」によって、上記のうち「幼保連携型」認定こども園で働くためには、「保育士」・「幼稚園教諭免許」の両方をもつ保育教諭となることが必須条件となっています。

(※認定こども園法では、2025年度末までは 「幼稚園教諭免許状」または「保育士資格」のいずれかを有していれば、保育教諭となることができるとする経過措置を設けています)

他の型の認定こども園の場合、現状では片方の資格のみでも働くことができます。

ただし、保有資格によって対応できる子どもの年齢は制限されます。

なお、認定こども園法によると、「幼保連携型」以外の認定こども園の場合、3歳未満(0~2歳)の子どもを担当する場合は「保育士資格」が必要で、満3歳以上を担当する場合は「保育士資格」と「幼稚園教諭免許」、両方の資格をもつことが望ましいとされています。

認定こども園の種類【保育士人材バンク】
認定こども園の種類【保育士人材バンク】

現在では、「幼保一元化」の流れを受け、認定こども園へ移行する保育園・幼稚園が増えてきています。

そのため、保育教諭の需要は年々高まってきているといえます。

保育教諭(2資格取得)を目指すべき?

保育教諭(2資格取得)を目指すべき?【保育士人材バンク】
保育教諭(2資格取得)を目指すべき?【保育士人材バンク】

保育教諭を目指すべきか迷っている方もいるかもしれません。

結論からいうと、パートではなく正社員として働きたいと考える方であれば、保育教諭(幼保2資格取得)を目指すべきです。

理由として、国の政策において幼保一元化が進められており、今後は両資格の統一も考えられるためです。

幼保両資格の取得は、これから保育業界で働く人には必須の条件となっていくでしょう。

これから保育業界を目指したいと考えている方や、すでに片方の資格をもっている方は、「保育士資格」と「幼稚園教諭免許」の2資格どちらも取得することで保育教諭を目指すことができます。

ただ、2資格を取ることは簡単ではなく、負担に感じる方もいるかもしれません。

そこで、この記事では、まず保育教諭の「仕事内容」や「保育教諭」のなり方をご紹介します。

また、「給料」や「仕事内容」などについて保育士や幼稚園教諭との違いを比較しながら、保育教諭(両資格取得)のメリット・デメリットなどをご紹介していきます。

この記事を読むことで、保育教諭の概要がわかり、2つの資格を取るべきかの判断がしやすくなりますので、ぜひ、最後までご覧ください。

保育教諭は国家資格?仕事内容は?

「保育教諭(ほいくきょうゆ)」とは、認定こども園で働く、「保育士資格」と「幼稚園教諭免許」の2資格をもつ保育職員の総称であり、国家資格ではありません

「保育教諭」という名前の資格があるわけではなく、幼保2資格を取り、なおかつ認定こども園に就職し登録されることで、保育教諭になることができます。

保育教諭になるために必要な資格

保育教諭になるために必要な資格は、下記の2つです。

保育教諭になるための資格
  1. 保育士資格(国家資格)
  2. 幼稚園教諭免許(教員免許)

加えて、認定こども園に就職していることも、保育教諭である条件ですね。

保育教諭の仕事内容

保育教諭がどんな仕事をするのか、業務内容が気になる方もいるかと思います。

認定こども園で働く保育教諭は、「幼保携型認定こども園教育・保育要領」を踏まえて、保育と教育を実施します。

ただし、仕事の内容としては保育士や幼稚園教諭とそこまで大きく変わらず、保育教諭だから仕事量が増えるということもありません

「保育教諭」の主な仕事内容は、以下になります。

保育教諭の主な仕事
  • 生活習慣の指導:食事や排泄、着替えなどの指導とサポート
  • 社会性の指導:園での過ごし方のルールや約束事などの指導
  • 行事の運営:誕生日会、運動会、季節の行事などの企画・運営
  • 安全管理:ケガや誤飲、友だちとのトラブルなどが起こらないようにサポート
  • 保護者との連携・サポート:連絡帳の記入、送迎時の引き継ぎなど
  • 子どもの成長記録の資料作成
  • お知らせの作成
  • 次の日の活動の準備
  • 施設内の壁面作り

保育教諭が働く認定こども園では、保育園同様、概ね7時~19時(※園によって異なる)の間で子どもを預かり、職員は原則「8時間のシフト制」で勤務します。

基本的には園により担当する年齢を決められ、年齢に合わせた保育や、さまざまな遊び・制作などを行っていきます。

保育教諭の1日のスケジュール【保育士人材バンク】
保育教諭の1日のスケジュール【保育士人材バンク】
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保育教諭の役割、やりがい、魅力、大変なことは?

次に、保育教諭の役割や、大変なこと、やりがい・魅力をご紹介します。

保育教諭の役割

保育教諭の役割は、保育と教育」両面からの関わりです。

教育的な意図をもって年間や日々の指導計画をたて、日々の保育にあたります。

保育教諭は先生であり、親代わりとなる役割もあるといえるでしょう。

保育教諭が大変なこと

日々の保育や活動の中では保育士や幼稚園教諭とほぼ変わらず保育教諭だけが多いわけではありません。

職場環境によって大変さは変わる可能性がありますが、保育と教育の専門知識があるぶん、視野の広い保育ができるようになるでしょう。

保育教諭のやりがい・魅力

保育教諭は幼稚園・保育園両方の勉強をしてきているため、単なる保育ではなく教育的側面からも子どもの活動に携わることができます。

そのため、よりプロ意識をもち、広い視野で子どもと関わることができるでしょう。

教育的な意図をもって子どもと関わり、0歳~年長児まで、身近で子どもの成長を実感できる保育教諭は、やりがいを感じやすい仕事といえます。

保育教諭の将来性は?

保育教諭の将来性は、非常に高いといえます。

理由としては、国が「幼保一元化」を推進しているため

今後は幼稚園と保育園が一体になった「幼保連携型認定こども園」が、さらに増えていくと考えられます。

厚生労働省の資料をみても、認定こども園の増加傾向は顕著です。

平成27年には1,931施設だった幼保連携型認定こども園は、令和4年には6,475施設に増加しています。

保育所等数の推移【保育士人材バンク】
保育所等数の推移【保育士人材バンク】

引用先:厚生労働省「保育所等関連状況取りまとめ(令和4年4月1日)」

認定こども園には保育教諭の配置が必須のため、施設数の増加に伴い保育教諭の需要もさらに増えていくでしょう。

保育教諭になるには?必要な資格と特例制度

ここでは、これから両資格を目指す場合と、すでにどちらかの資格を保有している場合の資格の取り方をご紹介します。

これから保育教諭を目指すなら「保育士」と「幼稚園教諭免許」の2資格が必要

無資格の状態から保育教諭を目指すなら、「保育士」と「幼稚園教諭免許」の両資格の取得が必要です。

資格取得のためには、基本的に「保育士養成校」などに通う必要があります。

以下に、学生など学校に通う時間がある場合と、主婦や社会人など時間を取りにくい場合に分け、おすすめの資格の取り方をご紹介します。

【学生の方】保育教諭の資格の取り方

現在学生の方など、これから学校に通う時間をつくれる方であれば、「保育士」と「幼稚園教諭免許」両方の資格が取得できる大学・短大・専門学校へ進学しましょう。

保育士資格を取るためには国家試験が必要ですが、「保育士養成校」であれば、学校で必要な単位を取ることで保育士試験も免除になり、卒業までに両資格を取得できます。

2年で両単位を取得できる専門学校もあります。

保育士養成校の場合、幼稚園教諭免許も取得できるかどうかは学校によりますので、入学前に必ず確認しましょう。

なお、幼稚園教諭免許には「一種免許」「二種免許」がありますが、一種免許を取得しておくと園長も目指せるようになります。

免許の種類による仕事内容の差はほとんどありませんが、給料が若干優遇される場合があります。

「一種免許」を取りたい場合は、大学を選ぶ必要があるため注意しましょう。

【主婦・社会人】保育教諭の資格の取り方

あまり時間がとれない主婦や社会人の場合、通信制の大学を利用する方法がおすすめです。

オンデマンド授業やネット試験を取り入れた学校を選ぶと、空き時間を利用してスムーズに資格取得を目指せます。

通信制大学・短大にも幼・保両資格を取得できる学校がありますので、ぜひ探してみてください。

すでに1つ資格があるなら「幼保特例制度」を利用できる

「保育士」か「幼稚園教諭免許」、すでにどちらかをもっている方もいるかと思います。

「保育士」か「幼稚園教諭免許」のどちらかの資格をおもちの方は、令和6年(2024年)3月末までは「幼保特例制度(※以下、特例制度とする)」を利用すると、より少ない時間でもうひとつの資格取得を目指すことができます

参考サイト:こども家庭庁 幼稚園教諭免許状を有する者における保育士資格取得特例

参考サイト:文部科学省 幼稚園教諭の普通免許状に係る所要資格の期限付き特例

「特例制度」とは、幼保連携型認定こども園への円滑な移行のために設けられた制度で、不足している資格を取得しやすくするものです。

具体的には、以下の条件を満たす場合、指定された8講座(通学制の場合、20日間程度)を受講するだけで、もうひとつの資格を取ることができます。

【特例制度を利用するための条件】

特例制度を利用するための条件

幼・保どちらかの資格がある 3年(4320時間以上)の実務経験がある

なお、「特例制度」では、幼稚園教諭免許・保育士のどちらをもっているかによって、管轄・内容が若干異なります

取りたい資格によって、以下をご参照ください。

「保育士資格」を取りたい人が使える特例制度

「特例制度」では、保育士養成施設において特例教科目8単位を修得した場合、保育士試験は全科目免除になります。

また一部の講座のみ受講することも可能で、その場合には受講講座分の試験科目が免除となります。

特例制度の例

例)「福祉と養護」を受講し単位を取得 ⇒「社会福祉」の試験が免除となる

なお、保育士資格を取りたい場合、特例制度を利用せずに保育士試験を受け資格取得を目指すことも可能です。

また、幼稚園教諭免許を所持していれば、保育士試験の「保育の心理学」「教育原理」と「実技試験」が免除となるため、保育士資格は取得しやすくなっています。

管轄:厚生労働省

対象制度:幼稚園教諭免許状を有する者における保育士資格取得特例

「幼稚園教諭免許」を取りたい人が使える特例制度

幼稚園教諭免許の取得には通常、短大や大学等に通い必要単位を取得し卒業する必要がありますが、特例制度を利用することで、指定の8単位の修得だけで幼稚園教諭免許を取得できます。

管轄:文部科学省 

対象制度:幼稚園教諭の普通免許状に係る所要資格の期限付き特例

これらの特例措置は当初、平成31年度末までとされていましたが、令和元年の法改正により令和6年度末までの経過措置の延長」が決定されました。

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幼稚園教諭の免許更新は令和4年から不要に!

平成21年以降に幼稚園教諭の免許を取得された方は、「教員免許更新制」のことが気になっているかもしれません。

せっかく幼稚園教諭免許をもっていて復職をしようと考えていても、更新が必要となると手間ですよね。

この「教員免許更新制」ですが、令和4年7月1日に解消されました。

そのため、免許の更新は不要で、一度取った教員免許はそのまま有効となります。

※教員免許更新制:平成21年にスタート。10年ごとに更新講習を受講し更新手続きをする必要があったが令和4年に解消された

「保育教諭」と「保育士」「幼稚園教諭」「認定こども園」のそれぞれの違いは?

これから保育業界を目指す方は、「幼・保両資格を保有した保育教諭を目指すべきか?」「それともどちらか一方の資格だけ取得するか?」悩まれる方もいるかと思います。

結論から言うと、できれば両資格とも取っておいたほうがいいでしょう。

これは、幼保一元化の流れを受け、これから保育教諭の需要はますます高まっていくと考えられるためです。

ただ、2つの資格を取得するためにはそれなりの学習時間も必要となるため、人によっては負担に感じることもあるでしょう。

そこで、本章では、保育教諭・保育士・幼稚園教諭の「給料」「勤務時間」「子どもの年齢」「仕事内容」について違いをご紹介します。

それぞれを比較しつつ、将来どのような働き方をしたいのか考え、取得するべき資格や進む道を決める参考にしてみてくださいね。

認定こども園・幼稚園・保育園①【給料の違い】

認定こども園、幼稚園、保育園の給料の違いは、以下のとおりです。

保育施設ごとの平均給料(賞与込み)※常勤の場合

  私立 公立
認定こども園(保育教諭)279,954円287,181円
幼稚園(幼稚園教諭)287,492円378,356円
保育園(保育士)301,823円303,113円

参考サイト:厚生労働省 幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査

残念ながら、現状では両資格を保有した保育教諭だとしても、給料がアップするわけではありません

上記データはあくまでも平均値であり、実際には施設によって異なります。

他業種と比べても給料は高いとはいえませんが、キャリアを積んで「指導保育教諭」や「主幹保育教諭」になれば給料アップが期待できます。

  • 指導保育教諭とは:他の職員に対する指導を行う役職
  • 主幹保育教諭とは:園全体の保育を見守り助言などを行う役職

認定こども園(保育教諭)の管理職の給与

 私立公立
指導保育教諭375,965円375,965円
主幹保育教諭336,739円455,717円
園長556,400円618,928円

参考サイト:厚生労働省 幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査

幼保一元化の流れと人員不足による需要の高まりもあり、今後は保育教諭の待遇も改善されていくと考えられます。

保育園・認定こども園・幼稚園②【勤務時間・体制】

保育教諭が勤める認定こども園の場合、基本的には保育園に近い勤務体制になります。

三者の違いは以下のとおりです。

保育園・認定こども園・幼稚園【勤務時間・体制】
保育園・認定こども園・幼稚園【勤務時間・体制】

幼稚園の勤務時間は8時~17時ごろ(8時間程度)となることが多いですが、最近では朝夕の預かりサービスを行う園も多く、シフト制になることもあります。

幼稚園の場合は土日休みの「週休二日制」ですが、預かりや行事によって土曜出勤となることも。

保育園と比べると長期休暇はとりやすいですが、長期休み中も預かりを行う園が多いため、シフト制の出勤になるなど園によって休みのとりやすさは変わります。

保育園・認定こども園も基本的には「週休二日制」ですが、シフト制のため固定の曜日に休みにはなりにくいでしょう。

なお、最近では幼稚園でも保育園と変わらない預かり時間で運営するところが増えてきているため、勤務時間はさほど違いがないといえます。

また、保育の仕事では制作準備や壁面づくり、ピアノ練習など細々した仕事も多く、持ち帰りで作業をする先生も多くみられます。

保育教諭・保育士・幼稚園教諭【対応する子どもの年齢】

0歳~2歳の子どもをみるためには、保育士資格が必要です。

そのため、幼稚園教諭は満3歳以上の子どもしかみられないという違いがあります。

資格名対応できる子どもの年齢
保育教諭0歳~5歳
保育士0歳~5歳
幼稚園教諭3歳~5歳

認定こども園で働く保育教諭の場合、担当する子どもの年齢によって、0歳~2歳の場合は保育士に似たはたらき方になり、3歳以上では幼稚園教諭に似た働き方になります。

一方の資格しかない場合、対応できる子どもの年齢が限られる場合があります。

保育士・幼稚園教諭・保育教諭【仕事内容】

保育士・幼稚園教諭・保育教諭の仕事内容には大きな違いはありませんが、元々の目的によって支援の仕方が異なります

まず、幼稚園と保育園の目的の大きな違いは、「教育」「保育」かという部分です。

そのため、一般的には保育士は「生活の場としての援助」を行い、幼稚園教諭は「遊び等をとおして教育的支援」を行っていきます。

次に、認定こども園で働く保育教諭の場合、「保育」と「教育」両方の側面から援助・支援を行います。

三者の支援の仕方の違いは、以下のとおりです。

保育教諭・保育士・幼稚園教諭の支援の違い
資格名支援の仕方
保育教諭保育と教育、両側面からの援助を行う
保育士日常生活の補助や生活習慣を身につけるための援助を行う
幼稚園教諭制作や遊びなどの環境設定により、教育の基礎を培う

教育的意図をもって子どもと関わるのが幼稚園(幼稚園教諭)であり、保育が欠ける子どもに家庭的な保育を提供するのが保育園(保育士)、両方を行うのが認定こども園(保育教諭)という認識です。

保育教諭の平均年収や給料、ボーナスは?

保育教諭の平均給与は賞与込みで約28万円となっており、そこから計算すると、平均年収は約336万円です。

保育教諭の給料やボーナス額は、一般的な保育士と変わりませんが、現在は保育士の処遇改善が進んでいるため、今後は少しずつ給料が上がっていく可能性が高いでしょう。

ボーナス額や退職金の有無は、私立の場合、園によってかなり差があるようです。「副業OKか?」などは、園の就業規則によるため、働く際に確認しておくといいでしょう。

保育士の給料・処遇改善について詳しく知りたい方は、以下の記事もご参照ください。

【2023年度最新版】保育士・幼稚園教諭の給与はいつから上がる?処遇改善は?給料アップの仕方!>>

2023年(令和5年)【最新】保育士の処遇改善手当ての額や支給条件、現状をわかりやすく解説!>>

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保育教諭のキャリアアップや処遇改善手当、家賃補助は?

認定こども園は自治体の認可を受けた保育施設であるため、国や自治体から出される保育士の処遇改善手当やキャリアアップの制度、家賃補助制度(保育士宿舎借り上げ支援事業)を利用できます。

処遇改善があるかないかで、以下のように給料面も大きな差がうまれるため、認定こども園で保育教諭として働くメリットは大きいといえます。

処遇改善加算制度・保育士がもらえる金額【保育士人材バンク】
処遇改善加算制度・保育士がもらえる金額【保育士人材バンク】

家賃補助に関しても、国の制度を利用できると最大8万円」もの補助がでるため、積極的に活用するといいでしょう。

保育士の家賃補助制度【保育士人材バンク】
保育士の家賃補助制度【保育士人材バンク】

処遇改善手当家賃補助について詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。

2023年(令和5年)【最新】保育士の処遇改善手当ての額や支給条件、現状をわかりやすく解説!>>

【2023年最新】保育士の家賃補助制度(住宅手当)の種類や条件は?いつからいつまでもらえる?>>

保育教諭に英語やピアノは必要?

保育教諭をめざす場合、英語はできなくても問題がない場合がほとんどですが、ピアノはできたほうが有利です。

認定こども園でも保育教諭がピアノを弾く場面は多く、ピアノを弾けない場合は担任などを受け持つことが難しくなる可能性も考えられます。

ピアノを弾けることが絶対条件というわけではありませんが、保育教諭としてクラス担任などを受け持ちたいのであれば、ピアノはできたほうがいいでしょう。

保育教諭を目指すメリット3つ

保育業界での将来性を考えたときに、「幼・保両資格」を取得し保育教諭を目指すことは、大きなメリットになるといえます。

ここでは、保育教諭を目指すことのメリットを3つの項目に分けご紹介します。

保育教諭を目指すメリット①【退職・業務縮小リスクを軽減できる】

「幼保両資格」を取得しておくことは、退職や業務縮小リスクの軽減につながります。

現在では従来の保育園・幼稚園も残存していますが、「幼保一元化」の流れのなかで、いずれ統合されていくものと考えられます。

例えば、幼稚園が幼保連携型認定こども園に変わった場合、現在の法律では両資格を保有していない職員は保育教諭として認められず、働けなくなってしまうのです。

また、もし、別の型の認定こども園で働き続けることができたとしても、幼稚園教諭免許だけでは対応できる子どもの年齢が限られるため、業務を縮小せざるを得なくなってしまう可能性もあります。

たとえ現時点で目指す先が幼稚園や保育園だったとしても、両資格を保有しておくことで、将来的に仕事を制限することなく働き続けることができるでしょう。

保育教諭を目指すメリット②【仕事の選択肢が広がる】

保育士資格も幼稚園教諭免許も、世間的に認められた価値ある資格です。

両資格を保有しておくことは、保育園や幼稚園、認定こども園だけでなく、それ以外の道に進む場合にも必ず役立ちます

例えば、子どもと関わる仕事には、障害児施設や民間企業の運営する施設など、さまざまな場所があります。

それらの施設で働きたいと思ったときにも、両資格があると採用へ有利に働くことは間違いありません。

雇用以外でも、自ら保育の情報を発信したり、アドバイザーとして独立したりなど、資格をもっていることでさまざまな可能性が広がります

育教諭を目指すメリット③【広い視野と多様なスキルが身につく】

保育と教育の両側面を勉強することで、幅広い視野で子どもと関われるようになります。

教育的視点をもちながら支援をしていけば、自分自身のスキルアップにもつながりますし、教育的意図をもって関わることで子どもの成長をより実感しやすくなるでしょう。

保育教諭はまさに「保育のプロ」と呼べる存在であり、両資格の取得を目指すことで広く深い知識とスキルを身につけることができます。

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保育教諭を目指すデメリット2つ

保育教諭を目指すデメリットはほぼありません。

しいてあげるとすると、以下2点がデメリットといえるでしょう。

保育教諭を目指すデメリット①【取得のために時間やお金が必要】

保育士と幼稚園教諭、どちらの資格も取ろうと思うと、当然ながら時間がかかります。

自宅の側では2資格取れる学校が探せないこともあるかもしれません。

人によっては、そうした時間やお金などの負担がデメリットになる可能性があります。

保育教諭を目指すデメリット②【幼稚園勤務と比べると休みがバラバラ】

幼稚園のように土日休みで長期休みもあるのは魅力的ですよね。

その点においては、認定こども園の場合は休みがバラバラになることがデメリットとなる可能性があります。

ただ、いずれ幼稚園も認定こども園として統合されていくと考えると、現時点におけるデメリットといえます。

また、休みの取りやすさも園によるため、一概にデメリットとは言いにくいでしょう。

保育教諭に向いている人

保育教諭に向いているのは、以下のような人です。

保育教諭の向いている人
  • 認定こども園で働きたい人
  • 保育と教育のプロでありたい人
  • 今後も保育・教育業界で長く働いていきたい人

保育教諭は認定こども園で働くための必須資格のため、認定こども園が就職先の選択肢に入るなら、保育教諭をめざすべきでしょう。

保育と教育のプロとして子どもと関わっていきたい方にも、保育教諭が向いています

また、今後も保育業界で長く働いていきたい人も、保育教諭が向いているといえます。

保育士・幼稚園教諭、どちらかの資格・免許だけでも保育の世界で働いていくことはできます。

ただ、将来、両資格が統合された際には、認定こども園などの認可園では資格不足で働けない日がくるかもしれません。

両資格を取得し認定こども園で勤めることで、「幼稚園から認定こども園へ」の変化にのまれることもなく、安定して働いていくことができます。

保育教諭に向いていない人

保育教諭に向いていないのは、以下のような人です。

保育教諭に向いていない人

・保育の仕事を長く続けるつもりはない

・パートやアルバイトで十分

保育の仕事を長く続けるつもりがなく、パートやアルバイトの働き方で十分だと感じている人は、無理に保育教諭をめざす必要はないでしょう。

保育士や幼稚園教諭の資格だけでも、パートやアルバイトで働き先を選ばなければ今後もさまざまな働き先の選択肢は見つかります。

保育教諭をめざすべきか迷ったときは、今後ご自身がどのように働いていきたいか、今一度、考えてみるといいですね。

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保育教諭を辞めたくなったら?

保育教諭として認定こども園に勤めても、やめたくなってしまうこともあるかと思います。

保育教諭をやめたくなったら、まずは職場の上司や同僚に相談して、「改善の余地がないか?」をあらためて考えてみましょう

職場の上司や同僚に相談しても問題が解決しない場合、前向きに転職を検討するのも前に進むためには必要な選択肢です。

保育と教育のプロである保育教諭は、保育業界でも需要が高いため、ある程度の経験があれば転職も難しくないでしょう。

もし、転職が不安な方は、当サイト「保育士人材バンク」にご相談いただけると、保育士の求人のご紹介や転職のサポートをさせていただきます。

求人検索や相談は無料でお受けしていますので、どのような求人があるか、一度、保育士人材バンクをのぞいてみてくださいね。

就職・転職時のご相談では、履歴書の添削や、面接対策のサポートも可能です。

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保育教諭の転職の仕方

保育教諭が求人を探す際は、ハローワークやインターネット検索などの方法がありますが、当サイト「保育士人材バンク」のような保育士専門の求人情報サイトをご利用いただくと便利です。

専属のキャリアパートナーが、条件に合う求人をご提示のうえ、確実な転職をサポートいたします。

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保育教諭の履歴書・職務経歴書の書き方は?

保育教諭の求人に応募する際は、履歴書の書き方が採用に関わる重要なポイントになります。

なぜなら、多くの採用者が履歴書の内容で面接の判断を決めるためです。

履歴書職務経歴書(※転職者で提出を求められた方)は、手書きで丁寧に書くのが基本です。

箇条書きなども使用しつつ、簡潔で読みやすい文章・経歴の記載を心がけましょう。

保育教諭の志望動機・自己PRの書き方は?

保育士の履歴書職務経歴書に記載する志望動機には、保育や教育に関する知識や経験、保育観を盛り込みつつ、その園でなければならない理由を必ず盛り込みましょう

採用側にメリットが伝わるような記載を心がけるといいでしょう。

自己PRには、自分の性格上の強みや採用メリットになるようなスキルを記載します。

園での活躍場面がイメージできるような自己PRをめざしましょう。

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保育教諭の面接のポイント、注意点は?

保育教諭の面接でチェックされるポイントは、まず人柄です。

そして、保育の価値観や知識なども採用の判断する上で重要な要素になります。

「子どもと接するうえで問題ない人柄か?」というところがみられますので、まずは子どもと接するときのように、笑顔でハキハキとした受け答えを心がけましょう。

無理に背伸びをする必要はなく、自分らしい受け答えができればOKですが、質問にしっかり答えられるよう、あらかじめよくある質問への回答を用意しておくと安心です。

保育業界に行きたいのなら【保育教諭】を目指そう!

現在、幼保連携型認定こども園で働くためには、幼・保両資格を保有した「保育教諭」でなければなりません

保育業界の将来性を考えたときにも、保育教諭の需要はますます高まっていくと考えられます。

両資格を取得しておくことは、保育のプロとしてのスキルアップや将来の選択肢を広げる意味でもメリットが大きいといえるでしょう。

なお、すでに保育士か幼稚園教諭、どちらかの資格をお持ちの方は、2025年の3月末までは「特例制度」を利用できます。

負担をかけずに資格を取得するためにも、ぜひ詳しく調べて活用してみてくださいね。

子どもたちの笑顔と成長が、保育に携わる人間の一番のやりがいです。

子どもが大好きなあなたが、子どもたちの側で生き生きと働いていけることを祈っています。

また、資格を活かして働きたい、転職したいという方は是非保育士人材バンクをご利用ください。

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