「夜間保育園ってどんなところ?」「数はどれくらいあるんだろう?」「料金は?」と気になっている方もいるかと思います。
この記事では、夜間保育園の概要や数、利用方法などを詳しくご紹介します。
夜間保育園で働きたい方が知っておきたい情報についてもご紹介しています。
目次
この記事でわかること【夜間保育園】
「夜間保育園ってどんなところ?」「夜間保育園で働いてみたい」
そのように考える保育士の方もいるかと思います。
夜間保育園とは、夜間に子どもを預かる保育施設で、最近では自治体の認可を受けた認可保育園もあります。
夜間保育園は、夜勤などで働く保護者にはとても助かる施設です。
また、働く保育士も、夜間は夜勤手当によって通常よりも高い給料をもらうことができます。
この記事では、種類や料金、利用方法などの夜間保育園の概要を詳しくご紹介します。
夜勤で働きたい保育士の方は、ぜひ参考にしてください。
夜間保育園とは
夜間保育園とは、夜間に子どもを預かる保育施設のことです。
自治体の認可を受けて運営される認可保育園と、認可を受けずに独自のサービスとして運営する認可外(無認可)保育園があります。
通常の保育園の閉園は19時ごろ。
一方、夜間保育園は夜勤などで働く保護者のために夜遅くまで開園しており、お風呂や夕食、寝かしつけ、見守りなど夜間に必要な保育を行っています。
開園時間は園により、朝までみてもらえる保育園もあれば、22時ごろまでの園もあります。
共働き家庭やひとり親世帯の増加により需要が高まっている保育施設ですが、まだまだ数は少ないのが現状です。
利用を検討されている方は、まず夜間保育園の種類や料金を理解してから、お住まいの地域で利用できる夜間保育園を探してみるといいでしょう。
夜間保育園はかわいそう?
夜間保育園の利用を検討している方で、「子どもがかわいそうかな」と考える方もいるかもしれません。
しかし、1999年に行われた全国夜間保育園連盟と大学による共同調査によると、夜間保育による子どもたちの心身への顕著な影響はないとされています。
参考サイト:夜間保育の子どもへの影響に関する研究
子どものために就労を制限していては生活が成り立たない現状もあるかと思います。
もしも子どもを夜間に預けなければならない状況でも、それ以外の時間にたっぷり愛情を注いであげることで、子どもへの影響が深刻になることはないでしょう。
夜間保育園【3つの種類】
夜間保育園には大きく分けて3つの種類があり、種類によって利用料金や利用時間が変わります。
以下にそれぞれの特徴を解説します。
夜間保育園の種類①【認可を受けた夜間保育園(夜10時までが基本)】
自治体の認可を受けた夜間保育園は、保育所としての一定の基準を満たしているため、安心して預けられるのがメリットです。
認可保育園であるため、申し込みは自治体(市区町村)を通して行われ、3歳以上は保育料無償化の対象になります(非課税世帯では3歳以下も無料)。
厚生労働省通達の設置認可の基準をみると、保育園を開けている時間は原則として概ね11時間、閉園は午後10時までが原則とされています。
参考サイト:厚生労働省 夜間保育所の設置認可等について
そのため、職種によっては時間帯が合わない可能性があります。
例えば、看護師の場合の準夜勤は16時~24時半が基本ですが、認可保育園の保育標準時間は10時までのため、延長保育がない園では時間が足りない問題が生じます。
延長保育があれば実費負担で補えますが、なければ利用は難しいでしょう。
認可夜間保育園の探し方
認可を受けた夜間保育園は、お住まいの自治体窓口のほか、全国夜間保育園連盟HPから確認できます。
全国夜間保育園連盟に加盟している園のみの記載となりますが、お住まいのエリアに認可夜間保育園があるかぜひチェックしてみてください。
夜間保育園の種類②【民間の夜間保育園(24時間保育など)】
民間の保育サービスにも、夜間保育園があります。
認可保育園と区別し、認可外(無認可)保育園と呼ばれる施設です。
民間の夜間保育園は、すべて利用者からの利用料で運営されているため、利用料金が高いケースが多くなっています(※保育料無償化の対象になるケースもあります)。
そのかわり、24時間保育など保育時間が長く、ニーズにあわせた使い方ができ、融通もききやすいのがメリットです。
夜間の仕事が多い都市部などに多くつくられています。
お泊まりでの預かりなど、ニーズに合わせて預けられる夜間保育園を探したいときは、「地域名+夜間保育園」で検索してみましょう。
夜間保育園の種類③【会社運営の夜間保育園(勤務時間にあわせた保育)】
病院の院内保育所のように、夜勤のある職種では、会社が独自に保育所を設けている場合があります。
従業員の勤務時間にあわせて利用できるようにしているため、利用時間を気にする必要がありません。
また、職場の近くで預けられるため、何かあればすぐにかけつけることができ安心です。
これから夜間に子どもを預けて働きたいと考えている方は、ぜひ「保育所付き」の求人を探してみてください。
夜間保育園の仕事内容(夜間保育の流れ)
ここからは、夜間保育園で働きたい保育士の方へ、夜間保育園の仕事の概要をご紹介していきます。
夜間保育園で働く保育士【仕事内容】
夜間保育園の仕事内容は、以下のような内容になります。
加えて、昼間も運営している保育園の場合は、行事の企画・準備や制作物の準備、季節にあわせた壁面制作の準備など、通常の保育園と同じような業務が発生します。
夜間保育園【勤務時間】
夜間保育園の勤務時間は、園の開園時間によって異なります。
ただ、保育園は基本の開園時間が11時間であるのに対し、1日の労働時間は8時間と基準が定められているため、多くの園では「シフト制勤務」となっています。
例えば、夜間のみ営業している認可外保育園では夜間の間でシフトが組まれますし、24時間の園ではさらに細かくシフトが分けられています。
24時間保育のシフト例(フルタイム)
- 早番:8時~16時
- 中番:12時~20時
- 準夜勤:16時~24時
- 深夜勤:24時~翌8時、21時~翌6時(休憩1時間)
夜間担当保育士(正社員)のシフト例
※シフト制の他、以下のように休憩を含みながら長時間勤務する場合もあります。 ・16時~翌8時(16時間拘束・6時間休憩(24時~朝6時まで仮眠))・18時~翌8時(14時間拘束・仮眠3時間) |
※シフト制の他、以下のように休憩を含みながら長時間勤務する場合もあります
- 16時~翌8時:16時間拘束・6時間休憩(24時~朝6時まで仮眠)
- 18時~翌8時(14時間拘束・仮眠3時間)
パートやバイトなどの場合は、昼間だと5時間程度でシフトが組まれることが多くなっていますが、夜間の場合は休憩(仮眠)含め長めの時間でシフトを組まれることが多いです。
パート・アルバイトのシフト例
- 17時~22時(休憩なし)
- 18時~23時(休憩なし)
- 19時~24時(仮眠2時間)
- 18時~翌8時(14時間拘束・仮眠2~3時間)
シフトに仮眠時間が含まれる場合は、休憩時間となり時給にはカウントされません。
夜間保育園で働く保育士【給料・年収】
夜間の仕事は儲かるイメージがありますが、夜間保育士も例外ではありません。
夜間の勤務は、労働基準法により賃金の25%以上の上乗せが義務付けられているため、夜間に保育をする場合も日中の25%高い賃金を受け取ることができます。
夜間保育を含む保育園(院内保育所など)で正社員として働く場合、給料は月20~25万円くらいで、夜勤手当が別途支給されます。
1日ごとの支給「1,000~1,500円程度」の場合もあれば、夜勤の回数が決まっており、月額で支給される場合もあります「月5,000~10,000円程度」。
パートやアルバイトの場合、夜間保育の時給は「1,300円~1,500円」ほどとなっています。
昼間の時給+300円程度が夜間の時給の目安です。
夜間保育を含むフルタイムでの日給は、「15,000~25,000円」ほどとなっています。
夜間保育園で働く【メリット・デメリット】
夜間保育園で働くメリットとしては、以下があげられます。
夜間保育園で働く【メリット】
- 給料を多くもらえる
- 遊びの時間が少なく疲れにくい
- 普段は見られない子どもの寝顔を見守れる
- 親代わりとなり子どもに寄り添うことができる
夜間保育園で夜間の保育をする場合、給料はもちろん、夜間だからこそのやりがいも感じられます。
「子どもの寝顔でかわいさをかみしめる」という親は多いですが、夜間の安らかな眠りを見守れるのは、夜間保育士だけの特権です。
寝かしつけや入浴など、通常の保育園では経験できない保育も経験できます。
ただし、夜間保育にはデメリットもあります。
夜間保育園で働く【デメリット】
- 生活リズムが崩れやすくなる
- 子どもと遊びを通してかかわる時間が少ない
- ライフスタイルの変化によって働けなくなる可能性がある
夜間に働くと、睡眠などの生活リズムが大きく乱れてしまうこともあります。
特に、昼間と夜間をシフト制で順番に入る場合、人によってはかなり疲れが出る可能性もあります。
また、夜間専門の保育士として勤務する場合、子どもと遊びを通してかかわる時間が少ないため、遊びや制作などの保育士としての経験を積む機会が少なくなってしまいます。
また、今後結婚などでライフスタイルが変わった場合、同じ職場で働き続けることが難しくなる可能性があります。
給料面ではメリットが大きい夜間保育ですが、メリット・デメリットを理解してから求人を探してみるといいでしょう。
夜間保育園【向いている人・向いていない人】
夜間保育園に向いているのは、以下のような人です。
夜間保育園【向いている人】
- 給料を少しでも上げたい人
- ピアノが苦手な人
- アットホームな保育がしたい人・夜に強い人
若いうちに少しでもお金を貯めたい人など、給料を少しでも上げたい人は、夜間保育園に向いています。
また、夜間はピアノを使用した保育をする場面が少ないため、ピアノが弾けない人でも働くことができます。
夜間保育は小人数の保育となるケースが多いため、アットホームな保育がしたい人にも向いているといえます。
賑やかな環境が苦手な方でも、夜間なら静かに子どもたちと過ごすことができます。
夜間保育園【向いていない人】
- 生活リズムを安定させたい人
- 精神的に不安定になりやすい人
- 子どもと遊びをとおし通して関わりたい人
- 保育士としてのキャリアを積んでいきたい人
生活リズムを安定させたい方はもちろん、精神的にも安定して過ごしたい方にも、夜間の仕事はおすすめできません。
なぜなら、睡眠と精神は相互に影響しあうことがわかっており、睡眠リズムが乱れると精神的にも気持ちが乱れやすくなってしまうためです。
また、子どもとの遊びをたくさん経験したい方や、職場で保育士としての経験やキャリアを積んでいきたい方も、夜間保育士には向いていない可能性があります。
夜間の給料アップはたしかに魅力的ですが、認可保育園などでキャリアを積んで役職に就くことでも、給料アップを目指すことはできます。
これからどれくらいの期間、保育士として働いていきたいのかなども考えて、職場を選ぶといいでしょう。
夜間保育園【利用可能な時間帯】
夜間保育園で利用可能な時間帯は、保育園によって異なります。
認可外保育園のほうが夜間の保育時間が長いケースが多いですが、認可夜間保育園でも24時間利用できるよう延長保育を実践しているところもあります。
ただし、認可保育園の場合、保育を受けられる基本の時間が11時間(※短時間勤務の方は8時間)と決まっているため、それ以外は延長料金が発生するため注意しましょう。
厚生労働省の調査によると、夜間保育を行う認可保育園では、以下のような運営状況であることがわかっています。
- 早朝や夜間の延長保育を含めた1日当たりの開所時間数が17時間以下の施設が8割
- 「早朝延長・夜間延長保育あり」の園が約5割
- 「早朝延長保育のみあり」が約4割
- 「夜間延長保育のみあり」が1割未満
参考サイト:厚生労働省 平成 30 年度⼦ども・⼦育て⽀援推進調査研究事業報告書 「夜間保育の運営状況等に関する調査研究」
調査結果をみると、認可のある夜間保育園では、夜間(22時以降)の延長保育が少ない傾向にあるようです。
夜間保育園の料金は「年齢」と「時間」によって変わる
夜間保育の利用を考える場合、料金は気になるところかと思います。
以下に、夜間保育園の種類ごとの料金目安をご紹介します。
【認可】夜間保育園の場合「料金」
認可夜間保育園の場合、3歳以上の利用では「保育料無償化の対象」となるため料金はかかりません。
かかる費用は、給食費や布団などの備品購入費などです。
0~2歳で利用する場合には、収入に応じた保育料がかかります(3,000~70,000円程度の範囲)。
非課税世帯であれば保育料も給食費も無料です。
認可夜間保育園では保育料の認定区分によって利用できる時間が異なり、決められた時間を超えて利用する場合には1時間600~900円程度の延長料金がかかります。
- フルタイム勤務の方:11時間
- 短時間勤務の方:8時間
ただし、22時以降の延長保育を行なっているかは保育園によるため、勤務時間をカバーできる園を探す必要があります。
【認可外】夜間保育園の場合「料金」
認可外の夜間保育園(保育サービス)では、保育園ごとに自由に料金を決められるため、園によって料金にバラつきがあります。
ただ、自治体が定める要件を満たしていれば、認可外の夜間保育園でも保育料無償化の対象となることがあります。
多くの場合、認可外の保育園の無償化は上限額が定められており、月額3万円程度までが無償化の範囲です。
認可外保育園の無償化上限額
- 3~5歳:月額3.7万円まで
- 0~2歳:住民税非課税世帯に限り月額4.2万円までの利用料が無料
参考サイト:内閣府 幼児教育・保育の無償化概要
非課税世帯以外で0~2歳に利用する場合や、上限額を超えて利用する場合、また、延長保育を利用する場合には料金が発生します。
認可外の夜間保育園を利用する場合、保育料の支払い方は、「月極」や「一時預かり」などがあります。
それぞれ、以下にご紹介します。
月極の場合の料金
月払いで利用する場合、利用できる日数や時間が園によって決められており、利用量(時間)と年齢に応じて保育料を支払います。
例をあげると、以下のような金額です。
100時間(月に10日利用) | 200時間(平日のみ利用) | 300時間(毎日利用) | |
0歳 | 27,000円(非課税世帯0円) | 41,000円(非課税世帯0円) | 49,000円(非課税世帯7,000円) |
1歳 | 26,000円(非課税世帯0円) | 39,000円(非課税世帯0円) | 48,000円(非課税世帯6,000円) |
2歳 | 22,000円(非課税世帯0円) | 32,000円(非課税世帯0円) | 42,000円(非課税世帯0円) |
3歳 | 21,000円(0円) | 29,000円(0円) | 39,000円(2,000円) |
4歳 | 18,000円(0円) | 26,000円(0円) | 37,000円(0円) |
5歳 | 17,000円(0円) | 24,000円(0円) | 35,000円(0円) |
※料金()内は保育料の無償化適応後の料金
※1日10時間程度を利用する場合を想定
※あくまでも一例であり、実際の料金は園によって異なります
なお、認可外の保育園で無償化を受けるためには、保育の必要性(親の就労など)を自治体に認められる必要があります(※園に書類を提出)。
一時預かりの場合の料金
不定期に利用したい日だけ預ける場合には、「一時預かり(一時保育)」という利用法になります。
年齢が低いほど料金が高く、1時間あたり400円~1,000円ほどの利用料金がかかります。
また、夜間の利用では夜間料金がプラスでかかる可能性があります。
保育料のほかにかかるお金
保育料のほかにも、給食費やおやつ代など別途料金がかかる場合があります。
また、認可外の保育施設では、サービスとしておむつや布団を貸し出してもらえる場合もあり、利用する場合にはその費用がかかります。
- 給食費(1食300円程度)
- おやつ代(1食100円程度)
- 冷暖房費
- おむつ代(※園で用意してもらう場合)
- 布団代(※園で用意してもらう場合)
【企業内】夜間保育園の場合の料金
企業内の保育所を利用する場合は、それぞれ園が定める保育料を支払います。
金額は保育園によってさまざまです。
企業内の夜間保育園を利用する場合、保育園の形態が「企業主導型保育所」や「事業所内保育所」であれば、一部の保育料が無償化となります。
企業主導型保育所
- 3~5歳は無料
- 0~2歳は非課税世帯のみ無料
事業所内保育所
※3~5歳は施設利用の対象外
- 0~2歳は非課税世帯のみ無料
なお、企業主導型保育所の保育料は基準額が以下のように決められています。
- 0歳:37,100円
- 1~2歳:37,000円
- 3歳:26,600円
- 4歳以上:23,100円
参考サイト:内閣府 幼児教育・保育の無償化に伴う企業主導型保育施設の対応の全体像について
事業所内保育所の場合は、認可保育園と同程度の保育料となります。
夜間保育園【利用(申し込み)方法】
夜間保育園の利用(申し込み)方法は、利用先の保育園の形態によって異なります。
園の形態による夜間保育園の利用申し込み方法
- 認可夜間保育園 → 市区町村の窓口へ申し込み
- 認可外(無認可)夜間保育園 → 園へ直接申し込み
- 企業内の夜間保育園 → 働く企業へ申し込み
認可園を利用したい場合、申請方法は通常の保育園利用と同じく、自治体(市区町村の窓口)への申し込みとなります。
認可園は就労形態等によって入園の優先順位が決まるため、必ずしも希望の園に入れない可能性があります。
また、受付開始時期は4月入園の場合で前年の秋(9~11月)ごろとなります。
早めの情報収集を心がけましょう。
保育園の形態がわからない場合は、まず利用したい園へ直接問い合わせてみてもいいでしょう。申し込み方法を教えてもらえます。
夜間に子どもを預けたい場合の選択肢5つ
ここまで、夜間保育園について概要をご紹介してきましたが、夜間に子どもを預けたい場合、ほかの選択肢も考えられます。
夜間保育園とあわせ、考えられる夜間の預け先の選択肢としては、以下5つがあげられます。
- 認可夜間保育園
- 認可外(無認可)夜間保育園
- 会社内の夜間保育園
- ベビーシッター
- ベビーホテル
それぞれ、料金目安やメリット・デメリットをご紹介します。
認可夜間保育園【メリット・デメリット】
認可夜間保育園は、一定の基準を満たしている保育施設のため、安心できる保育環境であることが一番のメリットです。
ただし、利用は自治体を通す必要があり、必ずしも希望の園に入れないことがデメリット。
利用時間も22時程度までと夜間の延長時間が短いか、延長がないケースが多くなっています。
また、夜間保育園の認可園は全国的に数自体が少ないため、都市部などに利用が限られます。
認可外(無認可)夜間保育園【メリット・デメリット】
認可外の夜間保育園は、サービスが充実しており利用しやすいのがメリットです。
入園も好きな時期に園へ直接申し込むことができます。
料金は認可園と比べると高めであることが多いですが、就労条件などを満たしていれば一部の保育料が無償化の対象となります。
認可を受けていないぶん、保育環境は園によってさまざまなため、利用前には見学をしておくといいでしょう。
会社内の夜間保育園【メリット・デメリット】
会社が独自に設置している託児所は、職場のすぐ近くに預けられることがメリットです。
申し込みも会社のため、手続きが一か所ですみます。
保育園の形態によっては、無償化の対象となることもあります。
ベビーシッター【メリット・デメリット】
ベビーシッターは慣れた自宅で子どもを見てもらえることがメリットですが、保育園と比べて料金はかなり高くなります。
夜間利用の場合、1時間2,500円程度が相場です。
利用を希望する場合、ベビーシッターのマッチングサイトなどもあります。
ベビーホテル【メリット・デメリット】
ベビーホテルは、認可外保育施設の一種で、夜間の保育を専門にする保育サービスです。
夜20時以降、宿泊を伴う預かりで、一時預かりをメインとしているのが特徴です。
利用料金は月額3~7万円で、ベビーシッターと比べると安価に利用できますが、認可外施設のため保育の質が問題視されることも。
ベビーホテルを利用の際はよく保育環境をチェックすることが大切です。
夜間保育園【バイト・求人の探し方】
夜間の保育は身体的なきつさはありますが、高い給料をもらえるのは魅力です。
若いうちに、バイトやパートの夜間保育士として働き、お金を貯めたいと考える方もいるでしょう。
昼間も開園している保育園では昼間と夜間、交互のシフトが多いですが、なかには夜間保育専門の「夜間保育士」を募集している求人もあり、その場合、かなりの給料アップが見込まれます。
求人を探したい場合は、以下のような方法があります。
- インターネットで「夜間保育園 求人」と検索する
- ハローワークで求人を探す
- 新聞や地域の情報誌の求人欄を見てみる
- 保育士専門の求人サイトで探す
おすすめは、保育士専門の求人サイトで探す方法です。
当サイト「保育士人材バンク」をはじめとする保育士の求人サイトでは、保育関係の求人が多数掲載されており、地域や雇用形態など条件を絞って検索できる点が魅力です。
保育士不足が叫ばれる昨今、夜間となるとより人材の確保は難しく、夜間保育士の需要は高くなっています。
夜間保育園に興味のある保育士さんは、ぜひどんな求人があるか探してみてくださいね。
夜間保育園の「履歴書・職務経歴書」書き方「面接」の仕方注意点
夜間保育園の求人に応募する際は、履歴書の書き方も大切です。
夜間に大切な子どもを預かる仕事ですから、より人間性が重視されるためです。
転職や復職の方は、履歴書とは別に職務経歴書の提出が必要な場合もあります。
履歴書や職務履歴書を書く際は、丁寧に書くことはもちろん、雇用する側にメリットが感じられるような内容を心がけましょう。
例えば、前職での経験や子育て経験は大きなアピールポイントになります。
なぜ夜間保育に応募したのか、金銭面以外で志望理由を伝えられるといいでしょう。
面接では、笑顔を大切に、ゆっくりでいいので落ち着いて話をするようにしましょう。
夜間を子どもと一緒に過ごす保育士として、落ち着きと安心感があると好印象になります。
夜間保育園の求人をお探しなら保育士人材バンクへ
夜間保育園は病院や工場などさまざまな職種で需要が高まっており、働く保育士には親代わりとなるような安心感のある対応が求められます。
給料アップだけでなく、夜間保育園ならではのやりがいを感じられるでしょう。