「小規模保育園ってどんな働き方ができるの?」「転職・就職先としてどうなんだろう?」
そのように考えている保育士の方も多いのではないでしょうか?
小規模保育園は認可保育園の一種であり、将来性が高く保育士の転職先としても人気の職場です。
この記事では、小規模保育園の特徴や仕事内容、給料面など働くうえでのメリット・デメリットを詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
- 1 小規模保育園とは?
- 2 小規模保育園の特徴3つ
- 3 小規模保育園の将来性や魅力は?
- 4 小規模保育園の仕事内容
- 5 小規模保育園の一日の流れ
- 6 小規模保育園の給料や平均年収、ボーナスは?
- 7 小規模保育園で働くために必要な資格や試験はある?
- 8 小規模保育園は働きやすい?職場の特徴を解説
- 9 小規模保育園で働くメリットは?
- 10 小規模保育園で働くデメリットは?
- 11 小規模保育園での働き方が向いている人
- 12 小規模保育園での働き方が向いていない人
- 13 小規模保育園で働きたい方によくある疑問
- 14 小規模保育園でよくあるその他の疑問
- 15 小規模保育園の求人状況
- 16 小規模な保育園で働きたいなら「企業内保育所」もおすすめ
- 17 小規模保育園の求人の探し方
- 18 小規模保育園の履歴書(志望動機・自己PR)の書き方
- 19 小規模保育園の面接対策
- 20 小規模な保育園で働きたい方は転職エージェントに相談を!
小規模保育園とは?
小規模保育園とは、少人数で乳幼児の保育にあたる保育園のことで、「認可保育園」の一種です。
児童福祉法の定義によると、定員6人以上19人以下で、原則として保育を必要とする0~2歳の乳児・幼児(3歳未満児)の保育を行なう事業のことをいいます。
小規模保育園は何歳まで?2023年から3歳の壁が撤廃!
これまでは原則2歳までの乳児が対象とされていた小規模保育園ですが、2023年の4月から対象年齢が必要に応じて引き上げが可能になりました。
こども家庭庁の通達によると、3歳以上の子どもの受け入れについては、市町村がニーズに応じて柔軟に判断することとされています。
参考サイト:こども家庭庁 小規模保育事業における 3歳以上児の受入れについて(通知)
参考サイト:内閣府 事業者向けFAQ(よくある質問)(第7版)【小規模保育に関すること】
小規模保育園の特徴3つ
小規模保育園の特徴を3つ、ご紹介します。
小規模保育園の特徴①【3歳未満児の保育の受け皿として機能】
小規模保育園はもともと、待機児童解消のため、保育スペースを確保しにくいエリアでも保育施設を開設できるようにとの目的でつくられた施設です。
そのため、3歳未満児の保育の受け皿として機能している特徴があります。
3歳以降は、人数の多い集団のなかで育つことが発達段階として重要であることから、3歳以上の子どもは原則、連携施設(認可保育園・認定こども園・認可幼稚園)への移行が推奨されています。
参考サイト:内閣府 事業者向けFAQ(よくある質問)(第7版)【小規模保育に関すること】
小規模保育園の特徴②【家庭的な雰囲気のなか小規模な保育を行なう】
小規模保育園では、園庭や保育室など必要なスペースの設置基準が緩和されており、一般的な認可保育園と比べると保育環境が狭くなっています。
そのため、より家庭に近い雰囲気の環境で保育を行なえるという特徴があります。
小規模保育園の特徴③【地域のニーズにあわせた運営がされる】
小規模保育園は、地域のニーズにあわせた運営ができることも特徴です。
小規模保育園には「A型・B型・C型」という区分があり、それぞれ規模(人数)により「A型>B型>C型」と分けられています。A型は保育園の分園のようなイメージで、B型は中間、C型はより家庭に近い雰囲気で保育を行なっています。
認可基準は自治体(市区町村)がそれぞれ地域のニーズに応じて決められるため、柔軟な設置・運営が可能となっています。
小規模保育園の将来性や魅力は?
小規模保育園を、働き先として考えている保育士の方は、将来性が気になるところかと思います。
2023年には3歳以上の子どもの受け入れも柔軟に判断できるようになるなど、ニーズに応じて変化を続けている小規模保育園。
働き先としての将来性は、十分にあるといえます。
小規模保育園は認可保育園であることから、自治体からの補助金運営が可能で潰れにくく、事業としての安定性も高いといえるでしょう。
乳児保育に特化している施設のため、その点に向き不向きがありますが、小規模で運動会や発表会などの行事負担も少なく、体力的にもかなり働きやすい職場といえます。
小規模保育園の仕事内容
小規模保育園の仕事内容は、基本的には一般的な保育園と同じです。
- 食事やオムツ替えなど身の回りのお手伝い
- 集団や個別に遊びの提供
- 基本的な生活習慣を身につけさせる
- 毎日の連絡帳の記入
- 保護者とのやりとり
- イベントや行事の計画、実行
- 施設やおもちゃの清掃、点検など
小規模保育園の一日の流れ
小規模保育園の一日の流れも、一般的な保育園と変わりありません。
異なる点でいうと、一般的な保育園では年齢ごとに活動時間が分かれていることがありますが、小規模保育園は対象が0~2歳のため、食事や午睡(ごすい)の時間はおおむね同じ時間帯となります。
働く保育士は、原則8時間のシフト制で勤務することが一般的です。
朝夕の延長保育の時間帯は園によりさまざまですが、午前7時から夜19時までというところが比較的多い印象です。
小規模保育園の給料や平均年収、ボーナスは?
職種 | 常勤の給与月額(賞与込み) | 非常勤の給与月額(賞与込み) | |
一般的な保育園(私立) | 保育士 | 約30万円 | 約19万円 |
保育補助者(無資格者) | 約22万円 | 約17万円 | |
【A型】小規模保育園 | 保育士 | 約27万円 | 約17万円 |
保育補助者(無資格者) | 約24万円 | 約17万円 | |
【B型】小規模保育園 | 保育士 | 約27万円 | 約19万円 |
保育補助者(無資格者) | 約23万円 | 約16万円 | |
【C型】小規模保育園 | 保育士 | 約29万円 | 約21万円 |
保育補助者(無資格者) | 約25万円 | ー |
参照サイト:令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果<速報値>【修正版】
小規模保育園で働く保育士の給料は、27万円~29万円ほどが一般的になります。
保育補助者(無資格者)の場合は23万円~25万円程度です。
一般的な規模の保育園と比べると、若干ですが低めの水準となっています。
以下に、小規模保育園で働く正社員保育士・パート保育士・家庭的保育者・園長の月給や時給、年収について、詳しくご紹介します。
小規模保育園の正社員の給料・年収
正社員として小規模保育園で働く場合の一般的な給料は約27万円~29万円ほどとなります。
年収にすると、324万円~348万円です。
なお、勤務する都道府県や経験年数、勤め先での役職によっても給料は変わります。
平成25年度からスタートした保育士等の処遇改善により、徐々に水準が高くなっている傾向にあります。
【2023年(令和5年)最新】保育士の処遇改善手当ての額や支給条件、現状をわかりやすく解説!>>
小規模保育園【A・B型】の主任保育士の給料・年収
A・B型の小規模保育園には、主任保育士の役職があります。
主任保育士の給料は、A型で約30.3万円、B型で30.9万円となっています(賞与込み)。
年収にすると、363万円~370万円ほどとなります。
参考サイト:内閣府 令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果<速報値>【修正版】
小規模保育園【C型】の家庭的保育者の給料・年収
C型の小規模保育園では、「家庭的保育者」と呼ばれる職員が保育にあたります。
保育士資格をお持ちの方であれば、研修を受けるだけで家庭的保育者になることができます。
家庭的保育者とは
市町村長が行う研修を修了した保育士のこと
※講義と保育実習による認定研修を修了し、保育士と同等以上の知識や技術を持っていると市町村に認められた人で、無資格者は「家庭的保育補助者」という
C型の小規模保育園で働く家庭的保育者の給料は、約29万円(賞与込み)であり、年収にすると348万円となります。
家庭的保育補助者(無資格者)の場合だと、給料は約23万円(賞与込み)で、年収だと276万円ほどとなります。
参考サイト:内閣府 令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果<速報値>【修正版】
小規模保育園の園長(管理者)の給料・年収
A型の小規模保育園の園長(管理者)の給料は約34.3万円、B型で約36.2万円、C型で約34.6万円です。
年収にすると、A型が約412万円、B型で約434万円、C型で約415万円です。
一般的な保育園(私立)の園長の年収は、約525万円程度のため、若干低めの水準といえます。
参考サイト:内閣府 令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果<速報値>【修正版】
参考サイト:平成28年 賃金構造基本統計調査
小規模保育園のパート・アルバイトの給料・時給
小規模保育園のパート・アルバイトの時給は、1,000円~1,500円程度となっています。
都市部のエリアのほうが、時給が高めになる傾向があります。
小規模保育園で働くために必要な資格や試験はある?
小規模保育園で働くために必要な資格は、「保育士資格」です。
保育士の求人に応募し、面接等を経て採用されれば、働くことができます。
無資格でも働くことはできますが、無資格OKとする求人の多くがパート・アルバイトなどの「保育補助」となります。
家庭的保育者のなり方
市区町村が行う家庭的保育者研修を修了することで、「家庭的保育者」になることができます。
C型の小規模保育園で働く場合、「家庭的保育者(無資格の場合は家庭的保育補助者)」の認定を受ける必要があります。
参考サイト:内閣府 ○家庭的保育事業の実施について
小規模保育園は働きやすい?職場の特徴を解説
働きやすさについて、何に重点を置くかは人それぞれ違うため一概には言えませんが、体力面や業務量等を考えると、小規模保育園は働きやすい職場といえます。
特に、ワークライフバランスを大切にしたい方であれば、残業や持ち帰りの仕事が少ない点がメリット。
仕事は仕事、プライベートはプライベートとしっかり分けることができます。
また、小規模保育園であれば、保育士それぞれの保育観を尊重する園が多く、保育者からの意見が通りやすいことがあります。
これまで一般的な認可保育園で働いてみて、膨大な仕事量に疲弊したり自分の保育観とのギャップを感じたりしたことのある方は特に働きやすいでしょう。
小規模保育園で働くメリットは?
次に、小規模保育園で働くか迷っている方へ、小規模保育園で働くメリット・デメリットをご紹介します。
ぜひ転職や求職活動の際の判断材料にしてみてください。
まずは、小規模保育園で働くメリットを下記に3つご紹介します。
小規模保育園で働くメリット①【子ども一人ひとりと向き合える】
小規模保育園の大きなメリットが「ゆったりとした雰囲気のなか、一人ひとりの子どもたちと向き合って丁寧に関わることができる」という点です。
一般的な保育園で勤務経験がある方は、子どもの人数が多いほど、目まぐるしく時間が過ぎていく経験をされた方も少なくないと思います。
その点、小規模保育園は、子どもの数が少なく、職員の配置基準にも余裕があるため時間に追われることがあまりありません。
園全体がゆったりとした雰囲気に包まれているため、職員も心にゆとりを持って保育ができます。
心のゆとりから、子ども一人ひとりとゆっくり向き合って関わることができ、日々の保育を充実させられるため、保育士としてのやりがいにつながるでしょう。
また、子ども同様、保護者一人ひとりと向き合う時間を取りやすいことも、小規模ならではのメリットです。
日々の保育のなかで発見した子どもの成長や変化を保護者に伝えることで、子どもの成長を保護者と喜び合い、信頼関係の構築もしやすくなります。
小規模保育園で働くメリット②【残業・持ち帰りが少ない】
「日々の業務や行事前の準備による残業、持ち帰りの仕事が少ない」という点も、小規模保育園で働く大きなメリットです。
一般的な保育園では、運動会や作品展、生活発表会など、たくさんの年間行事やイベントがあり、子どもの人数が多いほど準備も大変になります。
日々の業務に加えて、行事の準備があると業務は膨大な量になり、作業が終わらず残業したり、家に持ち帰り仕事をしたりする保育士さんも少なくないですよね。
膨大な業務量に疲弊して、保育士を辞める決断をする方も、その点、小規模保育園は、対象年齢が低いため通常の保育園よりも行事が少ないことがほとんどで、なかには行事がまった全くない園もあるようです。
業務量が少ない小規模保育園では、日々の業務(保育日誌、製作材料の準備、保育計画など)も業務分担がしやすく、保育士ひとりあたりの負担は少ないといえます。
小規模保育園で働くメリット③【アットホーム】
「アットホームで職員同士の人間関係が築きやすい」という点も、小規模保育園で働くメリットといえます。
職員数が多い一般的な保育園では、職員同士の関わりが難しいこともしばしば。
職員の人数が多くなることでコミュニケーションも取りにくくなりますし、女性が多い職場ならではのトラブルも多くあります。
一方、小規模保育園は、職員の人数も少ないため輪に溶け込みやすく、アットホームな雰囲気で職員同士が関わることができます。
保育の仕事は、職員同士の連携が必要不可欠。
そのため、小規模保育園のようなコミュニケーションを取りやすい雰囲気の職場は、働く保育士にとって大きなメリットといえます。
小規模保育園で働くデメリットは?
次に、小規模保育園で働く際のデメリットを3つご紹介します。
小規模保育園で働くデメリット①【園庭などが不十分の可能性】
小規模保育園は保育室が狭く十分に子どもを遊ばせられるスペースがなかったり、園庭が狭い、あるいは園庭がない、といったことがよくあります。
そのため、保育環境が「狭い」と感じたり、外遊びをさせたくても近くに公園がなく移動が大変だったりするケースも少なくありません。
保育スペース・環境がどのような状態かによっては、「思うような保育ができない」と、不満に感じてしまう可能性もあります。
就職の際は、事前によく保育環境をチェックしておくといいでしょう。
小規模保育園で働くデメリット②【原則2歳までしか成長をみれない】
小規模保育園は原則、3歳未満児までの子どもを預かる施設です。
3歳以降の子どもは他の園に転園していくため、その後の成長を見守ることはできないことがデメリットと感じる方もなかにはいるでしょう。
また、乳児保育のプロフェッショナルとしてのスキルは身につきますが、保育士として集団保育の経験を積むことは難しいでしょう。
よって、「小学校に上がるまでの成長を見守りたい」「乳児保育に限らず幅広い経験を積みたい」と思う保育士には物足りなさを感じるかもしれません。
小規模保育園で働くデメリット③【人間関係で行き詰まることも】
メリットの部分で、人間関係が築きやすいと記載しましたが、少ないからこそ職員同士の合う合わないが顕著に表れ、人間関係で悩むこともあります。
また、複数担任でクラスを担う場合は、一緒に組む職員との保育観や性格が合わないと意見が食い違い、連携が取りづらいというケースも。
小規模保育園での働き方が向いている人
小規模保育園に向いている人は「乳児保育に興味がある人」です。
0歳~2歳の乳児を専門に預かる小規模保育園なら、乳児保育のプロフェッショナルとして専門スキルを身につけられます。
乳児保育において、保育士は「親代わり」としての役目が大きくなります。第2の家庭として、子どもたちが自分の力で自立していけるよう、
日々の生活のなかで根気強く自立を援助していく必要があります。
そのため、小規模保育園で働く保育士は、根気強く子どもたちと接しつつ、小さな成長に気づき、喜べる人が向いています。
小規模保育園での働き方が向いていない人
小規模保育園が働きにくいと感じる方もなかにはいます。
小規模保育園が向いていない人は、例えば、さまざまな年齢の子どもの保育を経験して、キャリアを積んでいきたい人。
このような人は、乳児保育がメインとなる小規模保育園には向いていない可能性があります。
また、大規模な行事で達成感を味わいたい人や、集団をまとめるスキルを身につけたい人も、小規模保育園だと物足りないかもしれません。
小規模保育園で働きたい方によくある疑問
次に、小規模保育園に就職や転職を考えている方によくある疑問と回答をご紹介します。
小規模保育園で働く際の疑問①【家賃補助はある?】
保育士の家賃補助には「住宅手当」「寮制度」「借り上げ社宅制度」などがありますが、小規模保育園でもこれらの家賃補助は受けられる場合があります。
住宅手当や寮制度を設けているかは園によるため、保育士の求人情報に記載があるかを確認しておくといいでしょう。
また、借り上げ社宅制度は「保育士宿舎借り上げ支援事業」という国と自治体による家賃補助で、最大8万円前後の補助を受けられます。
ただし、こちらは特定の自治体で、申請のあった園(法人)のみが制度を利用することができます。
小規模保育園も認可保育園のため対象にはなりますが、「制度を利用しているかどうか?」は園によるので、求人票に「借り上げ社宅あり」などの記載があるかを確認するといいでしょう。
保育士の家賃補助については、以下の記事に詳しくまとめていますので、ぜひあわせてご参照ください。
【2023年最新】保育士の家賃補助制度(住宅手当)の種類や条件は?いつからいつまでもらえる?>>
なお、当サイト「保育士人材バンク」では、家賃補助などの条件を絞った求人検索が可能です。
ぜひお住まいのエリアで、家賃補助ありの小規模保育園求人を探してみてください。
小規模保育園で働く際の疑問②【パートやアルバイトは可能?】
小規模保育園では、パートやアルバイトとして働くことも可能です。
当サイト「保育士人材バンク」では、雇用形態別に求人を検索することもできますので、ぜひ条件を指定して小規模保育園の求人を探してみてください。
小規模保育園で働く際の疑問③【辞めたくなったら】
大規模園から小規模保育園へ転職を考えている方も多いと思いますが、働く環境が大きく変わることに不安も大きいと思います。
せっかくの転職、後悔はしたくないですよね。
「せっかく転職しても、辞めたくなったらどうしよう……」
そんなふうに感じてしまう方は、今の現状から一歩踏み出したいと思っていても、不安のせいで動けないのではないでしょうか?
不安を払拭するためには、まずは具体的に「現状、不満に感じていること」を書き出してみて、どのような環境であればそれが改善できるのかを考えてみましょう。
例えば、「子どもの人数が多すぎてしっかり向き合う時間もなく疲弊してしまうのか?」「業務に追われることが苦しいのか?」「給料が下がってしまわないかが不安なのか?」
そうした不安が改善される職場を、しっかり探してから求人に応募することで、失敗しにくくなります。
転職の条件のあう保育士の求人を探すことや、転職活動そのものに不安がある方は、ぜひ保育士人材バンクへご相談ください。
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小規模保育園でよくあるその他の疑問
小規模保育園でよくある、その他の疑問と回答をご紹介します。
小規模保育園と保育園の違いは?
小規模保育園と一般的な認可保育園とは、「定員数」と「対象年齢」に違いがあります。
- 小規模保育園:9〜19名
- 保育園:20名以上
- 小規模保育園:0歳児〜2歳児の
- 乳児保育園:0歳児〜5歳児の乳幼児
ほかにも、園庭の有無や職員数・設備など細かい違いがありますが、それらの点は働く園によって特色や雰囲気が違うように、園によってもさまざまです。
「通常の保育園と小規模保育園、どっちがいい?」と迷う方も多いですが、どちらがいいかは一概にはいえません。
メリット・デメリット、向き不向きを踏まえたうえで、自分に合うと感じた方は、小規模保育園を選ぶといいでしょう。
小規模保育園と大規模保育園(マンモス園)との違いは?
小規模保育園は、児童福祉法で定義された年齢・定員の決まりがありますが、大規模園保育園(マンモス園)は、特に定義があるわけではありません。
一般的には、園児数が300人を超える園を、大規模園保育園(マンモス園)と呼びます。
小規模保育事業A型・ B型 ・C型の違いは?
小規模保育園は規模(人数)によって、A型・B型・C型の3つに分類されます。
各施設の設置基準は、国が定める認可基準に基づいて各自治体が決定し、地域のニーズに合わせた保育を行っています。
下記に、簡単にA型・B型・C型の定員や職員の配置基準をご紹介します。
小規模保育園【A型】
小規模保育園という言葉通り、ミニ保育園といったようなイメージです。
保育園の分園として新設されることもあります。
- 定員:6〜19名
- 職員数:保育所の配置基準+1名
- 職員の資格:保育士(保育所と同様、保健師又は看護師等の特例を設ける)
- 施設面積:0・1歳児1人あたり3.3㎥ 2歳児1人当たり1.98㎥
小規模保育園【B型】
A型とC型の中間に位置するタイプの施設です。
- 定員:6〜19名
- 職員数:保育所の配置基準+1名
- 職員の資格:職員の半数以上は保育士(保育所と同様、保健師又は看護師等の特例を設ける。保育士以外には研修を実施)
- 施設面積:0・1歳児1人あたり3.3㎥ 2歳児1人当たり1.98㎥
小規模保育園【C型】
家庭的保育(グループ型小規模保育)に近い、家庭的な保育施設です。
この施設では小規模園で保育を行なうための特別な研修を受けた家庭的保育者(および家庭的保育補助者)が保育を担っています。
- 定員:6〜10名
- 職員数:0〜2歳児 3:1(補助者を置く場合は5:2)
- 職員の資格:家庭的保育者(市町村長が行う研修を修了した保育士、保育士と同等以上の知識及び経験を有すると市町村長が認める者)
- 施設面積:0〜2歳児いずれも1人あたり3.3㎥
参考サイト:内閣府「地域型保育事業」
小規模保育園で3歳以降はどうなる?連携内容は?
小規模保育園では、3歳以降になると連携施設へ「転園」することになります。
連携施設になれるのは、認可保育園・認定こども園・認可幼稚園です。
参考サイト:内閣府 事業者向けFAQ(よくある質問)(第7版)【小規模保育に関すること】
認可された小規模保育園は、必ず卒園後の受け皿として「連携施設」を設けるよう決められています。
連携内容としては、以下の通りです。
- 集団保育を体験させるための行事参加や合同での健康診断等の「保育内容への支援」
- 病気や休暇などの事情により保育が不可能な小規模保育園の職員に代わって保育を行う「代替保育の提供」
- 小規模保育園を卒園する子どもが優先的に入園できる優先的利用枠を設定した「卒園後の受け皿」
なお、2023年4月からは、自治体の判断で、3歳以降の小規模保育園在園、受け入れも柔軟に対応できることになっています。
参考サイト:こども家庭庁 小規模保育事業における 3歳以上児の受入れについて(通知)
小規模保育園の入園条件や保育料は?
小規模保育園の対象年齢は、原則0歳から年度中に3歳になる2歳児までの子どもになります。
入園条件は、「保育の必要性が自治体により認められた子ども」であること。
認可保育園であるため、申し込み先は自治体窓口となります。
保育料は親の収入によって、自治体が決定します。
0~2歳児の場合、住民税非課税世帯が無償化の対象です。
小規模保育園の保育料金の目安は、例えば年収500万、第一子(0歳)の場合だと、月額2万円~4万円ほどとなります。
参考サイト:内閣府 幼児教育・保育の無償化概要: 子ども・子育て本部
小規模保育園は無償化の対象?
小規模保育園は保育料無償化の対象施設です。
認可保育園の分類になるため、住民税非課税世帯の子どもは保育料が無償化、課税世帯では親の収入により保育料が決まります。
参考サイト:内閣府 幼児教育・保育の無償化概要: 子ども・子育て本部
小規模保育園の費用や料金(延長料金など)は?
小規模保育園にかかる費用は、家庭の年収により自治体が定めた保育料のほか、給食費、延長料金などとなります。
<小規模保育園でかかる費用>
- 保育料
- 給食費
- 延長料金
- 行事や教材費
延長保育(時間外保育)の時間や料金は、住んでいる市区町村や園によって変わります。
多くは朝7時~夜19時までで、月極だと2,000~3,000円、1回ごとだと30分300円~500円ほどが多くなっています。
小規模保育園の補助金対象は?
小規模保育園は認可保育園の一種であるため、認可保育園を対象とした、さまざまな補助金を受けることが可能となっています。
小規模保育園が受けられる補助金は以下の通りです。
施設等の設備に関する補助金
保育所等設備交付金保育対策総合支援事業費補助金保育園開業までの家賃補助 |
公定価格から保護者から支払われる保育料で不足する分の運営費用
ICT化システム導入費としての補助金
保育所等におけるICT化推進事業IT導入補助金 |
補助金をうまく利用することで、園への財政的負担が軽減されるようになります。
よって、認可外(無認可)保育園と比べて、安定した運営が可能となっています。
小規模保育園の求人状況
小規模保育園の求人は、比較的見つかりやすい状況といえます。
小規模保育園はスペースの確保が難しい都市部を中心に増加しており、保育士不足も続く都市部では比較的、好条件での募集が多くなっています。
また都市部に限らず全国で増えている設置形態であり、人口の少ない地域でも一定数の求人があります。
小規模保育園には正社員・非常勤・パートといった雇用形態での募集があり、働き方を選ぶことができます。
当サイト「保育士人材バンク」では好条件な求人を多数取り扱っており、雇用形態別や手当ての有無など条件を絞った求人検索が可能です。ぜひ一度、ご希望に合う求人を探してみてください。
小規模な保育園で働きたいなら「企業内保育所」もおすすめ
小規模保育園とは児童福祉法で定義された、乳児保育をメインとする認可保育園です。
しかし、小規模な園・保育施設には、小規模保育園だけではなく、ほかにもさまざまな形態の園や民間サービスなどがあります。
例えば、民間サービスでいうと、一時預かり施設や病児保育施設などは、比較的、業務負担が少なく働けます。
また最近では、「企業内保育・院内保育」といった園の形態も増えています。
企業内保育所のなかには、給与基準が一般的な保育園よりも高いものもあり、国からの補助金で運営されているところもあります。
比較的、小規模な運営をしているところも多いため、選択肢のひとつとして考えるのもいいでしょう。
企業内保育所について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
企業内保育所とは?働くメリット・デメリットや給料、仕事内容、事例、転職の仕方について詳しく解説!>>
小規模保育園の求人の探し方
小規模保育園、あるいは企業内保育所・院内保育所といった小規模な保育園の求人を探す場合、以下のような方法があります。
- インターネット(求人サイトなど)で探す
- ハローワークで探す
- 地域の情報誌の求人広告欄をみる
- 保育士の求人情報サイトで探す
給料面や待遇など、希望に合った求人を探したいなら、保育士の求人を専門に扱う求人情報サイトが便利です。
当サイト「保育士人材バンク」では好条件な求人を多数取り扱っており、雇用形態別や手当ての有無など条件を絞った求人検索が可能です。
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小規模保育園の履歴書(志望動機・自己PR)の書き方
希望に合う求人へ応募する際は、履歴書の書き方が重要です。
なぜなら、多くのケースで、採用担当者は履歴書の内容、特に志望動機や自己PR欄をみて面接に進めるかどうかを判断するためです。
志望動機は、「その園でならなければならない理由」を盛り込むと、熱意が伝わりやすくなります。
自己PRには、相手がメリットを感じられるような、仕事にいかせる特技やスキルを書くといいでしょう。
小規模保育園の面接対策
小規模保育園への転職や就職活動をすると決めたら、面接対策まで考えておくことが大切です。
せっかくの応募を無駄にしてしまわないよう、確実に採用につながるような対策をしておきましょう。
小規模保育園の面接では、乳児保育にかかわる保育士として、安心感を感じてもらえるうような笑顔を受け答えができると理想です。
自分らしく、人柄をわかってもらえるよう、事前によくある質問への回答を用意しておくといいでしょう。
小規模な保育園で働きたい方は転職エージェントに相談を!
小規模保育園は認可保育園の一種であり、転職先としてもおすすめです。
業務負担は少なく、補助金運営が可能なため長く働くうえで安心感もあります。
乳児保育がメインというところに、向き不向きはあるかもしれませんが、乳児保育に苦手さがない方であれば、働きやすい職場といえるでしょう。
転職・就職活動に不安がある方は、ぜひ、保育士人材バンクの転職エージェントにご相談ください。
ご希望にあう最適な求人をご案内のうえ、転職成功までしっかりとサポートさせていただきます。